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自分の頭の中を整理するための「A4メモ書き」実践法

自己分析に役立つ!自分の思考を整理するための「A4メモ書き」実践法

就活を始めたての学生の皆さんは、自己分析の際に

「自分の好きなことはなんですか?」
「自分の人生において大事にしていることはなんですか?」
「仕事に求めたい条件は何?」

このような質問をよく耳にすると思います。

私自身初めてこの質問を聞いた時に、
「あいまいな質問だなあ」とか「仕事に求める条件なんてたくさんあってどれを選べばいいかわからない」
このように思っていたのです。

そんな時にとある社会人の先輩に相談した時に
赤羽雄二(2020)『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0771004

という本を紹介していただき、その本で紹介されていた「A4メモ書き」を実際にやってみると、自分の頭の中が整理され、自分が仕事に求めたい条件などを導き出すことができました。

そこで本記事では、自己分析でつまづいている就活生の方や、自分の思考を整理したい方に向けて、当書籍の内容をもとに「A4メモ書き」実践法をわかりやすく解説します!



A4メモ書きで思考を整理する


自分の頭の中の思考を整理する方法の一つとして本記事では「A4メモ書き」実践法を解説します。

方法は簡単で以下の方法で行います。
①A4用紙を横向きに置きます
②自分が気になる疑問を左上のタイトルの部分に書きます。右上には日付を書きます。
疑問は例えば、「自分が仕事に求める条件は何か?」などです。
③その疑問に対する答えを1行20-30字で4−6行を1分間で書きます。
この時、言葉を選ばず、内容も吟味せず、頭に浮かんだ言葉をそのまま書くことが大切です。
④疑問の答えの中から自分が1番答えとして気になったもの、もしくは答えとして適切だと思ったものを選び、その答えに「なぜ(その答え)なのか?」を加えて新しい疑問を作ります。

例えば、最初の疑問が「自分が仕事に求める条件は何か?」の場合、
答えの書き方は以下の通りです。

  • 同僚や上司、部下とプライベートでも交流したい。

  • 残業時間をなるべく短くしたい。フレックス制の仕事がいい。

  • オフィス出勤が基本だがリモートワークを週に2回はしたい。

  • 完全週休2日制で産休、育休制度も欲しい。

  • オフィスは東京都内がいい。実家から近いと良い。

この中で「同僚や上司、部下とプライベートでも交流したい。」が一番適切で、気になる答えだと感じた場合
次の質問を「なぜ同僚や上司、部下とプライベートでも交流したいのか?」
に設定し、これを繰り返していきます。
1分間で大量に書くことで余計なことを考えず、言語化能力がトレーニングされていき、今まで言語化できていなかった自分の思考が見えてくるのです。

これが「A4メモ書き」実践法による思考の整理のメカニズムです。
この方法を使うことで思考が整理され、頭の中でモヤモヤしていた部分がスッキリするのです。

A4メモ書きの7つのポイント

ここでは、A4メモ書きの効果を最大限高めるための7つのポイントを紹介します。

①1分で書く

A4メモの効果を最大限発揮するには1分で素早く書くことが必要です。
なぜなら、言葉を悩んだり、より深く考えたりしている時間は実は頭が止まっているからです。
言葉選びをしたところでアイデアはよくなることはありません。
一気に書くことで頭の中身が全て書き出されます。

②一件一葉で書く

A4一枚の中に多くの疑問を入れるのではなく、1枚につき1つの疑問をいれることが大切です。
次々と疑問を変えて別々のA4用紙でメモ書きすることで、頭の中身をどんどん外に出して頭を一気に整理することができます。

③紙はA4用紙

メモ書きはA4用紙にするのがおすすめです。
ノートや日記帳では一見一葉ではないためこの方法に適しておらず、
またA4の大きさにする理由は、手書きで4−6行、1行20−30字書くのにちょうどいいサイズであるためです。
A4用紙は一番普及しているサイズのため入手しやすく、たくさんの紙をつかってもリーズナブルで手軽なのも魅力です。

④タイトルは疑問系

タイトルは疑問系にした方がアイデアが出やすくなります。
ぼかして抽象的に書くのではなく、できるだけ具体的に書く方が疑問点の解決や思考の整理が進みます。

⑤同じタイトルでも気が済むまで何度でも書く

あるタイトルでメモを書いてから数時間後や数日後、また同じ様なタイトルが浮かんだら、気にせずに同じタイトルで書いてください。
同じタイトルが浮かんだということはまだ思考が整理しきれていないということなのです。
また何度も書くことで言語化がすすみ、以前よりも思考が整理されていくのです。

⑥1ページにつき1行20-30字で4−6行

1行を20−30字で書くことで具体性が増し、言語化能力が上がっていきます。
また4−6行なのは、文字数が20−30字で十分でもアイデアが少なすぎると1行に時間をかけ過ぎてしまうからです。
逆に多過ぎてもアイデアの重要度がまちまちになり、整理されなくなってしまいます。

⑦メモはすぐに見返さない

書いたメモをすぐに見返すことはしない方がいいでしょう。
書いたメモを見返すと、その時間新たにメモを書かなくなってしまいます。
見返す暇があったらもっと多くのメモを書くほうが良いです。
その後時間がある時にゆっくり見返すことで自分の成長を感じられますし、昔悩んでいたことや解決したかったことが実現に向かっていることがわかるはずです。

まとめ

記事では自分の思考を整理するための方法として
赤羽雄二(2020)『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0771004

の内容をもとに「A4メモ書き」実践法について解説してきました。

自分の頭の中が整理できておらず、自分が仕事に求めたい条件などを導き出すことができない人にとって、この方法を使うことで少しでも自己分析に役立つことができたら嬉しいです。

実際にこの本を読むことでここで紹介しきれていないたくさんのことも知ることができるので興味がある方はぜひ一読してみてください!


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