【詩】昼下がりの1杯

窓から日が燦々と入ってくる部屋 
今日はおやすみの日 
スキンケアだけで日焼け止めも塗ってない
直接日が当たるベッドサイドを避けて
部屋の角のソファでビールを飲む

軽めのジャズをかけて ハミングする
だんだん ずれてくる 目蓋も重い
外では飲まない方が安全
弱いくせに 飲みたがるのが変わらない

昔みたいに 気軽に友達と飲みに行けなくなってしまった
連絡もとらなくなって 今はどこに住んでるかも知らない

それぞれの暮らしがあって
それぞれの道があって もう交差はしない道

大人になって友達を作る場所ってなかなか無いな パーティーにでも行かない限り

ひとり ビールを飲み干して
そういえば あの人はお酒が💕で
一緒に飲みたかったからと
一生懸命 缶カクテル飲んでた若かりし頃をふと思い出した
まあ かわいい事やってたな
あの頃は ビールの美味しさがわからなかったな

大人になるにつれて
ドキドキするだけじゃなくて ほろ苦い想いもして 
泣いて叫ぶ激しさだけが変わらない
どんな時も喜怒哀楽  

微笑んで日差しを眺める ふたり
そんな夢をソファに横になって見ていた

お酒って と語れるほどお酒を知らないけれど 心の本音が夢にみるなんて
一人で暮らしていくと肩肘はって突っ張ってた 弱音を吐いた方が女は可愛げ

揺れるレースカーテンの中に見え隠れする
背中は誰の面影 まだ見ぬ王子様を待ってる

昼下がりの一杯は なんとも心地よい
素直な心の本音を連れてやってくる




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