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勿忘草が花ひらく日

昨日の夜、おばあちゃんがピンクの可愛い花束と一緒に、数枚の写真と、古い新聞記事の切り抜きを出してきてくれました。

幼稚園の頃はお花屋さんになりたくて、小学生の頃は絵本作家、中学生になって出版社か新聞社で働きたいと思っていた私は、職場体験で某新聞社(読んだらわかる)の松山支局に行かせてもらいました。
新聞社内や、警察署内記者クラブの見学に行かせてもらったり、松山市の教育委員長さんにインタビューしに行ったり、そしてそれを元に記事を書いて新聞に掲載してもらったり、今になって思えば、中学生に対してすごく丁寧に対応してくださって貴重な経験させてもらったなぁ。

ただ、その数日を通して竹内仁美(13)は、新聞記者さんってめちゃくちゃ大変そう…!私にはムリだ!と思ってしまったのでした。

そしてこの歳になっても、仕事とは何なのか、これからどうしたものかと壁にぶつかり続けている竹内仁美(昨日で28)にとって、15年越しの土居教育委員長さんのお言葉、なかなかの衝撃。
『人間は弱い所がある。弱さと闘っていくことは、自分を大切にすること。それができれば何があっても大丈夫。』
…中学生の私、絶対理解してない(笑)

ちなみにおばあちゃんは、中学校を代表してインタビューに行ったのすごい!と思っていて、まぁ説明してもすぐ忘れちゃうだろうし、こんな紙切れをずっと大切に持っていてくれたということが孫としては何より嬉しすぎたので、あぁ新聞社に行ってよかったなぁと思いました。

3.11のこと

本当は昨日、チェコで誕生日を迎え、その前にはスペインでガウディ建築見て美味しいご飯も食べてた、はずだったのに。
まぁ海外は無理なら、せっかくだから国内で行ったことない所に行こう!と、東北旅行の計画を立てまして。今日は仙台にいる、はずだったのに。

でもこうやって、思いがけず竹内仁美(13)の頑張りに触れられたのも、松山にいて、両親と元気なおばあちゃんがお祝いしてくれたからで。
大阪や京都、東京、愛知、香川、愛媛、色々な所から思い出して連絡をくれる人もいて、充分幸せ感じられたから大丈夫、と思えました。
例年以上に苦しいムードの日々の中、今年もちゃんと嬉しい日になったのは、皆さんのおかげです。ありがとうございます。

結局諦めてしまったけど、いつか3月の東北に行きたいとは前から思っていて。今回改めて、宮城や福島、岩手のこと調べました。
毎年この日が近くなるとニュースや特番や新聞や出来るだけ見て読んで、現状を知るようにはしているけど、相変わらず遠くに感じてしまっているのが正直なところです。
でも今年こそは、東北に足を運びたい。落ち着いたら必ず。

ちなみに、2011年3月11日は大阪にいて、サークル(学園祭実行委員)のミーティングの後、下宿の子の家に数人で移動して、手作りケーキでお祝いしてもらってた最中でした。あの日の光景はきっと一生忘れないだろうな。

あれから9年。
明日何があるかも分からないけど、必要な時すぐに動ける力をつけたい。
自分の弱さともちゃんと向き合って闘って、自分を大切にしたい。そんな感じです。
竹内仁美(28)も、どうぞよろしくお願いします。

旅行のために残していた3月末で消え去ってしまう有給を、結局どこにも行けずのんびり消化しながら、こんなの書き連ねている3月12日の午後でした。

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