福島第一原発下請け構造から見えてくるもの(汚染水かぶり事故)

前記事の続きです。

 今日は今回の汚染水かぶり事故が発生した事の一つとして、まず、取り上げなければならないのが、複雑な下請け多重重層構造にもあると考えなければならないと思います。東京電力が公表した下の下請け構造見ると、今回の作業は3次請負いが被曝作業に直接的に関わっていたとみて取れ、1次請負いから下は会社名を公表していません。


 つまり、1社のもとで1つの指揮命令が行われるべきところを、1社の作業員が別の社の作業員から指示を受けている事は、いわゆる「偽装請負」にあたるのではないかということで、これは、東電会見や原子力規制委員会の定例会見に出ておられるフリージャーナリストのまさのあつこ氏も指摘されています。
もっと言えば、元請け、下請けを飛び越え、状況報告指示も偽装請負に繋がるということです。


 最上の配置図と上の事故の発生時と作業員のⅭさんとAさんの配置が違っていますが、この指示は?
 
 さて、このような、下請け構造は私が2007年に起きた中越沖地震後から働いていた同じ東電の柏崎刈羽原発でも同じような下請け構造の元で作業していました。
(つづく)

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