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【日記】バスの両替のタイミング/2024.04.11

今日はめずらしくバスで通勤した。
バスに乗ると酔ってしまうから本当は電車がよかったんだけど、ちょうどいい時間に電車がなかった。都会生まれ都会育ちの人には信じられないかもしれないけど、わたしの住むところは電車が2時間に一本しか来ない。

電車で通学していたときに、おじさんが「本数増やせよ!」って車掌さんにキレているところを何度かみたことがある。でも本数は増えないどころか、数年前よりも減ってしまった。レトロな雰囲気が落ち着くから、たまに乗りたくなる。でも今回は仕方なくバスで行くことにした。

いつもより1時間早く起きてバス停に向かう。今日は朝から暖かくてとってもいい天気だった。ただ、結構風が強かった。ロングコートが大きくなびいて、桑山千雪【はるかぜまち、1番地】みたいになった。

昨夜は後ろの方の席に座ったせいで、バス停を2つ過ぎた辺りでもう気持ち悪くなってしまった。今朝は他の席よりも高いところにある一番前の席に座った。おかげで揺れも少なくて、気持ち悪くなることはなかった。

ただ、バスが苦手な理由はもう一つある。両替のタイミングだ。信号待ちの時間は、短い時もあれば1分くらい留まる時もある。両替いけるかな、と思って席を立ったらバスが動き出してしまう、みたいなこともよくあるから困る。
財布の中には割と小銭があったので足りるだろうと呑気に構えていたら、降りるバス停の5つ前くらいで、10円玉が一枚だけ足りないことに気付いた。

終点へと近づくにつれて、「両替は早めにお済ませください」と言う運転手さんの語気が強まる。たぶん、降りる時に両替して後ろを詰まらせる人たちにこれまで何度も困らせられてきたのだろう。でもその語気の強さが、よりプレッシャーを増幅させた。

そわそわしていたら信号が赤になり「信号待ち1分ほどあります」と言われ、この機会を逃すまいと高い位置にある椅子から降りた。50円玉を10円玉5枚に替えて、730円を握りしめる。100円玉が7枚あるか、きちんと確認してから降りた。小学生のころに、降りる時に10円足りなくて運転手さんに強く怒られたことがちょっとトラウマになっているので、確認は慎重に行うようにしている。

早起きしてバスに乗って偉かったので、喫茶店に入ってトーストを食べた。コーヒーを飲みながら、母に借りた小説も一章分読み進められた。早起きってやってみると案外いいものだなと思うけど、毎日できるかと言われたら無理だなあって思う。

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