「基本」というもの

ガッドつながり。

なんでクラプトンがガッドを選ぶのか、ということを考えてみても、よくわからない。それくらい、ガッドの演奏が「地味」。ぼくが思うに、「基本」に忠実すぎる。
たしかに、バンド全体の音としてはまったく申し分ない(というかこれ以上の粒ぞろいはあり得ない)んだけど、よ~く聴いたらぴりりと小技がきいてる、とかいうわけでもなく、おもしろくもなんともない、と思ってしまう。これ、ほんとにガッドに叩かせなきゃいけないの?というような、なんか不当に贅沢してるような気になってくる。
…とはいえ、聴いててすごく気持ちがいいのはたしかなので何度か聴いてみて、ふと思ったのが、ひょっとしてガッドは意図的に敢えてセオリーどおりに叩いてるのかな、ということ。「別になんぼでもおもろく叩けまっけど、主役はクラプトン、おまけにベーシックなレゲエやねんから、地味にタイトにいっときますわ」ってところなんかもなー、と気がつくと、けっこうノれる(←言い回しは古いし、ガッドに大阪弁は似合わんけど、ご了承ください)。
とどのつまり、「基本」がいちばんカッコいいんだなぁ。

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