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【日記】運動音痴がはじめてのエアロビに挑戦/2023.12.10



人生で初めてエアロビクスに挑戦した。ジムの自由に参加できるエクササイズプログラムの中にエアロビを見つけて、全然わからんけどなんか楽しそうだしやってみっか!ってものすごく軽いノリで足を踏み入れた。

スタジオに入ると有名な洋楽のEDMリミックスがそれなりの音量で流れていて、インストラクターのお兄さんが常連の人たちと喋っていた。インストラクターさんは蛍光イエローのTシャツにハーフパンツ、蛍光色のスニーカーにヘアバンドを着けている。THE・エアロビの先生って感じの装いだ。周りを見渡してみても、みんな蛍光色のTシャツに蛍光色のスニーカーを履いている。エアロビ界の正装なのかもしれない。

スタジオの扉が閉められて、いよいよプログラムが始まった。初めての人はいますか?と言われたので手を挙げると「ついていけないところもあるかもしれませんが、基本のステップばかりなので頑張ってついてきてください!」と言われた。マジか。ついていける自信がない。急にどきどきしてきた。30分くらいの短めのプログラムだったし、ジムの案内にも「かんたん」と書いてあったから来てみたけど、開始早々ちょっと不安になった。

「ウォーミングアップからやっていきます」インストラクターさんの声とともに洋楽のEDMリミックスが大きくなる。ドラムのキックの音がどん、どん、と室内に響く。ここで初めて、エアロビが音楽に合わせて動くものであることを知った。いま思えば、ちゃんと下調べしてから乗り込むべきだったのかもしれない。

インストラクターさんの動きを見ながら基本のステップを真似していく。その場で足踏みする「マーチ」から、横移動しながら手拍子する「ステップタッチ」、かかとをおしりに近付けるように足の曲げ伸ばしを繰り返す「レッグカール」。この辺りの動きは難なくできた。

問題はここからだ。四角を型どるようなステップ。ダンスの基本でもある「ボックス」だ。やばい。足がもつれる。エアロビがダンスだったなんて知らなかった。
わたしは踊るのが本当に苦手だ。高校生の頃、部活の休憩時間になんとなくボックスを踏んでいたところを友達に見られて「動き変じゃない?」と言われたことが今も忘れられない。自分ではいい感じに踊れていたつもりだったので結構ショックだった。それがきっかけで、ダンスに対して強い苦手意識がある。

エアロビがダンスだと知っていたら参加することはなかったな……と少し後悔しつつ、自分の足に引っかかってつまずきそうになりながらもボックスを習得した。たぶん、たぶん習得できていると思う。

ウォーミングアップが終了した。まだウォーミングアップだったことに驚く。この後のステップついていけるか…?と不安に思う暇もなく、すぐに本編が始まった。

動作の一つ一つは簡単なんだけど、ステップを覚えるのと繋げて踊るのを同時に行うのがとにかく難しかった。
ステップが一つできるようになったと思えば突如手拍子が追加され、手拍子に意識を向けるとステップがおぼつかなくなる。頭と身体がばらばらになりそうだった。スタジオを囲む大きな鏡のすべてに、ぎこちなく動く自分の姿が映る。全然ついていけてなくて思わず笑ってしまった。
食らいつけていたのかはわからないけど、途中で逃げ出すことなく最後までやりとげた。汗はかいたし、いい運動にはなったと思う。

本当に向いてないな〜とは思ったけど、終わってみると心地いい達成感があった。意外と楽しめていたのかもしれない。まずは蛍光イエローのTシャツを買うところから始めてみようかな。

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