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絶滅危機動物ファイル

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絶滅危機に陥っている動物たちを、イラストレーションでわかりやすく解説します!
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記事一覧

絶滅危機動物ファイル17「コアラ」

こんにちは! 絶滅危機動物ファイル17「コアラ」です。 twitterでは2023/3/24に公開しました。 その体の特徴や生態だけとっても、ユニークすぎていくらでも書けてしまうコアラさんです。実際自分もこのまとめをつくるとき、入れたい情報がありすぎて削るのが大変でした。 動物園で観察するときには、前足、後ろ足の指に注目してみましょう。分かりやすく他の動物と変わっています。 それにしても、暮らす環境や食べるものによって、体がこんなにも適応し進化するというのは、生きもの1種1

絶滅危機動物ファイル16「オオセンザンコウ」

こんにちは! 絶滅危機動物ファイル16「オオセンザンコウ」です。 twitterでは2023/3/12に公開しました。 センザンコウの仲間は、松ぼっくりのようなウロコに覆われた体、長いかぎ爪、長い尾、小さな頭と、とてもユニークな見た目をしています。 シロアリを食べることに特化していて、他のシロアリ食の動物たちと似た特徴をもっています。収斂進化の分かりやすい例ですね。ネコ目の動物たちと分かれてここまで進化したのは驚愕です。 長い尾でバランスを取って後ろ脚だけヒョヒョコ歩く姿は

絶滅危機動物ファイル15「シロヘラコウモリ」

こんにちは! 絶滅危機動物ファイル15「シロヘラコウモリ」です。 twitterでは2023/3/3に公開しました。 コウモリというのは多種多様で非常に魅力的な動物なんですが、そのなかでも大好きなのがこのシロヘラコウモリです。 シロヘラコウモリというと、本やwebで調べてもたいてい、というかほぼ、ヘリコニアの葉のなかで団子状に固まっている写真しか載っていません。まあそれがあまりにキュートなんですが。 今回は、空を飛んでいる資料をなんとかいろいろと探して描きました。 体毛が

絶滅危機動物ファイル14「ドール」

こんにちは。また間が空いてしまいましたが、絶滅危機動物ファイル14「ドール」です。 twitterでは 2023/2/23 に公開しました。 アカオオカミ(オオカミではない)こと、ドールです! 以前は上野動物園でも飼育されていましたね。 ドールは1属1種のドール属で、オオカミの仲間でもキツネの仲間でもありません。 かつてはアジア〜ロシアの広範囲に分布していましたが、今では多くの地で絶滅してしまいました。 肉食に特化した歯や、群れの構成や各々の役割、狩りでのチームワークなど

絶滅危機動物ファイル13「サバンナシマウマ」

こんにちは。絶滅危機動物ファイル13「サバンナシマウマ」です。 twitterでは 2023/2/5 に公開しました。 あまり絶滅危機動物っぽくないサバンナシマウマをピックアップです。 実際に50万頭も生息していて、サバンナでは珍しくない動物として知られていますが、数はかなり減っているようで、レッドリストも近年NT(準絶滅危惧)に変更されています。 危惧されている問題に、生息地の分断による遺伝的多様性の低下があります。金髪とか水玉など、異常な模様のシマウマの出現はこれによる

絶滅危機動物ファイル12「シロナガスクジラ」

こんにちは。 前回の投稿から果てしなく空いてしまいました…。スミマセン。 noteでまとめ直している絶滅危機動物ファイル、その12はシロナガスクジラです。 twitter(Xとはまだ言いたくない…)では2023/1/20に公開しました。 今回初めてイラストが分断されてしまったので、見開きでも置いときますね。 言わずと知れた、史上最大の動物です。 体長では恐竜にもっと大きな種がいましたが、体重だと圧倒的で、巨大ということではシロナガスクジラが一番。 図鑑などでは、体長34m

絶滅危機動物ファイル11「アイアイ」

こんにちは。 絶滅危機動物ファイル11は「アイアイ」です。 twitterでは2023/01/13に公開しました。 アイアイといえば、個人的に上野動物園の「アイアイのすむ森」が、とにかく暗い、目が慣れるまでは恐くて1歩も動けないほど真っ暗!なのが印象深かったりします。 童謡「アイアイ」でお馴染みですが、おさ〜るさ〜んだよ〜なんて気楽に歌えないほど奇妙な姿かたちをしています。 しかし、その目も歯も指も耳も真っ黒な体も、すべてが生きていくために意味のあるものなんですね。生きも

絶滅危機動物ファイル10「ヤンバルクイナ」

こんにちは! 絶滅危機動物ファイル10「ヤンバルクイナ」です。 twitterでは2022/12/22に公開しました。 ヤンバルクイナ!鮮やかな赤、白黒のしましま、オリーブ色と、独特のカラーリングがとても魅力的です。 日本では鳥類として100年ぶりの新種、そして日本唯一の飛べない鳥でもあります。 飛べないというのは、飛ぶ必要がないというワケで、その代わりに速く走って地上の獲物を捕らえるために足が太く発達しました。環境に合わせた生きものの進化というのはすごいですね。 やんば

絶滅危機動物ファイル09「コツメカワウソ」

こんにちは〜。 ちょっと間があいてしまいましたが、絶滅危機動物ファイル09「コツメカワウソ」です。twitterでは2022/12/09に公開しました。 コツメカワウソは、姿も動作も本当に愛らしく、動物園や水族館で群れで活発に動き回っている様子はいつまでも見ていられますね。自分も大好きです! そんな動物園や水族館の多くが、「コツメカワウソをペットにしないで!」というメッセージを繰り返し訴えています。WWFや保全団体もですね。近年では目にする機会が格段に増えた印象で、コツメカ

絶滅危機動物ファイル08「キンシコウ」

こんにちは! 絶滅危機動物ファイル08「キンシコウ」です。 twitterでは2022/11/10に公開しました。 キンシコウは、その名前も姿も非常に美しいサルです。日本では現在、熊本市動植物園でのみ飼育されています。 以前はズーラシアにもいました。自分はまだこの目で見たことがないので、いつか見てみたいですね…。 最も寒い場所に暮らすサルとしても有名です。そのため鼻が反り返っちゃってますが、それも含めて気品ある?美しい姿です。 美しい姿・珍しい姿であるが故に、漢方薬の材料と

絶滅危機動物ファイル07「シマハイイロギツネ」

こんにちは〜。 絶滅危機動物ファイル07「シマハイイロギツネ」です。 twitterでは2022/10/29に公開しました。 シマハイイロギツネは、アメリカ合衆国カリフォルニア州沖のチャネル諸島にのみ生息する、小さなキツネです。 イラスト内にあるように、イヌ科は大きく4系統に分けることができ、シマハイイロギツネとアメリカ大陸本土に暮らすハイイロギツネの2種のみで、ハイイロギツネ系統を構成しています。ハイイロギツネ系統は最も古くに分岐しているので、原始的な種のようです。 イ

絶滅危機動物ファイル06「タスマニアデビル」

こんにちは! 絶滅危機動物ファイル06「タスマニアデビル」です。 twitterでは2022/10/18に公開しました。 世界最大の肉食有袋類!!(小型犬くらい)のタスマニアデビルです。 タスマニア島にのみ生息していますが、以前はオーストラリア本土にもいたことが化石から判明しています。本土にいたものはオーストラリアデビルという亜種?なのかもしれませんが、正式な分類や名前はまだありません。 19世紀に、ヨーロッパからの入植者によって絶滅しかかる…というのは、他の多くの地域・

絶滅危機動物ファイル05「チンチラ」

こんにちは。 絶滅危機動物ファイル05「チンチラ」です。 twitterでは2022/10/07に公開しました。 チンチラを飼っている方々がたくさん見てくれたようで、twitterでは一番反響がありました。 また、飼っている方々は当然ながらとても詳しく、いただいたコメントを参考にして内容をちょこっと修正しています。 (01/30追記:さらに、オナガ・タンビの種などについて修正・情報追加しました) とても身近な存在なのでそんな気がしないと思う方が多いと思いますが、野生では本

絶滅危機動物ファイル04「レッサーパンダ」

こんにちは。 絶滅危機動物ファイル 04はレッサーパンダです。 twitterでは22/08/12に公開しました。 レッサーパンダは日本ではたくさん飼育されていておなじみの動物です。 そのほとんどがシセンレッサーパンダですが、なんと世界の飼育個体数の3/4を占めているんですね〜。 ちなみに、日本で唯一ネパールレッサーパンダを飼育しているのは熱川バナナワニ園です。 9月第3土曜日の国際レッサーパンダデーでは、毎年各園で様々なイベントが開催されていますね。トークイベントをラ