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【PHI】クリストファー・サンチェスを今年のサイ・ヤング賞に推す理由

ファンの贔屓目と大穴予想をしたいから。
以上。

…まぁ、上が本音のわけだがクリストファー・サンチェスを今年推すのはそれなりに理由がある。
今回はその理由について書いていく。

左のローガン・ウェブとなった2023年のサンチェス

昨年フィリーズの首脳陣は下半身強化のためにサンチェスに体重を増やすことを指示。
また昨年までAAAの投手コーチを務め、今シーズンからブルペンコーチに就任したシーザー・ラモスとより下半身を使った投球フォームに修正。
この修正によりコマンドが安定しただけでなく、腕のアングルが下がったことでチェンジアップの曲がり幅がジャイアンツのエースローガン・ウェッブと並ぶMLBトップレベルの大きさに変化。
コマンドと強力なチェンジアップを得たサンチェスは成績面も急上昇。先ほど挙げたウェッブと比較できるレベルの成績を残した。
下はBaseball Savantのウェッブとサンチェスの2023年のパーセンタール表になるが、どちらともゴロ率(GB%)、四球率(BB%)、ボール球でどれだけ空振りを奪ったかを表すチェイス%(Chase%)がとても高く、類似点が多い表となっていることが分かる。

ローガン・ウェッブの2023年のパーセンタール表
クリストファー・サンチェスの2023年のパーセンタール表

さらなる体力強化、新球カッター、球速アップと盛り盛りの2024年

以前は最速98マイルを投げるハードボーラーだったサンチェス。
そのスピードボールと引き換えに投球フォームを修正しコマンドを重視したことで成功した2023年のサンチェス。
今年2024年のサンチェスはコマンドを重視したスタイルのまま球速を上げようとしている。
そのためにオフシーズンにはさらなる肉体改造に取り組みさらに10ポンド(約4.5kg)の増量に成功。
昨年のファストボールの平均球速が92.1mphだったのに対し、春季トレーニング最初の登板では常時94mph台の球速を記録している。
また、右打者に通用していなかったスライダーの代わりにカッターを習得。昨年OPS.765と数字が悪かった右打者相手の数字が良化すれば、さらなら好成績を期待できるだろう。

フィリーズ3人目のエースが生まれるか?

今回は今年のサンチェスに期待する理由をまとめてみた。
登板数が少ないとはいえ昨年の時点でかなりの好投手に化けていたサンチェスが今年あらゆる面でさらなるパワーアップをしようとしている。
もしこのパワーアップが完全にハマるのであれば今年のサイ・ヤング賞という絵空事も少しは現実味のあるものに変わるのではないだろうか。

参考文献

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