Big Bang Theory S2Ep18 Bluetoothの花飾りとアラモの戦い

この記事のタイトルは、ドラマで取り上げられているネタからつけたものです。ドラマの正式なタイトルはこれ。

The Work Song Nanocluster:オタク式ビジネスの法則

ビッグバンセオリーを見ていて面白いなと思ったオタクネタで自分が知っているネタ、調べたネタをまとめておいておくために作ったものです。ざっくりとした背景はこちらもご覧ください。目次もかねて作成しています。

あらすじ

手作りのヘアクリップ(ペニー・ブロッサム)が周りの人達に売れて156ドル入ったので気をよくしたペニー。
それをビジネスにすることでチーズケーキファクトリーのウェイトレスから脱却できると考えて作業しているところにやってきたシェルドン。
話を聞いて、売り上げ単価とコストを聴いて、それじゃあ無理と一刀両断にしてしまう。それで「物理学者」に改善を依頼することになるのだが...

ハチャトゥリアン「剣の舞」

冒頭、「レーザー障害物チェス」をやっているシェルドン以外の3人。ラージとハワードがレナードをあおるBGMでアカペラで歌うのはハチャトゥリアンの剣の舞。この曲がもつ追い込まれた時の緊迫感の迫力は説明不要。

ビジネス改善の法則と物理学者とレディオヘッド

ペニーブロッサムの一個当たりの利益が50セント。一日20個しか作れないのなら年間利益が税引き前で2600ドルと計算したシェルドン。しかし、販売戦略や製造工程を改善すればビジネスになるかもしれないと話す。ペニーに「シェルドンにはできる?」と聞かれて、

ペニー。物理学者だぞ。宇宙のすべてについて実用的な知識がある。

これを受けてペニーが、「ふーん。それじゃあ」という感じで。

レディオヘッドって誰?

この辺のやり取りは、コメディーならでは。

ペニーに皮肉られて顔が引きつるシェルドン。やっとのことで言い返す。

宇宙の重要なことの実用的な知識がある。


ブランによる部品の共通化と製造ラインの構築

ペニー・ブロッサムの製作に1個12分以上もかかることを確認したシェルドン。オノレ・ブランの名を引いて、そこからさらにフォードの1908年の製造ライン導入で大衆消費文化につながったという壮大な歴史が語られます。

そしてダメ押しで、ペニーに仕返し。

シェルドン:キミのレディオヘッドには理解不可能かな?


海の男の歌:Sea Shanty と作業効率の改善

レナード、ハワード、ラージの3人が部屋を出ると、ペニーのところからシェルドンと二人で歌う声が聞こえてくる。

いぶかしみつつドアを開けると、二人で楽しそうに何かを作っているペニーとシェルドン。

歌われているのは「Blow the Man Down!」という歌で、YouTubeでもAmazon のUnlimitedでもストリーミングで視聴できます。

日本でいうソーラン節とか、そんな感じなんでしょうかね。

ロシア民謡の「ヴォルガの舟歌」はちょっと暗めですが、船にまつわるこういう歌は世界中どこでもありますね。

ペニーが作って売ろうとするペニー・ブロッサム。一目見るなり糊の種類とか、販売戦略とかが気になる4人組。シェルドンが「a hosted turnkey e-commerce system」を使ってインターネットで販促しようとしていると言い出すと、ハワードは固定IPのサーバーを自宅において、とかさっそくエンジニアの血が騒いで止まらなくなり、ペニーほったらかしで勝手に盛り上がるのはシーズン1でも見ましたね。これ。(確かシーズン1の第2話)

ところで、ウーバーってスモールビジネス向けでこういう販売サイトも提供して要るっぽいのは初めて知りました。

MySpace!

レナードは販売サイト制作担当となり、最初に作って公開したのを見た他の4人。ハワードはどんな風に言ってもレナードは傷つくさと言い、ペニーは次のように表現。

日本語版字幕:子供っぽいかも。13歳の女の子のブログみたい。
英語版台詞:it’s a little juvenile. I mean, it kind of looks like the MySpace page of a 13-year-old girl.

MySpace!

懐かしい!ちょうど2008年ごろ、特に海外ではMySpaceが我が世の春だったのですが、2009年にはFacebookの登場で早くもメンバーが減少していたそうです。

ブルートゥース付きの髪飾り

レナードの幼稚な販売サイトにも関わらず、さっそく2個の注文が入る。コメントに禿た部分を隠すのにちょうど良いと書いてあり、それを聞いたシェルドンがはげた男性にも販売できるな、と思いつく。

「髪飾りを男性に?」という冷静なツッコミに、ブルートゥースつけたら良い!ブルートゥース付きなら何でも良い、ってさすがエンジニア。

ですが、さすがにそんな需要はないと思います。AmazonでBluetoothで調べてみましたが、イヤフォン、マウス、キーボードは膨大にありますが、さすがに髪飾りはなかった(笑

アラモの戦い

2個の注文の後、すぐさま今度は1,000個の注文が入ってきて、しかもレナードが「翌日発送」を設定したため、明日までに1,000個作らないといけなくなったペニー。

ビビッて、キャンセルしようとするも、シェルドンが「それはアメリカの開拓精神に反する!」と言い出し、ペニーに詰め寄るセリフがこちら。

日本語版字幕:デビィー・クロケットはアラモで撤退した?
英語版台詞:Did Davy Crockett quit at the Alamo? Did Jim Bowie?
デビィー・クロケットはアラモで撤退した?ジム・ボウイは?

アラモの戦いは当時メキシコ領だったテキサスの住民が独立戦争を仕掛けたもので、アラモの砦はメキシコ共和国軍によって崩壊させられたものの、この激烈な戦いで疲弊したメキシコ軍もその後の戦闘で敗戦を重ね、最終的にテキサスのメキシコからの独立につながったもののようです。(アメリカ史は詳しくないのでネットの記述の受けうりですみません。)

ただ、このアラモの戦いはジョン・ウェインはじめいくつか映画版が制作されていますし、アメリカでは非常に関心が高い歴史だったようです。

サンアントニオ市の中心にあるアラモ砦は観光名所の一つ。

「テキサスの男:シェルドン」がこのアラモの戦いの中心人物であり、アメリカの英雄とされているデビィー・クロケット、そしてジム・ボウイが勇敢にたたかったことを例に引いたのですが、上述の通りアラモの戦いは壊滅的な敗北をしたわけで、ハワードは史実の通り「撤退せず、殺された」と冷静なツッコミを入れます。

これで戦略を変更するシェルドン。この1,000個の売り上げで得られる利益は3,000ドルとのコメントで、あれだけビビっていたペニー。さっそく火がついて男性の尻を叩き、自分はネットで靴を探す!と盛り上がるのはさすがペニーらしい(笑

徹夜で製作中。今度の歌はこちらに変更

4人+1人総動員で製作に取りかかるみんな。

最初の歌は「Sea Shanty」ではなく、こちらの同様のような歌。

作業が進むも深夜になってテンションが下がってきたメンバー。歌がこちらに変わっている。

またシェルドンもとうとう眠くなってしまって、作業を中断して寝ようとする。ペニーがコーヒーを勧めるが、テキサスを出る時に「ドラッグはやらないと誓った」と言って「コーヒーを断る」シェルドン。

レナードの説得でコーヒーを飲むことに同意したものの、今までコーヒーを飲んだことがないシェルドンにカフェインが効きすぎて、作業そっちのけで自分の世界にはまり込んでしまう。これなら寝かせておいた方が良かったと後悔するペニーとレナード。

しかし、なんとか1,000個をやり遂げた5人組。

レナードが郵送のラベルの印刷をしようとすると、なんとさらに1,000個の注文が同じところから舞い込んでいました。

うんざりする男性たち。

ペニーがシェルドンの演説を引いて、「ジミニー・クロケットのアメリカ的精神は」と叫ぶも、レナードが冷静に反論。

日本語版字幕:ジミニーは「ピノキオ」のコオロギ。
英語版台詞:Davy Crockett. Jiminy Crockett was a cricket.
デビィー・クロケットだよ。ジミニー・クロケットはコオロギ(クリケット)。

もちろん、ディズニー版ピノキオに出てくるジミニーのこと。

興奮したシェルドンがなぜかフラッシュに変身

ラージ、ハワードは家に、レナードは部屋に戻り一人残されたペニー。

なんとそこにフラッシュにコスプレしたシェルドンが登場。

このメンバー、なぜかフラッシュのコスプレ好きですよね。シーズン1の第6話でもやってました。(あら?うちで取り上げてなかった。あとで見直そう。)

グラント・ガスティン主演のザ・フラッシュはお勧め。

最後は再び「剣の舞」をバックに「レーザー障害物ランチ」で締めるのはコメディーのお約束みたいなものでしょうか。

この記事も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本エピソードで他に見落としているネタがありましたら、コメントいただけると嬉しいです。



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