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Twitterでトレンド入りさせる7ヶ条。オタクの青春「タグイベ」について。

アイドル好きにとっては馴染みの深い「タグイベ(ハッシュタグイベント)」について、オタクたちがTwitterトレンド入りの為に工夫を凝らし、スマホ片手にどう戦うのかということについて紹介します。

ハッシュタグイベントとは
特定の日時をあらかじめ決め、オリジナルのハッシュタグをファン側が作成し、1時間ハッシュタグツイートで推しへの愛をTLに垂れ流すイベント。

目的としては、Twitterのトレンドにハッシュタグが入ることで界隈以外の方の目に入る機会が増え、推しへの認知拡大をはかること。

デビューして間もないアイドルやデビューを控えるオーディション番組ではこのようなイベントをファンが企画し、トレンド入りの為にスマホを片手に1時間戦い続ける。

先に述べたような母数が少ないファンダムでは、ただツイートするだけでトレンド入りできるわけではないということを知っている。そのため、事前に下記のような念蜜な作戦が共有される。

トレンド入りさせるための7ヶ条


①指定された時間までハッシュタグを使わないこと
②句読点や絵文字は使わないこと
③画像や動画はトレンド入りするまで使わないこと
→トレンド入りしたら、ファン以外の目にも触れるため画像や動画を多用し、布教活動をすること
④指定タグ以外は使わないこと
⑤開始5分でツイートする投稿はあらかじめ下書きしておく
⑥10文字以上のテキストで投稿すること
⑦引用RTは相互フォローかつフォロワーが10人以上いるアカウントのみ適用される

トレンド入りの初動はツイートの濃度で決まる。つまり「一気に」「沢山」ツイートされることが求められる。指定時間前にツイートしてしまうと濃度が下がることになる為、万が一指定時間前にツイートするとff外から失礼(訳:お叱りを受ける)されることになる。初動の濃度を上げる為に、最低でも最初の5分ぶんのツイートは下書きしておく。(おおよそ30~50ツイート)

そして、7ヶ条を見ていただくとわかるように、トレンド入りの為には「やらないこと」の方が重要なのだ。

せっかくツイートしたものがスパム扱いになってしまうことを避ける為、2つ以上のハッシュタグは使わず、絵文字や句読点も避ける。

そんなにツイート思い浮かばない...と思うかもしれないが、私たちオタクには推しと歩んできた思い出がある。特におすすめするのは、自分の過去のツイートをそのままコピペしたり、推しとの思い出をひとつひとつ思い返して言葉にすることだ。

例えば「〇〇を好きになった瞬間」「〇〇の印象に残ってる言葉」「〇〇のギャップを感じるところ」「〇〇の好きなシーン」「〇〇を四字熟語で表すと」「〇〇にカバーして欲しい曲」など

目的はタグ経由での推しへの認知なので、出来るだけ内輪ネタにならないようにすることもトレンドに入った後は気をつけていきたいところ。

また、引用RTも数稼ぎには使えるが、相互フォローでないとトレンドへの反映はされないことも注意しなければならない。そのため、タグイベ前には該当メンバーのファンアカウントをフォローし合って体制を整える。

このような厳密なルールは、Twitterのトレンドアルゴリズムを検証してきたオタクたちの資産なのだ。

今まで印象に残っているタグイベ

#FIRE組への愛は消化器でも消えない

昨年放送されたPRODUCE101JAPANでBTSの「FIRE」を披露したチームへのタグイベント。

#k_beyond_all

現在放送されているILANDに出演している日本人メンバーKへの応援タグ。彼に対する海外のアンチがアウトタグ(自体要求・脱退要求)をトレンド入りさせようとしたものを阻止するべく、彼の魅力をアピールするタグイベが開催された時のもの。

#SEVENTEENの夢_Mステ_叶ったね

先日SEVENTEEENがMステに初出演を果たした際に開催されたタグイベント。Mステで出番が終わった後すぐ開始され、Mステの視聴者でSEVENTEENを気になった人にもっと知ってもらうような施策だ。Mステに出ることが彼らの一つの夢であったこともタグでわかるため、他視聴者にとって好感度をあげやすいのも特徴だ。

#I_VOTE_SUNGHOON

こちらは私の推し・ソンフンの宣伝のために日本のファンダムが企画したもの。世界中で放送される番組であることから、英語でわかりやすいタグ設定にしたこともあり、海外のファンベースも協力して全世界で行われた。各国の協力の元、ILAND放送期間では最速のトレンド入りを果たした。

#RMChallenge

これは私の最推し・BTSのVが発祥という少し異例なタグイベだ。BTSリーダー・RMの誕生日に「このタグをつけてRMへのおめでとうメッセージを聞かせて」と彼がツイートしたものである。世界中のファンから彼の誕生日を祝うメッセージが届けられ、すぐさまトレンド入りを果たした。

他にもファンから愛が込められた心が温まるオリジナルのタグイベは沢山ある。いつも感動と癒しをくれる推しに、お金をかけずにできる恩返しの一つとして今後もタグイベ文化は続いていくだろう。

特に、PRODUCE101やILANDのような視聴者の投票でデビューメンバーが決まるオーディション番組の終盤は、トレンド入りの為に血眼になってツイートしているオタクたちがいる。トレンド入りしてるよくわからないハッシュタグを見つけたら、ぜひ一度、戦うオタクたちの雄志をのぞいてみてほしい。そのタグの先に、あなたの新しい推しが見つかるかもしれない。




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