見出し画像

TOKYOの話

上京して4年が経った。
10年前の若きロマーシアはまさか東京に住むことになるなんて思ってもいなかっただろう。

上京するまで東京に対してのイメージは街中コンクリートジャングルに覆われ、人は冷たく、住むような場所ではない。

誰かに聞いたわけでもないのに、偏見でそう決めつけていた。

そんなネガティブ要素の先入観が強かったせいか、いざ上京してみると思いのほかとても住みやすかった。

沖縄との違い

緑が全くない印象を持っていたが意外にもそんなことなくて驚いた。

23区内でも沖縄にはない桜が見れたり、秋にかけて緑から綺麗な黄色に変化したイチョウや辺り一面甘い香りに包まれる金木犀が咲いていたり。

生の金木犀香り凄すぎてびっくりした

沖縄ではあまり感じることのなかった四季を東京では五感で味わうことができ、私にとっては新鮮な体験だった。

東京にきて初めて一人で電車に乗ってみたが、電車が来る度満員すぎて乗れず、何本も見逃してしまった。
人を押してまで乗れるようになるまで時間がかかったし、山手線の揺れがヤバすぎて毎度サーフィンしている気分になる。

乗り換えアプリを見ても意味くじピーマンだし、
東京駅と新宿駅なんて行ったら神隠しにあうレベル。

神隠しにあって友達と待ち合わせで会えなかった件

沖縄にいた時は愛車のエンジェルちゃん(タント)を乗り回していたので東京で一日一万歩も歩くことになるなんて思いもしなかった。

沖縄と東京の違いは例をあげたらキリないが
私が一番違いを感じたのは他人を干渉しないという点だ。

自由の街、TOKYO

沖縄にいるとどこに行こうと知ってる人に遭遇してしまう。

コンビニに行こうと、海に行こうと、ショッピングモールに行こうとどこへ行っても絶対に誰かしらと遭遇してしまう。

誰とも会わなかったな〜なんて思っていても後日に「ロマーシアこないだ◯◯にいたでしょ」
「◯◯と一緒だったでしょ」

しまいには全く身に覚えのない屈強な黒人男性が運転してる「Hummerの助手席に乗ってたでしょ」と言われる始末…。

確かに若い頃は乗ってそうだったけども

私はきんたまの話や包茎の話で盛り上がっていたのに、周りはどんどん結婚、出産してライフステージが変わり…。

一緒にくだらない下ネタ言ってたはずの友達たちは旦那の話や子どもの成長の話が多くなって私より先に大人の階段登ったんだ…と。

結婚もできない、子どももいない私は人間としてなにか欠陥してるのかな〜なんて悩んだりすることもあった。

沖縄では狭い分、比べる必要のないことで自分がいたらない人間なんじゃないかと落ち込むこともあったが、東京は年齢関係なく結婚していない人、子どもいない人がとても多い。

東京で出会った人たちがたまたまそうだったのかもしれないけど、どこのハーフだとか、何歳なのか、彼氏はいるのかなどそんなこと聞いてくる人はあまりいなかった。

私にとって他人が干渉してこないことはとても生きやすく、人と比べて劣ってると心配するのが馬鹿らしく思えた。

生きづらさを感じている人へ

他県から沖縄に旅行などできてのんびりする観覚と、私が今東京に住んでいる観覚はとても似ていると思う。

沖縄にいて何かに疲れていたり、先の見えない不安に悶々としている人がいるのであれば環境を変えてみるというのは一つの手かもしれない。

はりきって上京したけど沖縄にUターンする人も多いし、どの土地がその人に合うか合わないかそこに行って感じてみないと正直分からないもんね。

私が一人暮らししてた時の大田区

穏やかな日常をすっかり味わってしまい、沖縄に戻って住む予定は具体的に考えていない。
そんなこと言っておきながら来年帰ってきてるかもしれないけど。

私は雪だるま作るまで、まだまだ沖縄には帰れそうもないや。

でもね、久しぶりに沖縄限定でしか放送されていない、米粒たちがウェイクアップと踊ってるあのCMが強烈に観たくなる日があるんだな〜。

おわり







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?