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小説 『エッジ』(関ヶ原レヴェレイション)

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「関ヶ原の合戦」の、SF小説    異説、亜説、異端。
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記事一覧

ピエール・マルコリーニとミスタードーナツ

   さまざまなペンネームを使う利点は、作風によって使い分けられること。ただその代わり、…

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本能寺から相国寺へ  其の2

   相国寺はイメージどおりの、京都の厳かな寺院という感じの雰囲気です。本能寺には悪いで…

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本能寺から相国寺へ  其の1

   本能寺に弾丸旅行した際、それだけでは帰ってきませんでした。さすがに東京から京都まで…

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武田神社に弾丸旅行 其の3

   5円玉ひとつで、「小説が最後まで完成しますように」と四百と数十年前の武将にお願いし…

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武田神社に弾丸旅行 其の2

   甲府駅から武田神社までは、およそ2キロ。雨が降っていて寒いし、道中ずっと上り坂だし…

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武田神社に弾丸旅行 其の1

   前回、西へ向かって今回は東。    下記が前回の、京都への弾丸旅行の記事です。  で…

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本能寺に弾丸旅行 其の2

   『其の1』の続きです。本能寺に足を踏み込んだところ。      厳かな表門をくぐって、まっすぐ歩いて本堂の右手前にある寺務所へ。まずここで御朱印を。こういう名の通ったお寺ではすぐ書いてもらえないので、本堂より先に寄ったのです。御朱印代を払って、番号札を受け取ります。そして本堂に。    お賽銭を投げ、手を合わせます。たくさんのアクセスをいただいている『エッジ(関ヶ原レヴェレイション)』には明智光秀は出てきませんが、それでも有名な武将に関係する場所を訪ねられたことに感慨

本能寺に弾丸旅行 其の1

   関ヶ原の小説を書いています。 https://ncode.syosetu.com/n3848ed/  『カクヨム』さ…

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『エッジ』第4章  火蓋 その(2)

『エッジ』関ヶ原レヴェレイション (関ヶ原の合戦を見るために時を渡った高校生3人を追う、…

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『エッジ』第4章 火蓋  その(1)

『エッジ』関ヶ原レヴェレイション (関ヶ原の合戦を見るために時を渡った高校生3人を追う、…

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『エッジ』第3章  三成を愛した男 その(5)

『エッジ』関ヶ原レヴェレイション (関ヶ原の合戦を見るために時を渡った高校生3人を追う、…

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『エッジ』第3章  三成を愛した男 その(4)

『エッジ』関ヶ原レヴェレイション (関ヶ原の合戦を見るために時を渡った高校生3人を追う、…

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『エッジ』第3章  三成を愛した男 その(3)

     『エッジ』関ヶ原レヴェレイション (関ヶ原の合戦を見るために時を渡った高校生3…

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第3章  三成を愛した男 その2

   その三成が一敗地に塗れる場面にいるのだから、震えも、らんらんとする眼光も、当然かもしれない。涼香は礼韻を見つめながら、そう思いなおす。礼韻とは幼なじみで、三成への病的なほどの傾倒は充分に知っていた。  まだ、闇に包まれている。西の夜明けは遅く、また日差しも期待できないとくる。これでは合戦が始まってもよく見えないのではないか。もっともその分、自分たちも見えにくく危険に晒される恐れが減る。涼香は少し安心する。礼韻も優丸もともに身長が180㎝で、この時代の平均より頭一つ