この文章を書き始めたときは、最近リリースされた好きなアイドルとかバンドの曲をいくつか挙げて語るつもりだった。でも今日、「Sugar Bomb」が彗星のごとく現れてわたしの耳を奪っていった。書き始めたら止まらなくなったので、今回は「Sugar Bomb」のことだけを書くことにする。

さっきから頻出している「Sugar Bomb」というのは、Produce 101 JAPAN THE GIRLSという公開オーディション番組で結成されたガールズグループ「ME:I」の曲だ。この曲が収録されているEPが今日、4月15日にリリースされた。
物知り顔で説明してるけど、実はまだ番組を観ていない。メンバーについても全然詳しくはなく、さっき聴いたこの曲がたまたま刺さっただけだ。

イントロからアウトロまで全てが良い。スタイリッシュでかっこよくてちょっとセクシーでおしゃれで洗練されているのに、とてつもなく、かわいい。かわいくてキャッチーだからいとおしく感じる。わたしがアイドルの曲を好きな理由がこの一曲に詰まっていると思った。

シャボン玉のように跳ねる音たちと、メンバーの甘い声が心地よくて体が勝手に弾む。仕事終わりに歩きながら聴いていたんだけど、あまりに耳心地が良くて「まったっこっころっｼｭｯｶﾞｯﾎﾞﾑｯ🎶」って口ずさみながら小踊りしてしまった。

「君の声はIce cream」って歌詞があるけど本当にその通りだ。甘くてまろやかだけど、さっぱりとしていてクール。この一曲で全員の声を好きになってしまいそうだ。歌声が、心地よく刻まれる音のなかに楽器のようになじんでいる。だけど一人一人の良さが際立ってるのが不思議だと思った。

有志の人が聴き分けたパート割りを頼りに聴いていたんだけど、1サビの「ほら心Sugar Bomb私の体動かすの まだ見ぬ景色へ」のパートを歌う加藤心ちゃんがめちゃくちゃ良い。すっごくかわいい。歌詞の内容と心ちゃんの軽やかな歌い方がぴったり噛み合って、聴いているわたしまで自然と体が動いてしまう。

その後の「追いかけてSugar Bomb   Can you feel it my heart yeah」の山本すずちゃんのパートもめちゃくちゃ良い。天使みたいな歌声とはこういうもののことを言うんだろう。

高見文寧ちゃんのパートも素晴らしすぎる。にわかのわたしでも、彼女の歌声ははっきりと聴きとれる。この曲では最後のフレーズも任されている。個性的で、とびきりかわいくて、短いフレーズでもぐっと心を掴まれる声だ。この子の歌声がとっっっても好きなので、日プを観てもっとこの子の歌を聴いてみたいなと思った。

あとなによりも好きなのがラスサビ。2番が終わって一度しっとり落ち着いてから徐々に盛り上がり、ラスサビは元の軽快な感じに戻るかと思いきや、「動かすの」のフェイクが入るところでぐっと重たくなる。ここがめっちゃ好きだ。最高にうれしい裏切り。こんなに好みだって思える曲に出会えて良かった。