見出し画像

穏やかな君は本当はとても強くて優しい(後編)


こんにちは!
ロンです。

いつも読んでいただきありがとうございます😊

今日は前回のお話の続きを書こうと思います。

前回のお話をかい摘んでお話ししておきますね。
僕は幼少期に秋田犬を飼っていたが、とある事情で悲しすぎる別れをして、それ以来久しぶりに飼ったワンコのムッタ(パピヨン♂既に11歳)は、もうこれで人生最後のワンコだろうと思い込んでいたけれど、僕の女房や優しいトリマーさんが、その穏やかで優しくて可愛すぎるムッタに「もしも」のことが起きたら(いや、必ずいつかは訪れるんですけどね)、そりゃあもう大変なペットロスになるだろうという取越し苦労が過ぎるくらいの心配をしてもらって(汗)
それでもやはりそれは僕にとっていずれ普通にやってくる災難of災難な訳で。それを見越しての、もうひとり居れば…的な転んだ後の杖と言いますか?←転ぶのは仕方ないらしい笑


そんなわけで我が家に二人目のパピヨンがやってきたのです。


ムッタは、「宇宙兄弟」という漫画の主人公の兄の方「南波六太」から。ヒビトは、その弟なので何の迷いも躊躇いもなく「南波日々人」からお名前を頂戴いたしました!

んーーー😆我ながらナイスな命名才能!!笑

コチラが漫画「宇宙兄弟」
主人公の兄弟
左が兄の南波六太
右が弟の南波日々人
そしてコチラが
我が家のパピヨンブラザーズ
左が兄のムッタ
右が弟のヒビト


そんなヒビトですが、我が家に来た頃はこんなに小さくてかわゆい子でした!
何?何?君もぬいぐるみなの?😂


赤ちゃんの頃のヒビトくん。
いや、マジでパピヨンのパピー時代は
最強だと思います😆



ところが!!!
見た目はめちゃくちゃかわゆいのに
やる事はスゴイのなんの!🤣🤣🤣
ヒビトを迎える準備を何週間もかけて作ったのですが、初日からフェンスは軽くよじ登って超えちゃうし、何でもかんでもあたり構わず齧りまくるし!夜はずっと夜泣きしていて、少しでも人間が動く音が聞こえるとクィーンクィーンと鳴き出す始末😅
受け入れ日がゴールデンウィークだったので、寝ずに付き合えたんですけど、さて明日から仕事って日になるとマジで洒落にならなかった💦


そんなヒビトくん、少しずつですが我が家の雰囲気にも慣れてきました。


少しずつだけど
お散歩にも行けるようになってきた。
まだまだ全てが初心者マーク🔰


そんなに簡単に行くわけないとは思っていたけど

一番の難題は兄ムッタとの相性でした!
コレが最初からまったく合う気配無し😂
最初からそんなに簡単にうまくいくとは思っていませんでしたが、ここまで相性が合わないとは汗。
ヒビトの暴れん坊ぶりには、穏やかな10年間を過ごしてきたムッタも顔面蒼白といった感じで苦笑。
とにかくヒビトが少しでも近くによると、ムッタは小さくウーッと唸って近寄るなオーラをバリバリに出していました。

この二人は本当に大丈夫だろうか???
とマジでかなり心配だったのを今でもハッキリ覚えています。


それが二人で一緒に外へお散歩に出かけるようになり、ベランダで戯れるようになり、最近ではひとつのボール🏀を咥えて引っ張り合いをして遊ぶようにまでなりました。ここまでに1年近くが必要でしたが。

結果、お兄ちゃんは弟にボール🏀を取られ、まぁチビだし仕方ないかぁと優しく譲るというパターンです🙂


ベランダで一緒に遊ぶ二人。
オモチャの恐竜さん🦖🦕も
ヒビトに取られてもニコニコしてる
優しいムッタ兄ちゃん。



そしていよいよ総合公園までの大冒険が

この状態なら、ワンオペでも少しお散歩も遠くまで行けるかな?と考えたのが、先週の月曜日でした。本当に晴天☀️で暑いくらいの陽気でしたから、少しバテるかもしれない!?と覚悟しながらもチャレンジすることにしました。

多頭飼いの難しさはいろいろありますが、やはりお散歩をワンオペでこなすという部分はかなりの熟練度が要求されると思います。
なので、どうしても済ませるものを済ませたら(排尿排便など)、出来るだけ余計なことをせずに素早く帰宅するという選択肢になってしまっていました。もちろんワンオペというのは、夫婦共働きという側面もあると思いますが。


良し悪しは別として、僕が半年前からお仕事をお休みして体調を戻すことを基本的な軸にして生活し始めたこともあって、僕自身がワンオペに慣れてきた部分はありました。
それでも、女房がいてくれる日はもちろん二人で一緒にお散歩に行くので、精神的にもかなりゆとりが生まれました。犬は利口なので飼い主に心のゆとりがあることを敏感に感じ取るんです。
それならば、ワンオペであっても僕自身が心にゆとりを持つようにしていれば、二人もリラックスしてお散歩できるということですから、きっと少し桜は満開を過ぎてしまったであろうけれど素敵な総合公園へ行ってみよう!というゆったりした気持ちで冒険の旅に出たのです!
片道20分程度でも、ヒビトにとっては初めての距離感だったし、初めて通る道ばかり。
逆にムッタは、あぁこの道か僕は知ってるってな感じでスタスタ歩く。


遂に夢の総合公園へ到着して!

公園の入り口を入るとすぐに真っ直ぐなメタセコイア並木の通りがあります。それはそれは素敵な景色がお出迎えしてくれました。

総合公園の入り口で記念写真を
取ろうとしましたが
一度もカメラ目線をくれない二人!
おーーーーい!!!😂
この時期も新緑で素敵ですが
紅葉のシーズンになると
めっちゃ素敵な景色になる
メタセコイアの並木道。


そして事件は起きた!!!


さて、だいぶ歩いてきたので少し休憩して水分補給など、あと二人が大好きなオヤツも持参していたのでそれを食べさせて。

いざ、メタセコイア並木通りへ。
平日の昼間ですからね。ほとんど人通りもまばら。
それでも遠くから見てもかなり大型のワンコと女性がコチラに向かってくるのが見えました。

だんだん近くなるにつれ、それはそれは丸々とよく太ったチャウチャウだとわかってきました。飼い主様もリードを必死に引っ張っている状態です。

パピー時代は好奇心の塊!

ワンコのパピー時代(生後1年程度)です。
この時期はとても好奇心が旺盛な頃で、見るもの聞くものなんでも近づいて確認したいと思うようです。怖いもの知らずという言葉がピッタリなのかなぁと。正に今のヒビトはその状態なので僕も注意はしていたつもりでした。

が、、、!
ヒビトの暴れん坊を甘く見ていました!
ちょっとムッタを気にしていた隙でした。
気付いた時には既にワウワウと言いながら、超丸々太ったチャウチャウくん目掛けて一気にリードを引っ張って近づいてしまいました!


いきなり、通りすがりのチビっコロに吠えられたチャウチャウくんも驚いたでしょうね。
身の安全を確保する為の行動に出ました!


チャウチャウ犬の迫力はすごかった!


向かってくるヒビトに対抗して「ガウーーーッ」とヒビトに向かって来たのです!!

その瞬間でした!
滅多に吠えないムッタが、ヒビトとチャウチャウくんの間にサッと割って入り吠えまくりました!!!更にそれに応戦するようにチャウチャウくんも負けてはいません!あわや噛まれる寸前まで接近していました!

ヒビトが走り出してから、ムッタがヒビトを守ろうとしたまでの時間にしてほんの数秒だと思います。正に僕の中ではスローモーションのようにその光景が見えていました。

僕はこれはマズイ!マズイ!マズイ!
そう頭の中で叫んでいて、ムッタとヒビトのリードを引っ張って、チャウチャウくんから引き離すので必死でした。

引いても引いても向かっていくムッタ。
応戦するチャウチャウくん。
ビビってしまい後退りするヒビト。

最後は遂に自分が間に入るしかないと意を決して、ムッタを守るように自分の身体でムッタとチャウチャウくんの間に壁を作りました。


その後も興奮状態はなかなか鎮まらなかった二匹ですが、チャウチャウくんの飼い主のお姉さんが、なんとかチャウチャウくんをなだめて下さり何とか事なきを得ました😭


いつも穏やかなムッタ、ヒビトに近寄られるとウーッと唸っていたムッタを思い出していました。争いが大嫌いな子です。
その子が、弟を身を挺して守ろうとしてくれました。一つ間違えば自分がガブリとやられていたかもしれない危険な状態でした。


チャウチャウくんの飼い主様にとにかく謝りました。
「スンマセン、僕の不注意でチビが吠えて向かっていってしまったから」
「いやー、そんな事ないです。私の方こそ、しっかり止められなくてごめんなさい。この子チカラがすごく強いので、本気になるとすごくて。ケガしてませんよね。ご兄弟ですか?二人とも女の子さんかな?」
「いえ、二人とも男の子なんですよ。お兄ちゃんの方は普段からホントに穏やかなんですけど、今日は珍しく吠えて向かっていってしまって。ホントにごめんなさい。ビックリしました!事故にならなくて良かったです。ありがとうございます。」
そんな会話をしている間に、ムッタはヒビトに近づいて、大丈夫だった?という感じで体をチェックするかのように匂いを嗅いでいました。
ヒビトはビビってしまいほとんど動けませんでした。

「お兄ちゃん、優しいのね。弟くんを守ろうってかばったものね。うちのウーちゃん(多分そういう名前を言っていたと記憶している)が吠えて噛みつこうとしたら普通は小型犬なら逃げちゃうんだけど…。」


穏やかな君は本当はとても強くて優しい!

そんなチャウチャウくんの飼い主のお姉さんの言葉がとても胸に響いていました。
とにかく怪我もなく安堵したのもそうですが、
ムッタのいざという時の勇気には正直驚きました。そして、何よりあれほどヒビトが我が家に来た頃は受け付けなかったムッタが、いま目の前で見せた行動は弟を守ろうとする兄の愛でしかなかったのです。
日頃の穏やかな君は、本当はとっても強くて優しいお兄ちゃんなんだね。

「ホントごめんなさいね。今度会った時は仲良くしてね」
そう言ってお姉さんとチャウチャウのウーちゃんは行ってしまいました。

僕は本当に良かった。心の中で「危なかった〜💦」と何度も何度も呟いていました。


帰り道はもうクタクタになっていました。
途中でお水をあげようとすると、ワレ先にとヒビトが飲んでしまいます。ムッタは少し呆れ顔で、まぁいいかチビだから。そんな風に言ってるようでした。 


これが今年の桜散る頃の出来事です。


散る間際の桜の前で
ムッタお兄ちゃんと。
ビビりのヒビトと。笑


どうかこれからも毎日二人が仲良く過ごせますように。


2回に渡った長文にお付き合いいただきありがとうございました😌

それではまた👋👋👋


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?