【日記】カルディで何も買わずに店を出たことがない/2023.07.02

書き出しにかれこれ5分ほど悩んでいる。
日記を書こう!と意気込んで書き始めたはいいものの、何の話をすればいいんだろうか、そもそも私の個人的な話を読んでくれる人はいるんだろうか、とかそんなことばかり考えてしまって、なかなか書き進められない。難しい。普段、140文字の縛りの中で思ったことを適当につぶやくことばかりしてきた弊害かもしれない。

たぶんこんな調子で、思ったことや考えていることを自由に書いていくと思う。気が向いたときに書くので、気が向いたときに覗きにきてほしい。



カルディと久世福商店が近所に無くてよかった

テレビのカレー特集で紹介されていたカルディの「チキンコルマカレー」が気になったので買いに行った。コルマカレーはインドカレーの一種で、ダヒというインド風のヨーグルトと生クリームを使ったまろやかさが特徴らしい。めっちゃおいしそう。

カルディに行くとつい長居してしまう。何度も行っているのに、どこに何が置いてあるか一生覚えられない気がする。店内を何周もして時間が過ぎていく。この現象はなんなんだろう。カルディ七不思議が存在するなら入れたい。

店内をぐるぐる回って悩んだ挙句、コルマカレーを買いに来たはずなのにマンゴーのビールを買って店を出ていた(テレビの効果かわからないけど、カレーは売り切れていた)。買うつもりがなかったものを買ってしまう。これも七不思議の一つだろう。

買うつもりがなかったものを買ってしまう店は他にもある。久世福商店だ。

イオンなどの大型ショッピングモールの、食品スーパーの近くに位置していることが多い。ここは本当に恐ろしい店だ。一度足を踏み入れると、理性と本能の狭間で激しく揺れ動くことになる。

店に入った瞬間にぱっと目を引くのは、積み上げられた小瓶の数々。バリエーション豊かなごはんやパンのおともがずらりと並んでいて、どれもめちゃくちゃおいしそうだから困る。
商品のネーミングも愛らしくてずるい。「大人のしゃけしゃけめんたい」「みんなの焼き豚マヨ」とか、おいしくないはずがない。というか、今まで買ったものは全部おいしかった。はずれだな~と思ったものはない。公式ホームページに「比類なき逸品を集めるべし」と書いているだけのことはある。

店の奥へ足を運ぶと、素材にこだわっていそうな調味料とか、おしゃれなパッケージの果実酒が並んでいる。全然買うつもりがなかった、もなかの中にみそ汁の具が入ったやつとかをつい手に取ってしまう。

何も買わずに店を出たことは一度もないかもしれない。いや、何も買わずにあの店を出られる人は果たしているのだろうか。ただおいしそうなものだけではなく、「梅なめ茸」のような、味の想像はつかないけど絶対おいしいに違いないと思わせられる商品もあって、味を確かめたいという知的好奇心もくすぐられてしまう。恐ろしい店だ。

私はカルディや久世福商店のような店に出会うたびに、近所にこの店が無くてよかったなあと心底思う。
私とカルディの間にはほどよい距離があるから、自分へのご褒美として給料日に寄ったり、たまに買い物に行くついでにふらっと寄ったりすることでカルディ欲を満たしている。でも、もし徒歩圏内にカルディや久世福があったらどうだろう。ご褒美が「当たり前」になってしまいそうな気がする。舌が、身体が海外の珍しいカレーやいろんなフレーバーのなめ茸を求めるようになり、体重は増え、やがて家から白米と食パンが消えるだろう。

シャトレーゼも近所に無くてよかった。

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