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【日記】コメダ珈琲は素の自分を肯定してくれる/2024.02.08

仕事終わりにコメダ珈琲に来た。コメダのテーブル席で、注文した「蜂蜜オーレウインナー」を待ちながらこれを書いている。

わたしはコメダが本当に好きだ。もはや好きを通り越して、無くてはならない場所になっている。モーニングがお得だから、フリーターの時は毎週のように通っていた。比較的空いてる金曜以外の平日の朝に、図書館で借りた本を読みながらバイトの時間まで入り浸っていたこともあった。

良い時も悪い時もここに来ていたし、今も疲れた時は無性に「コメダ行きてえ〜」ってなる。行きつけのこの店が無くなってしまったら、正直だいぶ凹むと思う。あ、もう飲み物が来た。早くてありがたい。

蜂蜜オーレウインナー 甘くておいしい


コメダの一番好きなところは、居心地の良さだ。とにかく居心地が良い。家のリビングのように寝転がったりあぐらをかいたりすることはできないけど、家にいるよりも落ち着くなあと思える瞬間がある。不思議だ。今日も、店に入ったらテーブル席にいたおじいさんがうとうとしていた。うとうとしちゃうのもわかるかも。

特に好きな席がある。大きな窓に面したカウンター席。窓から見える景色がきれいだとかそういうことはない。駐車場に停めた自分の車が見えるだけだ。でも雨の日に、だんだん自分の車が濡れていくのを眺めながら過ごすのが好きだった。
今日もその席に座りたかったんだけど、空いてなかったのでテーブル席にした。

椅子にもたれかかってみる。ギューッと音を立てて体の重さぶん沈みこんだ。椅子の角度は直角なのに、なんでこんなに体にフィットするんだろう。やわらかすぎず、硬すぎない。ギリ寝落ちしない心地よさ。

テーブルの高さもちょうどいい。わたしはコメダのテーブルの高さをかなり信頼している。筆記にちょうどいいからだ。
たまたま入ったカフェのテーブルが低くて、文字を書いたり参考書をめくったりするときに腰を屈めなきゃいけなくなるときってある。コメダはその必要がない。めちゃくちゃ助かる。肘をつくのにちょうどいい高さなので、なにもせずにぼーっと外を眺めていても疲れない。

わたしはおしゃれすぎるカフェが少し苦手だ。誰かと行くのは好きなんだけど、一人だと全然落ち着かない。空間がおしゃれすぎると、目のやり場に困ってしまって全然安らげないことがある。そういうときは大体メニュー表を熟読するんだけど、注文と同時にメニュー表を持って行かれてしまったときは飾り棚にある置物をじっと眺めたりして過ごす。

その点、コメダはどこでも見ていられる。テーブルの木目、節、板張りの天井、梁、シーリングファン。空間すべてが、わたしがここに居ることを黙って肯定してくれているような気がする。街なかにあるのに、自分の生活とはどこか離れたところにあるような気がするのも不思議だ。

蜂蜜ウインナーコーヒーを飲み終えて、塩気の効いた豆菓子を食べながら水を飲んでいる。仕事も家事も勉強もしてない、なんの生産性もない自分がただそこにいる。でもそれでいいと心から思えた。

大人になるにつれて、素の自分でいられる時間が少なくなっているような気がする。会社にいて仕事をしている自分もいれば、友達といるときの自分、家族といるときの自分もいる。大人として、いろんな環境に適応しようとしている自分を、コメダにいる間だけは切り離すことができる。こういう場所のことをサードプレイスと言うのだろうか。
コメダは全国に968店舗あるらしい。すご。わたしにとってのサードプレイスが968箇所もあると思ったら、ちょっと気が楽になった。

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