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きのこ栽培普及収入向上事業始動!

皆さま、こんにちは。

2021年10月20日から12月17日までクラウドファンディングを実施し、これによって皆様から支援していただいた資金で、今年2月から「インド北東部に希望溢れる未来を。きのこ栽培で収入向上を目指す!」プロジェクトを開始する予定でした。

私は、現地NGOが運営管理する中高一貫校で2019年より校長として働いていますが、人事異動があり、今年度は5月中旬から同NGOが運営するHigher Secondary School(高等学校)に移動することになりました。

現在は平野部に暮らしていますが、異動先は車で3時間の移動を要する丘陵地帯にあり、違う郡の管轄になります。これによって、プロジェクトの運営形態をまた1から考え直さなければなりませんでした。

また、3月上旬にマニプール州議会選挙が行われたゆえ、それより前はマニプール州内どこもかしこも政党や立候補者支援者たちによる選挙活動が繰り広げられていました。したがって、混乱を避けるために現地住民を巻き込むプロジェクトのための活動は控えていました。

当初は2月から始動予定だったこのプロジェクト、2ヶ月遅れてやっと4月よりスタートしました!これもまさにインドあるあるな遅刻スタートですね!

まず車両の購入。

中古車ですが、こちらのモデルを購入しました

私達家族全員新しい任地へ移動するので、きのこ栽培実施て・普及を担当する私の夫が現地を視察、フォロー、そして収穫したきのこを販売するために、この車両で定期的にコウプムを訪れます。

そして、勤務地である学校敷地内にあるデモンストレーション用のモデルきのこハウスを管理し、きのこの成長状況を観察するスタッフを1名雇いました。

右から筆者、筆者の娘二人、夫、モデルきのこハウスで働くスタッフ

4月2日には、夫とスタッフ(+助っ人兼見物人の宿舎生たち)でモデルきのこハウスのきのこ栽培に取り掛かりました。

今回は、きのこが育つ基材に普段使用していた稲藁の調達が間に合わず、それでもコウプム内の製材所から調達したおがくずとその他必要な栄養素を加えて混ぜた培地基材を使用した菌床栽培を実施しました。

まず、おがくずに紛れ込む不純物を取り除くためにふるいにかけ、それに水分と栄養素を混ぜ合わせていきます。だいたい70%くらいの湿気を帯びるまで水分を混ぜ合わせていきます


培地基材が混ぜ合わさったら、それをポリエステル袋に詰めていきます。なるべく空気を入れずに、基材を重いもので押し付けるようにしていきます
二女もお手伝いしているつもり?!

殺菌作業を経て、培地基材にきのこの種を植え付けます。

この作業から現在およそ10日が過ぎています。

少しずつですが、ポリエステル袋に白いfungusが確認できるようになり、きのこの菌が培地基材に広がりつつあります。発芽までは2週間が目安ですので、もう少し待ちましょう!

実は、おがくずを使用した菌床栽培はここコウプムでは初の試みでしたので、今回無事にきのこが育つのに成功した後、同じ培地基材を更に倍以上作り、モデルきのこハウスでの大量生産を目指します。そして、現地住民への研修を実施していきたいと思っています。

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