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タイ語の翻訳小説「824 月明かりのロンド」ができるまで④

物語に登場するタイらしいエッセンスいろいろその1

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「824 月明かりのロンド」にはタイを旅し、暮らすとよく目にする光景や生活習慣がいたるところに登場する。人々の暮らしぶり、食べ物、宗教、乗り物、服装などなど。


今回はマッサージについて。
小説の中ではモデルの女の子ミーナの母親がマッサージ師として働いており、施術をしているとどんどん自分がやせていってしまうと思うほどエネルギーを使うと書かれてある。またフランスから旅行でバンコクを訪れこの国が気に入って住み着いてしまったミッシェルもまた、タイマッサージをしてもらった日は大変痛かったが翌日には身体が軽くなったとある。

実際タイにいるといたるところにマッサージ店があり、日本よりも数段安く受けられるので私も滞在時によく通った。何度か同じ店に行きいろいろなマッサージ師さんに施術を受けるうちにお気に入りの人ができる。掌の大きさや圧のかけかた、まさに、そこです、そこです、そこが気持ちいい、という箇所を私が好きな強さと速度でもみほぐしてくれて、本当にバンコクは極楽だと感じる瞬間だ。

あるとき、何を思い違えたのか、私は友だちとマッサージの資格を取ろうと盛り上がり、スクールに通った。さすがに全身マッサージは無理だろうと、フットマッサージを習い始めたが、これがまぁ、してもらうのとするのとでは雲泥の差。もちろん習う前から体力も使うし大変だろう、と思っていたが、手順やつぼを覚えることより、何よりも大変だったのが男性の脚がものすごく重いという現実。男の人の脚は持ち上げるだけで大変。それを長い時間マッサージするのは至難の業であった。せっかく習ったのだから、と友だちとお互い練習しあって何とか終了証をもらい、子どもが小さかった頃はしてあげたこともあったが、すぐにお蔵入り。小説の登場人物、ミッシェルには苦笑するばかりだ。

でもマッサージ、してもらうのは本当に気持ちがいい。タイに行ったらマストのプラン。
旅行に行ったら是非楽しんでほしい。

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