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AIは生命倫理を変えるか 最終回

私たちは縦横高さの3次元、それに時間軸が加わった4次元までしか直観的に認識できません。
その認識ですが、私たち世界は、ブラックホールを取り囲む2次元の『事象の地平面』に残された情報が、2次元のプログラムでありながら、3次元の物質としてホログラムのように投影されているという仮想現実なのだという理論がある。

ブラックホールの内部がホログラムなのであれば、宇宙そのものもホログラムではないだろうか、と考える人もいるだろう。


私たちがブラツクホール周辺部に書き込まれた2次元空間の投影に過ぎないとすれば私自身も絶対者とも、神ともいえる宇宙設計者が作り出したAIといえるのだろうか。

地表を遠くから見れば平らな二次元世界。どんどん近づけば表面は凸凹して奥行きが確認されその世界は3次元となる。さらに巨視化していけば2次元の宇宙は10次元(9次元+時間軸)以上あるという説も何となく理解できる。

この世界(現実)は二面性があります。つまり現実(粒子)と非現実(波動)ということです。これはかの有名なスリット実験の結果から言われたことなのですが人が観測すると粒子となり観測しなければ波動ということは、人の意識が存在と非存在を決めているということです。
人が意識化すればすべての物質が具現化するという仮説が成立するのだろう。ホログラムのように投影化された仮想空間がこの世界の真実であるということも、量子のふるまいから見たこの世が仮想現実であるという妥当性もあながち荒唐無稽とは言えない説得力がある。同じ論に立てば時間も同じである。時空の概念も私たちが勝手に意識しているもので、仮想現実(ホログラム)によって作られたものと仮定すれば妙に納得もする事実なのです。

仮想現実(バーチャル)と現実(リアル)は、物質の究極である粒子が正負の極性を合わせ持つように表裏の関係なのだろう。
私たちがバーチャル・プレーヤーとして演技しているときには、リアルの世界ではシナリオを描いている自分がいるのかも。
シナリオがあるということになれば人が倫理を備えたAIを望めばバーチャル世界ではその分身が活躍しているのだろう。いずれにしても何か混乱した結末になりました。

敢えて結論付けたいと思えば、仮想現実とは人間の感性が作り出す世界なのだろう。
感覚的に仮想世界のイメージを持てば、例えば自分が人間社会に役立ちたいと強い思念を持てば、インターネット上に作られる仮想世界が、現実世界のシミュレーションとなり人の助けとなるAI技術理想の実現に向かう分身がいるのかもしれない。
仏教でいう色即是空、空即是色のように心とPCの統合に他ならないのだろう。


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