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Dチューニングの話。

今でこそ、変則チューニングでギターを弾かれる方は多いですけど、80年代に僕がギターをあれこれ覚えようとしていたころには、ほぼやってる人がいませんでした。今はいいですよね。やってる人は多いし、教則本はあるし、Youtubeで目コピし放題だし。簡単だとかは思っていませんよ。もうまったく手を出せる領域ではないと自覚しております。

僕がやりたかったのはCSN&Yの「青い目のジュディ」。当然アルフィーの影響ですけど、80年代前半にその曲の存在を知ったわけです。本家の演奏とかレコードとかは知る由も探す由もなく。オールナイトニッポンでアルフィーがやったアコースティックライヴの音源(どこ行ったかなあ)で、すげえなあと思い、コピーしたいと思ったものの、どこから手をつけていいやら、みたいな。オープンDだとそのあと知るんですけど、その当時出ていた教則本的なものにはふつうのオープンDしか載っていなかった。ふつうの、というのはDADF#AD。つまり全弦開放でDのコードになる。ストレートな?オープンチューニング。これをやってもジュディはできないというかずーっと「なんか違うなあ」としか思わない。そうこうしているうちにガロの「暗い部屋」に出会って。これまた「なんか違うなあ」で進んでいく。80年代後半にこういうのコピーしてる人に出会ったことありませんでした(笑)。暗い部屋は大学3年くらいだったか…87年とかですね。ほんとに夜中暗い部屋で(笑)ギター弾いてて発見した。DADGCD。うれしいけど誰とも共有できない(泣笑)。そういう時期を経て。

同じ頃、NHKで「ベストサウンド」っていう番組があって、アルフィーがゲストの回についにスティルス式オープンDを知るんです。3弦もDにする。なるほど~。これがのちにオヤジバトルに出た時に坂崎さんから言われた「それ、3弦も落としてんの?」という質問につながるわけです^^

僕らのオリジナルのShipping out。

その時の答えは「DADGADです。」…まあこのやりとりを拾ってもらえたんだけど^^このチューニングにしたのは、バンマスがこのチューニングで作ってきたからなんですね。

その数十年後、マークさんと接点ができ、暗い部屋はふたりがチューニング違うと知り、そうか、そういう手があるのかと思いついて、以来バンマスはDADGAD、僕はダブルドロップDのDADGBDで弾いてきました。ダブルドロップのいい点はソロが弾きやすいんです、咄嗟に。1弦6弦以外はノーマルだから。

今回、Love the one you’re with と続けてやるのでDADDADでできねえかな…ってやってみたら…できました。しまった〜オヤジバトルのとき思いついていたら「スティルスチューニングです!」って言えたのになー。残念!あれからもう14年くらい経ってる…成長が遅過ぎますな(苦笑)。

坂崎さんから「昔はお前らみたいのいっぱいいたんだよ。やれ三声、やれオープンD…」って聞いて…そうかあ。その頃やってたらコンテストで出て行けないね層が厚すぎて(笑)。時代遅れの?幸運でした^ ^。

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