船橋市・弓場清孝

広島県東部神石高原町出身(井伏鱒二の「黒い雨」の舞台となった小畠近隣の山村)1951年…

船橋市・弓場清孝

広島県東部神石高原町出身(井伏鱒二の「黒い雨」の舞台となった小畠近隣の山村)1951年生まれ(71)学歴:福山市神辺高校(神辺工業高校定時制夜間(普) 職歴;主に電工並びに通信 最終職歴:元・柏崎刈羽原発下請け労働者 で現在、重度障がい者の一人です。

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処理汚染水の海洋放出は大丈夫か

 月刊の「新聞うずみ火」の10月号が届きましたので、その中の福島第一原発の「汚染水の海洋放出は大丈夫?」と題して京大複合原子力科学研究所の「今中哲二」さんへのインタビュー記事を最初に転載させていただきます。  この中で今中さんも仰っておられるように海洋放出されはじめた、処理汚染水は薄めたからと言って放射性物質の総量は変わりません。そして毒物だったものが無害になるわけではありません。さらに、処理汚染水にはトリチウム以外にも、ヨウ素129、ストロンチウム90などの放射性物質が残

    • 福島第一原発で感電事故

       東京電力の4月25日による発表によれば、『24日午前10時43分頃、所内電源A系が停止した同時刻に、構内の大型機器点検建屋西側において、掘削作業(コンクリート舗装面(表層)の剥 がし作業)に従事していた協力企業作業員の負傷が確認されて、現場状況を確認したところ、負傷者が掘削作業 (コンクリート舗装面(表層)の剥がし作業)をしていた場所が所内電源A系ケーブルの近傍であることが確認されたことから、当 該掘削作業(コンクリート舗装面(表層)の剥がし作業)によりケーブルが損傷し、所

      • おいらの空は鉄板だ

        「おいらの空は鉄板だ」という1960年代に作られた労働歌がある。  この唄の歌詞の内容は暗いが当時、歌声喫茶などで盛んに歌われ、現在でも宴会などで団塊世代以上の高齢者の人たちが集まり歌っている。  そして、歌詞を読めばわかるが、都会での地下鉄工事やさまざまな地上の下で働く人たちを憐れむような内容ではあるが、明るく歌うことが似合うかも知れないが、私は暗く沈み込む事が多いが、原発施設内の電力洞道という環境で働いて、唄の内容が染みつき、同僚と一緒に歌ったことがもある。  この唄を

        • 中越沖地震の影響で柏崎刈羽原発が放出した放射能のこと

           先日、FoeJYAPAN主催の「連続オンライントーク第5回 危険は地域に、ツケは未来に~柏崎刈羽原発から考える原発の無責任構造」というオンライントークを視聴させて頂いていたら、「中越沖地震の影響で放出された放射性物質の量は大した事はなくて…」というような事を言われていたので少々驚き、この方たちまでも中越沖地震の影響の過小評価かかと、残念に思ったので、以下のコメントを動画内に書かせていただいた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  中越沖地震直後から柏崎刈羽

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        処理汚染水の海洋放出は大丈夫か

          御用学者のいう柏崎刈羽原発のABWRは果たして安全なのか

           東京大学教授の肩書を持つ岡本孝司氏は相も変わらず原発推進派として、Yahoo記事のエキスパートに君臨していて、今回、柏崎刈羽原発で核燃料を装填した7号機に対しても、改良型のABWRだから安全だと言い切っています。  しかも、6.7号機を稼働させれば、電気料金が安くなる事も期待し、安定供給にも貢献すると。  良くこのような安全性にも欠けた事が書けると呆れてしまいます。以前にも触れましたが、岡本教授は福島第一原発処理汚染水問題にも度々、投稿していて、安全を振り撒いていました。

          御用学者のいう柏崎刈羽原発のABWRは果たして安全なのか

          柏崎刈羽原発7号機、地元同意得ず勝手に燃料装填

           柏崎刈羽原発の事業者でもある、東京電力は地元の同意も得ず、7号機の原子炉に核燃料を装填した。【原子力規制委員会が15日午前、作業を許可した。東電によると、15日午後6時半すぎ、原発構内のプールで保管していた核燃料872体のうち、1体(高さ約4.5メートル、縦横約0.1メートル、重さ約260キロ)を装置で原子炉内に装塡。完了までには半月程度かかるという。その後の検査で設備の作動などを確かめるほか、再稼働となる臨界を抑える制御棒を一部引き抜く。】  忘れてはならないのが、柏崎

          柏崎刈羽原発7号機、地元同意得ず勝手に燃料装填

          福島県外の汚染土壌の行方について

           昨日、環境哲学ちゃんねるの大島さんが、3.11によって、福島県外にもホットスポットなどをつくった汚染土壌をめぐり、福島民報の記事を紹介され、県外の汚染土壌は現在、どのように保管されているのかを指摘されていました。 私が住む船橋市の場合も同様な汚染土壌の保管方法が行われています。 下が船橋市市内から出た基準値以上の汚染土壌ですが、保管については遮蔽シートにくるみ、上から土を被せていますが、これで良いのでしょうか?  私は3.11後から船橋市内を中心に柏市や流山市のホッ

          福島県外の汚染土壌の行方について

          東海第二原発の防潮堤に関する規制庁の最低な考え

           昨日、立憲の阿部知子議員の司会で超党派議員連盟 による『原発ゼロ・再エネ100の会第312回会合(拡大・世話人会議)』が開かれ最初に問題提起として、茨城県議の江尻加那氏が東海第二原発の防潮堤の基礎の不良工事などについて、原子力規制庁の現地職員に対して、防潮堤基礎の鉄筋の高止まりについて規制庁の職員に問い質された。 「コンクリートの入っていない基礎は、腐食も早く(つまり、鉄筋の継ぎ足し?)基礎として強度も保てません。その様な基礎に、上部の鋼製防護壁を20m以上の高さで組み

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          柏崎刈羽原発の50万Vケーブルの交換について(3)

          前回の記事では原発敷地内の洞道(トレンチ)での50万Vケーブルの引き抜きについて少し触れてみたが、読者の方々はイメージされただろうか。  私が働いていた当時は2007年に起きた中越沖地震直後からで現在の広い洞道とは照明も含めて大差があるだろうとは思う。いわば、炭鉱の坑道のようだった。入坑に際しては入る開閉所にそれぞれの、名札をかけて、出る時には名札を裏にしていた。管理区域も怖いが洞道内も地震などが起これば、身の危険も当然ある。柏崎刈羽原発においては、先だっても洞道内で断層

          柏崎刈羽原発の50万Vケーブルの交換について(3)

          柏崎刈羽原発の50万Vケーブルの交換について(2)

           前回は引50万Vケーブルのスネーク修正について、少し触れましたが… (下・東京電力の資料)  これら交換した以前の50万VケーブルはOFケーブルでしたので、中に絶縁油が封入されていたので、重量も交換したⅭⅤケーブルとは違い、mにして40キロはあったでしょうか。  上の東電の資料に書いてあるように6,7号機以外のケーブルは、最初に「引き抜き」という工程があり、各・号機からのケーブルを切り離し、「引き抜く」のですが、人力での作業はケーブルを移動させるための

          柏崎刈羽原発の50万Vケーブルの交換について(2)

          福島第一原発の「廃炉」は机上論である。

           先日、大島堅一氏の環境哲学ちゃんねるを視聴していたら、東京電力の福島第一原発の「廃炉」は「絵に描いた餅」と言われていた。まったくそのとおりであると私も思っている。東京電力は40年や50年で「廃炉」できると考えて、道筋を福島県民を中心にして国民に絵を描いているのだ。その様子にせっせと会見に臨むマスコミメディアの人たちの心理やいかにと会見を毎回見ている私は思うのだが。  そして昔の会見にはIWJも熱心に通って質問されていたが、このところスタッフの顔も見ないし、代表の岩上氏も✖で

          福島第一原発の「廃炉」は机上論である。

          柏崎刈羽原発の50万Vケーブルの交換について

          前回の記事の続きです。  前回の記事にも書いたように東京電力は2007年の中越沖地震に伴い柏崎刈羽原発では多くのトラブルを起こしていますが、現在でも柏崎日報も伝えているように、現在でも管理区域内などで、水のしみ出し、コンクリートのひび割れなどが報告されています。そのような重大なトラブルがありながら、6,7号機の再稼働を政府と一体で進めようとしています。  先日、大島堅一氏のある動画が目にとまりましたので、まずご覧ください。 大島さんは産経新聞に載った新潟県連の自民党議員

          柏崎刈羽原発の50万Vケーブルの交換について

          柏崎刈羽原発敷地内の湧水のこと。

           2007年の中越沖地震後から私は東京電力が公表している柏崎刈羽原発の以下の作業に下請け労働者の一人としてかかわっていました。 https://www.tepco.co.jp/cc/press/betu08_j/images/080731e.pdf  この50万V電力ケーブルは首都圏に送電するケーブルのことで、中越沖地震前は難燃性のⅭⅤケーブルではなく、OFケーブルと呼称され中に絶縁油が封入してある火災事故が起きやすいケーブルだったのです。  そのケーブルがトラフという

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          元・原発労働者としての柏崎刈羽原発

           私の原発労働者としての柏崎刈羽原発での体験が初めて社会に知られるようになったのはシンガーソングライター・エッセーストの寺尾紗穂さんから取材の申し込みを受けたのが始まりで、それまではNHKや女性週刊誌からも取材は受けてはいたが、放送や記事にはされなかった。  そして、寺尾さんが私を知ったのは当時、私が書いていたブログに柏崎刈羽原発での体験を少し書いたのが3.11後の彼女の眼を引いたのがきっかけだった。寺尾さんは「原発労働者」を書くにあたって「まえがき」で次の事を書かれている。

          元・原発労働者としての柏崎刈羽原発

          ケーブルトラフに有害な石綿が使われていた。

           ケーブルトラフというのはトレンチ内での高圧の電力ケーブルを火災などから守るために設けられたケースの事を言います。 (下の写真画像)  この樹脂系のトラフの内側に石綿を塗布する事で、防火の役目を果たすという事で、原子力発電所でも多用されていた事はあまり知られていません。  例えば、東海第二原発においてもトラフではありませんが、ケーブルに直接、塗布して使われていた事が明らかになっています。  トレンチ内の高圧ケーブルは送電すれば熱を帯び、約、60℃くらいになります。また、ケ

          ケーブルトラフに有害な石綿が使われていた。

          能登の災害ボランティア問題

           東京新聞が3月12日、『能登の災害ボランティアが足りない 志願者のやる気をくじいた要因の数々 被災地入り「自粛論」の的外れ』という内容で石川県知事の馳浩氏の1月5日✖(旧ツイート)を紹介し,反論記事を書いた。  最初にこの記事のなかで、「ボランティア元年」と呼ばれたのは阪神淡路大震災からというような事を取り上げている。これは災害ボランティアの参加者には全国の社会福祉協議会から災害保険という補償が付加され、それまでの「無償の奉仕」という活動の枠がいくらか緩和され押し付けでは

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