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中西敏貴氏 写真展『Kamuy(カムイ)』に行ってきました。

北海道 美瑛の写真家 中西敏貴さんの写真展『Kamuy(カムイ)』を観に品川のCANON GALLERY Sに行ってきました。

中西敏貴さんは2016年に雑誌『風景写真』の1・2月号の特集で掲載されていた写真集『ORDINARY』の写真を観たことがきっかけでファンになり、東京で写真展があるときは毎回観に行くようにしています。

『ORDINARY』は、北海道に移住した中西敏貴さんが見ている美瑛の日常が今までにない切り口で表現されていて、とても感銘を受けました。実際にその景色を見てみたくて、実際に美瑛に写真を撮りに行ってみたり、自分が風景写真を撮るきっかけにもなりました。

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今回の写真展『Kamuy』は、これまでの作風とはまたテイストが違い、大自然の力強さを表現した非日常的な印象の写真で構成されています。

中西敏貴さんの作品は、様式美を感じさせる規律正しい構図で、自然をモチーフにしたアート的な作風が好きなのですが、今回は先住民族アイヌの人たちが森羅万象に存在を感じてきたというカムイをテーマにしている為か重厚感があり、より抽象的な作風の作品が多い感じがしました。

ギャラリーも照明が落とされた暗い雰囲気の中、森の中のような効果音なども入る演出となっていて、北海道の大地に立って宇宙を眺めているような感覚がしました。やはり写真展で観る作品は、迫力が違いますね。

個人的にはこれまでの美しい北海道の風景写真も大好きですが、今回の力強く迫力のある作風にも新しい魅力を感じました。


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こちらは会場で購入した写真集。写真展で気に入った作品を家でゆっくり見直すのも写真の楽しみ方のひとつ。表紙のロゴやデザインもかっこいい。


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今回は光の使い方や諧調が美しいモノクロの写真がどれも印象的でした。


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中西敏貴さんにその場でサインと日付を入れていただきました。


中西敏貴さんご本人にもギャラリーでお会いすることができ、少しお話をさせていただくこともできました。安定した公務員の仕事を退職して、写真家を目指して北海道に移住するだけでもすごいことなのに、こんな素晴らしい写真展を開催できるなんて本当に憧れます。

中西さんのカフェ&ギャラリーnipecのカードもいただいたので、また美瑛にも行きたいと思います。

今回の写真展は入場料も無料ですし、何よりも写真展で実物の写真を観ると写真のすばらしさが本当によくわかります。

10月31日まで開催されていますので、興味のある方はぜひ、実際に足を運ばれることをおすすめします!

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