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試合のあとに

どうして練習通りにできないんだ?
声も出てないし!
君たちは、やればできることはわかってるか?
この前の勝ち試合のときみたいにやれよ!
普段の練習通りにやったら勝てただろ!
もっと頑張らなきゃ!
君たちなら絶対にできるんだから!


負け試合のあとに、コーチから選手に活が入る。
普段の練習を見ている限り、素人の私でも勝てたような気がする。練習通りにできればね。


いいか!
頑張ってるやつに“頑張れ”なんて言わないんだぞ!それは失礼だから。
思い通りのプレーができなくても頑張ってるやつには“よく頑張ったな”って言う。当然だろ?頑張ってるんだから。
君たちはやればできるのはわかってる。だって今までできてるんだから。
だから、もっと頑張れ!
試合で実力を出せるように頑張れ!


そう続ける。

うん、その通りだと思う。
コーチなりに励ましてくれているのはわかる。
まぁでも、いつでも必ず実力を出せるかっていうと、そんなこともないよね。

要は、いつもの自分の力が出せないときに必死に足掻あがいているかってことだと思うんだよ。
実力が出せない時こそ、必死に頑張っている自分を認められるかどうか、そこだと思うんだよな。
終わったあとに「あーあ、やればもっとできたな」なんてことを思うようなプレーをするなってこと。

たぶんコーチにはそう見えたんだろうな。必死に足掻いているようには見えなかったんだろうな。


練習のための練習なんかするつもりはないぞ!そんな練習をするなら今すぐコーチをやめる。
試合で勝つために練習してるんだ!この練習を試合で活かすイメージをしながら練習しなさい。


普段から言っているコーチの言葉。
小学生の少年団としては鬼コーチのようなイメージを持つかもしれないが、そうでもないんだよ。
言葉は強いけど、子どもたちのことをちゃんと見ていて、“スポーツを好きになってもらう”という少年団の目的の1つをちゃんと考えてくれていると思う。
子どもたちからも好かれていて、信頼されている。

小学生には、なかなか自分の気持ちをコントロールするのは難しいのかもしれないけど、そうしようという努力が重要なんじゃないかな。
自分の気持ちをコントロールできると、もっともっも強くなれるんじゃないかな。
プレーも、人間的にも。

3号ちゃんはまだまだ試合に出られるような立場ではないけど、こうやって成長していく先輩たちの背中をしっかり見て、一緒に成長していってほしいものだね。


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