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家づくりのお金の話

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家づくりで欠かせない住宅ローン、資金計画書にまつわるコラムをご紹介します。
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記事一覧

手付金で理想の物件を逃した夫婦の話。物件探しでは事前に現金を用意しよう

皆さんがはじめての家探しをされる際、頭に浮かぶ言葉は何でしょうか?ローン、利子、物件価格……。お金にまつわる話題がたくさん思い浮かぶと思います。今日お伝えするのは、そんな悩ましいお金の話題の1つ、「手付金」です。 住宅ローンに関する用語では、あまり耳にしないこの言葉だと思います。しかし、手付金の重要性を知らなかったがために、とても悔しい想いを経験したあるご夫婦がいました。 今回はそのエピソードを紹介して、手付金とは何か、手付金はなぜ大切なのかを解説します。 手付金のこと

頭金0円で見落とされがちなこと。意外な落とし穴を知っておこう

「住宅ローンを借りるのに頭金は必要なのか?」という疑問について、過去のnoteでは 「頭金0円でも住宅ローンの借り入れはできるよ!でも審査が厳しくなったり金利が高くなったりする可能性があるかも……。できれば物件価格の10〜20%は用意しておきたいね!」 というまとめを紹介しました。 実はその後、個別に頭金についてご相談を受けることが多く、このnoteとは異なる切り口でのお話を相談者にしました。そのことをこのnoteでも紹介したいなと思います。題して、「ローン借り入れ審査

住宅ローンの審査が不安な人にできること。

皆さんこんにちは。rooTreeを運営している住宅ローンアドバイザーのダイスケです。以前、noteで住宅ローンに関する記事をいくつか紹介しました。 日々、私のもとには「住宅ローンの審査に通るか分からない」という不安の声が多く寄せられています。人生でトップクラスに高いローンを借り入れするので、心配がつきない人が多いのは当然のことでしょう。 住宅ローンの審査について相談をしてくる方には、いくつか特徴があります。過去の体験から、私がその人たちにどんなアドバイスをしてきたのかを紹

ブラックリストでも住宅ローンは組めるの?審査に通るための具体策

1. はじめにブラックリストとは、過去の債務不履行や延滞などにより信用情報に記録され、新たな借入が難しくなる状況のことです。 マイホームを手に入れるために、住宅ローンに申込みたいけれど、ブラックリストに載っている場合はローンの審査が通らないとも言われています。この記事では、ブラックリストに登録された状況でも住宅ローンの審査に通る方法を考えていきます。 2. ブラックリストとは何かブラックリストとは、信用情報機関に記録される事故情報(返済延滞や債務整理など)のことを指します。

2000万円の住宅ローンを借りたい!年収はいくら必要?返済の負担を減らす方法は?

1. はじめに:2000万円の住宅ローンで考えるべきことは何?住宅ローンの借入速額は、購入したい住宅の価格や年収など、いくつもの条件で決定します。もしも2000万円を住宅ローンとして借り入れる場合、毎月の返済額や最終的な総返済額はどうなるのでしょうか? この記事では、2000万円の住宅ローンで起こりうる様々なシミュレーションや、購入できる住宅のイメージ、借入のポイントなどを解説していきます。 2. 2000万円の住宅ローンを組むために必要な平均年収2000万円の住宅ローン

住宅ローンの頭金を解説!頭金のメリットは?頭金なしでも住宅ローンは借りられる?

1.はじめに住宅ローンを借りる場合、多くの方々が「頭金をどれくらい用意すればいいか」という疑問を持ちます。この記事では、頭金の役割やメリット・デメリット、頭金を想定した返済シミュレーションなどについて解説します。頭金を用意しないという選択肢についても説明しているので、ぜひ住宅ローンを借りる場合の参考にしてみてください。 2.住宅ローンの頭金とは?「頭金」とは、物件購入時に一括現金で支払う初期費用のことを指します。住宅ローンを組む際には、この頭金は大きな意味を持ちます。 (

3500万円の住宅ローンを借りたい!年収はいくらあれば安心?無理なく返済するための方法は?

1.はじめに住宅ローンの借入金額は、購入する戸建てやマンション、年収などの条件で大きく変動します。この記事では、3,500万円の住宅ローンを組む場合を想定して、さまざまなシミュレーションを考えました。 2. 世帯年収別:3500万円の住宅ローンの月々の返済額シミュレーション3,500万円の住宅ローンを借りる場合、月々の返済額はいくらになるのでしょうか?ここでは、年収450〜800万円までの世帯年収の方々を参考に、3500万円の住宅ローンを借りて20年・25年・30年・35年

世帯年収450万円で組む住宅ローンを検証!返済シミュレーション・購入できそうな物件を紹介

1.はじめに厚労省が発表した「2020年家計調査」によると、日本人の平均年収の中央値(全年齢)は437万円でした。今回のテーマは、ある意味「平均的な日本人が住宅ローンを借りたらどうなるの?」と言い換えることができるかもしれません。 住宅ローンの借入額・月々の返済額の目安はいくらか。どんな住宅を購入することができるのか。ぜひ参考にしてみてください。 2.年収450万円で組める住宅ローンはいくら?住宅ローンを組む場合、大きな目安となるのが「年収倍率」と「返済負担率」という数字

年収800万円の家庭が知るべき!適正な住宅ローン額と返済計画のポイント

厚生労働省の「2021年 国民生活基礎調査の概況」では、日本全国の世帯年収の平均は約564万円だと発表されています。それと比較して、年収800万円の世帯年収は国内では高水準であり、平均的な世帯よりも多くの住宅ローンを借り入れることができると言えます。 では、世帯年収800万円の家庭が住宅ローンを借りる場合、どのくらいの金額を借りることができるのでしょうか?適正な借入額やローンの組み方、返済負担をラクにするポイントを解説します。 1. フラット35で見るローン返済者の傾向。

年収300万円で住宅ローンを借りて家を建てたい!いくら借りられる?意識すべきポイントは?

1. はじめに住宅ローンを借りるのは、その後の長期的な返済を考えると勇気がいるものです。自分の収入でも住宅ローンを返済できるのか、そもそも住宅ローンを借りることができるのか気になる方も多いでしょう。 先日、とあるご夫婦から「年収300万円でも住宅ローンを借りられますか?」というご相談を受けました。ちなみに、私はこのご夫婦に「年収300万円でも住宅ローンを借りることはできますよ」と伝えています。 この記事では、年収300万円の方々が実際に住宅ローンを借りる場合、どんな点に注

親子リレーローンとは? 2世代でマイホームを手に入れるメリット・デメリットと知っておくべきこと

1.はじめに住宅ローンの借入方法はいくつかあります。その1つが「親子リレーローン」です。親子で住宅ローンを借りるというのはどういうことなのか。親子リレーローンを活用するとどんなメリットがあるのか、どんな点に注意しないといけないのかを解説します。 2.親子リレーローンの基本知識最初に、親子リレーローンの基本知識や借入の条件について解説します。 (1)親子リレーローン:2世代でローンを返済する借入方法 親子リレーローンとは、親が住宅ローンを組み、将来的に子がそのローンの返済

年収500万円で借りる住宅ローン:返済可能額とプラン作りのポイント!

1.はじめに「いよいよ念願のマイホームを買うことになったけれど、パートナーと合わせて世帯年収は500万程度。これで家を買うことはできるのだろうか?」「住宅ローンで無理なく返済できる、月々の金額はいくらくらいだろう?」 この記事では、そんな悩みを抱えている皆さんに向けて、世帯年収500万円で組める住宅ローンの上限をまとめました。また、記事では住宅ローンを借りる上で考えるべきリスクや、生活費なども考慮した「現実的な月々の返済額」もまとめているので、ぜひご覧ください。 2.世帯