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【日記】雪まみれの銅像とわたし/2024.01.24

気乗りしなかったので、会社の飲み会を欠席した。こたつに入ってアイスを食べながらこれを書いている。これでよかったと思う。思いたい。

大人数の飲み会が苦手だ。特に職場の人との飲み会は、いろんな世代の人が一堂に会するので緊張する。どんな顔をしていればいいのかも、何を話せばいいのかもわからない。
もし同じ職場の人が読んでいるとしたら、誤解しないでほしい。みなさんのことは良い人たちだと思っている。でも、それでも心と体が疲れてしまうのだ。

新卒で入社した会社でも、飲み会が行われるたびに何度も断ろうか悩んだ。付き合いが悪いとか近寄りがたいとか思われるのが怖かったので泣く泣く参加していた。コロナで飲み会の予定が飛んだ時は自室で飛び跳ねるくらい嬉しかった。

仲良くしたいわけじゃないけど、嫌われたくはない。ひどい矛盾だ。今回も一度OKしてから、やっぱりどうしても前向きな気持ちになれなくて断った。断れるようになったのは偉い。

飲み会に参加することは、わたしにとって超ド級の難関ミッションなんだと思う。体力・気力・食欲・メンバーとの相性、これらすべてが満たされていないとものすごく疲れる。疲れるのは当日のその時間だけではない。誘われた日から当日までずっとモヤモヤした気持ちが続く。当日に近づくにつれて不安が増幅する。冬の寒い朝に早起きするのはただでさえしんどいのに、夜に飲み会があると思うとしんどさが何倍にもふくらむ。

でも誘われないのは寂しい。人に嫌われるのも怖い。なんてわがままで面倒で未熟なんだろう。飲み会一つでこんなに悩んでばかみたいだし、人とのコミュニケーションや出会いを楽しめない自分も嫌いだ。好きでやっている仕事なのに、雪が降るだけで出社するのが億劫になる自分も嫌だ。そんな感じで、ここ数日はネガティブな感情に支配されていた。

二宮金次郎像に雪が積もっていた。ぼーっと見ていたら、電線から雪が落ちてきてわたしの肩も雪まみれになった。金次郎と同じだ。身体重たいよね。わかる。そりゃ前屈みにもなるよね。朝から大変だね。はらってあげたいけど手が届かなくてごめん。早く晴れるといいね。って思いながら写真を撮った。

嬉しいこともあった。わたしが大大大大大好きなつんくさんと宮野弦士さんの曲が配信開始した。これが本当にすばらしくて、昼休みに車の中で聴きながら涙が出てきた。

綺麗な星空や海を見たとき、その広大さに「自分の悩みがちっぽけに思えてくる」と言う人がいる。わたしがそう思う瞬間があるとしたら、つんくさんの歌詞を聴いたときだ。歌詞の全部が初めて聞いた言葉のように見える。だけどすぐに耳に馴染む。魔法みたいだ。

「とびっきり超ドキュンな憧れマックス」って何だよ。でもめちゃくちゃいい。とびっきり超ドキュンな憧れマックスな感情になるとき、確かにあるもんな。
「欲張りでも そういうんが人間っぽいんじゃん」すごい。つんくさんの歌詞は身勝手で未熟な部分も軽やかに肯定してくれる。

つんくさんの歌詞って話し言葉よりもさらにくだけているというか、言葉が踊っているような感じがする。すごい。その言葉たちに、宮野弦士さんがゴージャスでダンサブルな音をのせる。宮野さんの音楽は本当にすごい。言葉に手足が生えて、スパンコールのついた衣装を身にまとって舞っているみたい。疲れてる時もつらい時も華やかな音で楽しませてくれる。

感動するために生まれてきたのかもって思えるくらい大好きな曲に出会えてよかった。嬉しいことの一つ一つを、思い切り噛みしめながら生きていきたい。

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