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【連載その1】小学2年生の「Youtubeやりたい!」はじめの一歩を踏み出してみた。

ろっぺんです。
「YouTubeやりたい!」ってお子さんはとっても多いですよね。でも、それを真面目に取り合う大人って、ほとんどいないというか、かなりレア・・・なのかなって。

確かに「大きくなってからね」と言っておけば、ネットの脅威にはさらされないで済む、というのはその通りだとは思うんですけど、でも私たち親子は、はじめてよかった!って思うことを、たくさん発見しています。

なのでこの連載では、実際に私たち親子がYouTubeをスタートして、すごくよかった〜!と思ったことはもちろん、難しいなと感じたことや凹んだこと、そのとき何を考え、どうしていったのか? といったことも、包み隠さず、実体験ベースで徒然なるままに書いてみようと思います。

今後もYouTube投稿をつづけながら、連載を追加していきますので、親子投稿や、お子さんのYouTube発信に興味のある方は、こちらのマガジンに登録していただけたら嬉しいです。


KORO×KOROのYouTubeは公開開始からちょうど2週間経ちました

今160回再生くらいです。チャンネル登録者はまだまだですが、でも自分のできることで、見ていただける人がいるのはとっても嬉しい。ありがとうございます。

ちなみに娘の絵本読み聞かせ動画のプレイリストはこちらです。

何歳からはじめるのがいいの?

お子さんのコンテンツ発信について、一番気になることのひとつが「年齢」だと思います。

KORO×KOROの場合は、親である私ががっつりサポートしまくれば、1年生、あるいはもっと前からでもはじめられたのかもしれません。でも、こどもは「自分でやっている実感」なくして、楽しくつづけることはできませんよね。

彼女は歌って踊る♪とかしたかったようですが(笑)、正直、1年生のころは、何をコンテンツにできるかもチャンネルのコンセプトも定まらないな〜って思っていました。

まだ小学生の女の子ですから、顔出しするのはちょっと…と思っていたし、絵を描くのも工作も大好きだけど、私の時間・労力・スキルの面から、アナログ作業からの動画化は、編集に手間がかかりそうで、ちょっと難しいなって思っていました。

「私のYouTubeだよ!」と言える場所をつくりたかった

それから私は、親子発信で、というよりは、娘が自分で「KORO×KOROのYouTubeです!」と言える場所をつくりたかったんですよね。いずれは私のサポートがなくても、自分らしい表現を追求できる場所になるように。

そのことも鑑みて、親がバックヤードに徹してできそうだなと思えた時期が、私たち親子の場合は、小学2年生だった、という感じです。

私がやっているのは、最初のYouTubeのセットアップと、動画の編集とか最小限のサポートだけです。この辺りも娘がいずれ自分で覚えたら、勝手に私より匠になっていくのではないかと思うし、それを期待しています(笑)

◎こどもと親、それぞれの個性と得意なことを尊重しながら

今、私たち親子の場合はこうだったと書きましたが、実際にはじめるときは、お子さんと親御さんの「個性」や「強み」を大事にされるのが一番いいと思います。

私は隠者梅干し(内向型)なので、もともとバックヤードの方が得意だし、そっちの方が心地よくできるヒトです。だけど、親子で和気あいあいとキャッチボールしているときが一番輝いている、そんな親子もいらっしゃると思います。

どんなスタイルではじめるか、何をコンテンツにするか、そしてチャンネルのコンセプトは、お子さんひとりひとりと親御さんの個性や得意なことを大事に選択されるのがおすすめです。

コンテンツづくりに必要な「集中力」と「考える力」

コンテンツづくりには、まあまあ「集中力」と「思考力」が必要になります。実際にやってみて感じたのは、1年生と2年生では歴然と違う!ってこと。正直、低学年は「月齢」で違うと思います。ちなみにKORO×KOROは早生まれです。

◎親はつい、なんでも早い方がいいのでは?って思いがち。でも・・・

親になると、おもちゃとか、本とか、少し早めに与えたくなることって、ありませんか?(私はありました笑) 

LINE珍道中の記事に書きましたが、LINEスタンプの7割はAmazonに売ってる「無地カルタ」をつかって原画を描いていました。

これがカルタに描いた原画


完成したスタンプ

「娘の絵でオリジナルカルタつくれたら素敵じゃない♡」っていう、まあ完全なる親のエゴだったわけですが(汗)与えるのが早すぎたせいで2、3枚描いてサクッとそっぽ向かれました(笑)

1年あまり経って、LINEスタンプをつくるのに役に立ったので、たまたま「結果オーライ」になりましたけど、こどもがコンテンツ発信をはじめるときも、似たようなことが言えるかな〜と思うんですよね。 

ちなみにこれが、カルタの絵からデジタル化したときのメイキング動画です

コンテンツによるけど「適齢」はあると思う

どんなデジタルコンテンツを届けるかによりますけど適齢はあるって思います。旬を過ぎるとこうなっちゃいますし(⇩)、早すぎると、子どもも親もしんどくなっちゃう。

芽が・・・のびるちゃん?(笑) byひゃく画伯

娘の場合、私がどの程度関われるかも鑑みて(☜これもめちゃ大事!)1年生の時は「まだちょっと早そうだな〜」って判断していたわけですが、2年生になって自分で考える力、集中力、理解力が格段に上がっていたので、コンテンツづくりのやりとりも、すごくスムーズだと感じています。

発信を楽しくつづけるコツは?

これは、こどもも大人も同じで

1)無理のないペースで
2)自分たちにできることで
3)楽しく表現&発信できて
4)誰かのお役に立てることもあって
5)濃いファンや仲間が増えて
6)成長を実感できる
7)結果につながる

「発信を楽しくつづけるコツ」by KORO×KORO&ろっぺん

結局のところ、この循環がうまく回るかどうかにかかってます。こどもの発信の「結果」を何におくかは、みなさん次第ですが、これ無くしてこどももモチベーションは続きづらいので、ちょっとがんばれば達成できそうな目標も決めておくといいかなって思います。

ちなみに、イラストのメイキング動画は、当初想定していなかったコンテンツで、完全にLINEスタンプの棚ぼたでした(笑)
なので、私はこのお絵描きコンテンツは楽しく、楽に発信できればいいかな〜って最初は思っていました。

でも娘は・・・

メイキング動画をアップした翌日、しっかり「再生回数」を確認し 「いいね」がついてない・・・って凹んでました(汗)

見るとこ見てる

ちなみにお絵描き動画のプレイリストはこれです。
LINEスタンプのメイキング動画も公開していくので、見てもらえるととっても喜びます♡

さて、大人が思っている以上に、今のこどもたちはそういうところに敏感で、ものすごく意識しています。発信をはじめたら他者の目や評価が気になるのは当然のこと。気にするなって言ったって絶対無理です。

こういう時に、その状況をどう捉えて、これからどうしていくのか?ってことまで、しっかり寄り添ったり、一緒に考えたり、工夫したりが必要になってきます。

結局、やることは大人と同じなのね…という話なのですが、こどもの場合は、投稿したらすぐに高評価が大量につく!みたいな夢のイメージを持っていたりするので(笑)どんな投稿をどれだけ続けていかないといけないのか、というようなところもしっかり伝えていく必要があるし、無理なく楽しく続けられるコンテンツを選び、まだ親のサポートが必要な年齢であれば、応援しつづけられる体制を整えておくことも、ものすごく大事だなって娘の姿を見て思いました。

それからこの応援体制も、
自分たち親だけでやる?
自分だけでは無理そうなら、誰かと一緒にやる?
あるいは相談できる人はいる? 

選択肢はひとつではありません。特にお子さんとはじめるときは、この辺りも考慮してはじめるのが、一番安心ではないかと思います。

こどもの成長は想像以上に早いので柔軟に。

こどもの成長はめちゃ早いです。
できることも、関心ごとも日替わりで変わったりします(笑)

たとえばアナログ画しか描いてなかったのにiPadに手を出したりとか
(ねぇ…⇨その話はこちら)そういった変化、成長を喜んで、柔軟に対応することも必要になるんですよね。私は師匠に変幻自在な「メタモル梅干し」と呼ばれたことがあるのですが(笑)そのメタモル性は案外こういうところで生きたのかもしれません。

マジかよ!って一瞬思うけど(思いますよ。はい) 

こんな気分にフツーになりますww

でも、しゃーねーなぁ・・・ってパッと状況を受け入れて対応もできる、みたいな(笑)

しゃーねー。わかったよ(笑)

コツコツ同じことを地道にやるのも大事だけど、 

これがウケたから!!
これがいいんだから!
これがやりやすいんだから!
 

ってオトナの都合で、何かひとつに固執しすぎると、本人のやる気はそがれてしまうし、こどもの個性や魅力、才能を伸ばせるチャンスが失われてしまうと思うんですよね。

私としてはやはり「どうしたら楽しく続けられるか?」ってことが気になっていたので、YouTubeをプロデュースしてもらったさいちゃんからショートで「面白い本をご紹介〜♪」でもいいんじゃない?ってアドバイスもいただいてました。

大人の私としてはそれもありかも!って思っていましたし、いざとなったら採用しようと思っていたのですが・・・

おふざけキャラ全開でも、案外マジメだった・・・

どれだけ絵本を読みながら「おふざけキャラ」を前面に出していても、KORO×KOROは意外とクソ真面目な一面を持っていました(笑)彼女は読むと決めたら、最初から最後まで読みたいヒトだったのです。

ちなみにtupera tuperaのシリーズを出したのは、小さい頃に大好きな絵本だったってこともありますけど、長いのばっかりだと大変じゃない?という親ゴコロでもありました(笑)

でも、1冊終えて終了!かと思いけや、この日はtuperatuperaシリーズ3冊と「おいしいおと」まで、一気に4冊読んだのです。
つまりトータルでは15分ほどの収録。いまの娘の集中力はそのくらいだってことのようです(このときの4冊の絵本はすべて公開ずみです)

楽しくない!にならないように臨機応変に

そうはいっても、毎回絵本の読み聞かせだけだと、KORO×KOROもつまらなくなってしまうので(笑)本人の大好きなお絵描き配信も織り交ぜたりしています。

これは、お友達とユニクロTシャツのデザインを描いたときのメイキング動画。今週オーダーするので、出来上がったTシャツもどこかでお披露目できたらいいな〜って思っているところ。

◎娘と一緒に作戦会議もしています

実は今朝は、娘とちょっとした作戦会議をして、先月末に発売したLINEスタンプのメイキング動画もアップしてみようか?って話になりました。

早速、娘は学校に行く前に(笑)、オリジナルの絵に、ちょっとばかり手を加えていました。やっぱりお絵描きが一番モチベーションが上がるみたいです。これもまた近日中にアップしようと思っていますが、どうしたら視聴者さんに楽しんでいただける動画になるのかを、ひきつづき一緒に探求していけるといいなって思います。

常にこどもの「今」をみて、心地よいスタイルを発掘しつづける

実際に始めて見て思うのは、こどもの進化、成長は想像以上に早いので、とにかく「今」心地よくできるスタイルは何か?を常に観察していかないと、はじめられないし、つづけられないということ。

大人目線でどんなにいい方法、楽な方法があっても「今は違うんだね」ということを親が受け入れることが必要なときもあるし、こっちからお願いしたときは見向きもしてくれなかったのに(泣)2週間後には「やりたい!」と自分から言い出したりすることもあります(iPadとか…笑)

今後も、そんな瞬間を逃さずに続けることと、変えることを上手にバランスしていくことが必要になりそうです。

KORO×KOROの場合は、絵を描くのが好きだけど、歌うのも大好き、話すのも大好き(笑)!私が想像もできないようなことを組み合わせたオリジナルコンテンツができるのかもしれません。

◎いずれにせよ、親が寄り添えるのは、ほんの一瞬なので

やり方さえ覚えてしまえば、そのうち自分でやるようになっていくと思います。私たちがそうであるように、ここから先、どんな表現をしていくかは、娘の人生が続く限りずっと探究しつづけることになる。AIもめきめきと進化していくし、今の私たちが想像もできないような表現世界がきっと待っている。

母親の私は、娘の表現のすべてを、最初から最後まで見届けてはあげられませんが、一緒にできて、すぐ近くで成長を感じられる「今」を感じられることが、すごくしあわせなことだなって思っています。

YouTubeをはじめてよかったこと

YouTubeはじめてよかったことを挙げてみると

1)収録の時間は、娘だけに「全集中」できる
2)受信側から発信側へ「視点と意識」が逆転する
3)親子の対話が増える
4)気づいているようで気づいていなかったこどもの力を発見できる
5)こどもがTHIS IS ME!って伸び伸び表現できる場所をつくれる
6)習い事のようにお金をかけずとも表現力・才能を伸ばせる
7)こどもの頃からアーティスト・クリエーターを名乗れるってすごい!

YouTubeをはじめてよかったこと(2023年6月8日時点) KORO×KORO&ろっぺん

というわけで、ここから順番に解説していきたいと思います。

1)収録の時間は娘だけに「全集中」できる

これがものすごくいいです。一番いいことかもしれない。
今って親子の関心やコミュニケーションを遮るもので溢れています。スマホのアプリやゲーム、YouTubeもTikTokも見始めたら止まらなくなるし、こどもも、大人も、そういうものに気を取られてた途端、あっという間に時間は過ぎていってしまいます。

もちろん意図的に「断つ」約束を設けるのも大事かなって思うし、1日○分まで、とか決めているお宅もあるかもしれません。でも、それは「約束」だから守っているだけで、根本的に「衝動」や「誘惑」を断ち切れているわけではないんですよね。

たった10分。されど10分。何にも邪魔されずに、こどもに集中する時間、とれているでしょうか?案外とれていないなぁ・・・と思うなら、あえてその「邪魔者」を味方につけてみると面白いことが起こるかもしれません。

娘とYouTubeに挑戦して今感じているのは、あえてグッと自分たちの手元に引き寄せ「発信者側」にまわったことで、その10分、15分が宝物の時間になっています。そしてこれが、このあとの2)と3)の魅力にもつながっています。

2)受信者から発信者へ「視点と意識」が逆転する

発信する側に回ると、自分が楽しむだけではなくて、楽しんでもらう側に回るので、動画を見る時も単にコンテンツを消費するだけではなく「自分たちはどうしようかな?」ネタ探しのような視点、意識がちょっと加わります。

これは、多少大人の働きかけが必要ですが、自分の投稿に使えそうな「アイデアはあるかな?」とひとこと言うだけで、タネを発掘、発見してきます。こどもって本当にすごいです。とはいえ、いつもこればっかりやると嫌になっちゃいますから(笑)「純粋に楽しむ時間」もあっていいと思います。

ちなみに、絵本の読み聞かせも、絵を描くのも、ツールとしてスマホやiPadをつかっていますが、わりとアナログな想像力&創造力が必要になるので、今のKORO×KOROが、自分の得意なこと無理なくできるコンテンツとしてちょうどよかったんじゃないかな〜と思っています。

3)親子の対話が増える

LINEスタンプの時もそうだったのですが、タスク化された瞬間、こどもはわかりやすくやる気を失います(笑)続けるためには「工夫」や、しっかり本音を引き出すことも必要になってくる。

でも、何が起きても「対話」の機会さえちゃんと持てば、こどもは極めて真っ当なことを言ってきます。親が思っている以上に、いろんなことをよ〜っく考えています。それを聞けるのはすごく楽しいし、興味深い。どんな経験もそのすべてが、次はどうしようかな?のタネ、あるいは肥やしになっていくんですよね。

親子で何かしらの発信をはじめてみることは、思っていた以上に、対話の機会、深いコミュニケーションが生まれるきっかけになるということを感じています。

いっしょに考えよう〜

発信をはじめたことでKORO×KOROは最近、読んでいなかった絵本をもう一度手に取って「これ好きだったんだよな〜」と読んで聞かせてくれたり、次はこれにしようか?なんて会話が生まれたりもしています。

寝るときはいつも「絵本読んで」とおねだりしていた娘ですが、今はたまにお風呂上がりに私に絵本を読み聞かせしてくれたりします。(よく眠れるんだな、これが・・・途中で寝落ちすると、叱られますけど(笑))

すぐ寝落ちする母

子供が発信することの「成功」をどう捉えるかは人によると思うのですが、私は親子の対話が増え、かけがえのない時間が増えたこと、娘の成長を肌身で感じられること。こういったことも「しあわせな成功」のひとつというか、むしろフォロワー数やいいね!の数では測れない宝物を、私たちは受け取っているのかなって思います。

次回の投稿では、YouTubeをはじめてよかったことの4)からお伝えしていこうと思います。

KORO×KORO&ろっぺん

 

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