【MLB】 ボラスクライアントが動かない

移籍市場が停滞している2023年オフのMLB。
大谷翔平山本由伸のこのオフの主役だった日本人選手2名の移籍は決まったが、新年を迎えようとしている段階でも今年のナショナル・リーグのサイ・ヤング賞受賞者のブレイク・スネルを筆頭にコディ・ベリンジャージョーダン・モンゴメリーなどの有力FA選手の行き先はまだ決まっていない。
そして、先に挙げた3人には共通点がある。
彼らの代理人はあのスコット・ボラス氏なのである。

ボラス氏のクライアントでこのオフFAになった選手たちは先に挙げた3人を含めほぼ全員まだ契約をしていない。

2023年オフFAの主なボラスクライアントの選手たち
・ブレイク・スネル
・コディ・ベリンジャー
・ジョーダン・モンゴメリー
・マット・チャップマン
・J.D.マルティネス
・リーズ・ホスキンス
・ショーン・マネエア
・フランキー・モンタス
・イ・ジョンフ

この中で移籍先が決まっているのは韓国KBOキウム・ヒーローズからポスティングを経てジャイアンツと契約したイ・ジョンフと現地12/30にレッズとの1年1,600万ドルの契約に合意したとの報道があったフランキー・モンタスの2名だけである。

今回のnoteでは新しい労使協定1年目となった2022年オフとロックアウトが発生した2021年の過去2年のボラスクライアントのFA選手の契約時期を確認し、2023年と同様に契約時期が遅いかの確認をしていく。

2022年オフのボラスクライアントたち

それではまず昨年2022年のオフにFAとなっていたボラスクライアントたちの契約状況を確認していく。

2022年オフFAの主なボラスクライアントの選手たちと契約日まとめ
・ブランドン・ニモ 12/8 メッツ 8年契約
・ザンダー・ボガーツ 12/9 パドレス 11年契約
・コディ・ベリンジャー 12/14 カブス 1年契約
・カルロス・ロドン 12/15 ヤンキース 6年契約
・吉田 正尚 12/15 レッドソックス 4年契約
・タイワン・ウォーカー 12/16 フィリーズ 4年契約
・J.D.マルティネス 12/29 ドジャース 1年契約
・カルロス・コレア 1/10 ツインズ 6年契約

メッツ、ジャイアンツとの契約が破談したカルロス・コレア以外は12月に契約と今年のオフより明らかに早く契約を交わしている。

それでは、ボラスクライアント以外の選手の契約時期についても確認してみよう。

2022年オフ ボラスクライアント以外の主な選手の契約日まとめ
・アーロン・ジャッジ 12/20 ヤンキース 9年契約
・トレイ・ターナー 12/8 フィリーズ 11年契約
・ジェイコブ・デグロム 12/2 レンジャーズ 5年契約
・ジャスティン・バーランダー 12/7 メッツ 2年契約
・ダンスビー・スワンソン 12/21 カブス 7年契約
・ウィルソン・コントレラス 12/9 カーディナルス 5年契約
・クリス・バシット 12/16 ブルージェイズ 3年契約
・ジェームソン・タイロン 12/19 カブス 4年契約
・ザック・エフリン 12/13 レイズ 3年契約

ボラスクライアント以外の選手たちと比べても昨年のオフはボラスクライアントの選手たちの契約時期が遅くなかったことが分かる。

2021年オフのボラスクライアントたち

次はロックアウト(2021/12/2〜2022/3/10)が発生した2021年オフのボラスクライアントたちの契約状況を確認していく。

2021年オフ ボラスクライアント以外の主な選手の契約日まとめ
◾️ロックアウト前
 ・マーカス・セミエン 12/1 レンジャーズ 7年契約
 ・マックス・シャーザー 12/1 メッツ 3年契約
 ・コリー・シーガー 12/1 レンジャーズ 10年契約
◾️ロックアウト後
 ・カルロス・ロドン 3/14 ジャイアンツ 2年契約
 ・菊池雄星 3/14 ブルージェイズ 3年契約
 ・クリス・ブライアント 3/18 ロッキーズ 7年契約
 ・カルロス・コレア 3/22 ツインズ 3年契約
 ・ニック・カステラノス 3/23 フィリーズ 5年契約

ロックアウト前にコリー・シーガーマーカス・セミエンマックス・シャーザーのトップクラスの選手は大型契約を締結、大物FAではあったが怪我や不調などで評価が分かれる状況であったクリス・ブライアントカルロス・コレアなどの契約はロックアウト終了後となった。

それでは、21年オフのボラスクライアント以外の選手の契約時期についても確認してみよう。

2021年オフ ボラスクライアント以外の主な選手の契約日まとめ
◾️ロックアウト前
 ・ケビン・ガウスマン 11/30 ブルージェイズ 5年契約
 ・ロビー・レイ 11/30 マリナーズ 5年契約
 ・マーカス・ストローマン 12/1 カブス 3年契約
 ・ハビー・バエズ 12/1 タイガーズ 6年契約
 ・スターリング・マルテ 11/30 メッツ 4年契約
◾️ロックアウト後
 ・フレディ・フリーマン 3/18  ドジャース 6年契約
 ・トレバー・ストーリー 3/22 レッドソックス 6年契約
 ・カイル・シュワーバー 3/10 フィリーズ 4年契約

ボラスクライアントにも見られた傾向だが投手とセンターラインの野手がロックアウト前に早く契約し、それ以外のポジションの選手の契約が遅くなっていたようだ。

こちらの年に関してもボラスクライアントの選手たちが特別遅くなったようには見えない。

もしかしたら続きを書くかもしれません

現地の記事とかいろいろ検索してみたのですが、ボラス氏のこのオフの戦略みたいなのはヒットしなかったので今回は調べるだけで終了です。
また何か参考になる記事を見つけたら続きのnoteを書くかもしれません。

それでは良いお年を。


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