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亡き母の思い出〜母に切られる?の巻〜

母の日が過ぎて、次は父の日。

なぜか父の日は忘れられがち。(なのは我が家だけ?)
感謝してほしい訳ではないが、父の存在を改めて感じて欲しいだけ。それだけでいい。

頼む、忘れないでくれ。



私の両親は何年も前に既に他界している。今年もお寺に行ってカーネーションをお供えしてきた。

母は基本的に優しかったが、めちゃめちゃ怖くもあった。普段はサラッとして見えて、実はガッチガチの体育会系で熱い人だった。
大好きな人だった。

そんな母の思い出をひとつだけ書こうと思う。


皆様は、歩いている人や走っている人の足を悪戯で引っ掛けて転ばそうとしたことありますか?たぶん1度はあるんじゃないかな?
私はある。子どもの頃何度も。

何度か母に注意されていた。というか、口頭でガッツリ叱られていた。
今考えると恐ろしいことをしてたと思う。
完全に油断しているところで転んだら、最悪どうなるかを想像すると恐ろしくなる。

そんな悪戯を繰り返す悪ガキだった。しかも何度も叱られているのにだ。

ある日、また同じ悪戯をした。
それを目撃した母、ついにキレた!
いや、キレてはいないだろうけど、口頭で叱るだけではダメだと判断したのだろう。私の悪戯なんかよりずっと恐ろしい行動に出た!


ごるぁぁぁぁ〜!

私を一喝した直後、なぜかキッチンへ消えた。

そして再び現れた母の手には、なんと!包丁が握りしめられていた!

そんな悪い足なんかいらない!
お母さんが切ってやる!

これにはさすがにビビった。

うわ〜ん ごめんなさ〜い もうしませ〜ん

泣きわめいたね。
逃げることも出来ない、というかその場から動けないほど恐ろしかった。

必死で謝る私の足を押さえて包丁を振りかざす母。

本当にもうしないか!
もう2度としないか!

母がたたみかける。

はい!ごめんなさ〜い!

ようやく鬼が母に戻り、次やったら本当に切るからね!と言いながら包丁をキッチンに戻す。

このやりとりの間、被害者の兄は私への怒りを忘れて言葉を失っていたように思う。


このように、悪いことは悪いと徹底的に教え込む母でした。
怖かったけど大好きでした。

両親の思い出は他にもいっぱいある。
楽しい思い出から怖い思い出、腹の立つ思い出、いろいろ。

時々思い出して投稿していこうと思う。


この記事は母の日の数日後、下書きにしたためたものです。
絵はギャラリーからお借りしました。
suyaco様、ありがとうございます。

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