【日記】服を着こなしたい/2023.07.08

夏が来る。確実に近付いている。
雨がたくさん降る日もあれば、信じられないくらい強い日の光が照りつける日もある。私を取り巻く環境は目まぐるしく変わる。
そんな日々の只中にいて思う。着る服がない。

気温の変化が激しい日は上に羽織れるなにかを着ていきたいけれど、手持ちのシャツやカーディガンを羽織ると上下の服の色と喧嘩してしまう。薄手のカーディガンだと下に着ている服が少し透けて、なんかださい。丈感もなんかいまいち。結局、なにかを羽織るのを諦める。毎朝こんな調子だ。

着る服がないのではなく、手持ちの服どうしの相性が悪いのかもしれない。そう思ったので、服屋に行った。

インスタの投稿や街中でよく見かけるシアーのカーディガンが目に留まる。かわいい。いわゆる"淡色系"のファッションを好む人たちが着ていそうな一着だ。

キャミソールの上にシアーのトップスを着るコーディネートに憧れがあったので、試着してみる。なんか似合わない。

サイズもちょうどいいし、服自体はかわいいのに着られている感がある。この違和感はなんだろう。下の服との相性が悪いからだろうか。パーソナルカラーには合っていると思うから、骨格的な問題だろうか。
いま似合ってないと思っても、手持ちの服には合わせられるかもしれない。でも、家で着ても似合わないものは似合わないかもしれない。わからない。何もわからないまま、何も買わずに店を出た。

何も買わなかったので、ふりだしに戻った。
何も羽織らなくてもいいような、Tシャツとかブラウスを適当に着てみる。何にでも合わせられる無地のパンツと合わせると、一応外に出られる状態にはなった。

ただ、普通すぎる。私はおしゃれになりたい。おしゃれな人として、街を闊歩したい。おしゃれなカフェや飲み屋に行ってもそわそわしないくらい、自分に自信をつけたい。

友人はみんなものすごくおしゃれで、流行を取り入れつつ自分らしさを生かしたコーディネートをさらっと身にまとう。本当にすごいと思う。きっと、普段から服や美容へのアンテナを張り巡らせているのだろう。

街はおしゃれな人たちであふれている。コンビニに行くと、オーバーサイズのシンプルな白のTシャツに黒のナロースカート、スマホショルダーを斜めにかけたカジュアルな装いがとっても似合っている人がいた。
コンビニへ行くのにちょうどいいラフな格好でありながら、抜け感があってものすごくおしゃれに見える。おしゃれを頑張ってる感が一切ない。この人は、普段なにを使ってどんな情報を収集しているんだろう。どうやって自分に似合うものを見つけたんだろう。

おしゃれな人たちも、「着る服がない」と思ったことはあるんだろうか。服の着こなし方がわからなくて、服を持っていないと錯覚してしまったことはあるんだろうか。
そうであってほしいな、と思う。そうだとしたら、私にもまだ可能性はあるかもしれない。

なにを頑張ればいいかわからないけれど、とりあえずなにかをがんばって、なんとか、おしゃれになりたい。

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