ゆくミッチーくるミッチー2022セットリストについて思ったこと
歌は手紙、それはきっと今も変わらない。
お返事、書きます。
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年が明け、もはや1月が終わろうとしていますが、ちょうど1ヶ月ということに乗じて、話題はしばし2022年の大晦日に戻ります。
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2022年大晦日、私は渋谷にいた。
2021年大晦日以来のLINE CUBE SHIBUYA…及川光博年忘れスペシャルライブ「ゆくミッチーくるミッチー」(通称ゆくくる)のためである。
このご時世になってからカウントダウンではなくなったが、大晦日のライブとしてはずっと続いてきている。
今回もおかげさまでご縁を頂き、2022年のエンタメ納めをしてきた次第である。
2020年以降、生配信だったり収録だったりでカメラが入ってきたゆくくるであるが、今年は久しぶりにカメラなし。それは私個人的にも嬉しかった。
元々カウントダウン時代はカメラが入らないのがデフォルトで(入った年もあるにはあるが)、そんな中での一夜限りのライブ、ワンマンショーとは違う独特の空気、一種のゆるさがあるのが好きだったから。
そんな久々のカメラなしゆくくる、さらにカウントダウンに意識を割かなくてもいいせいか、想像以上でユルユル…というかもはやグダグダ…?という展開もあったけど、満足度は高かった。
それは何故なのか。
恐らく、自分が伝えたいという思いが溢れ出ていて、それがまっすぐ伝わってきたからではないかと思っている。
“キレイなお姉さん”が不在となり、模索している部分もあるのか(あるいは多忙過ぎて模索が間に合わなかったのか)な、と感じるところ(で、不在を補うために派手な衣装を投入したくだりの宗さんとのやりとりは最高だった(笑))もあったが、それはそれで悪くない。
そして何よりも、セットリストが直球過ぎるほどに愛のお手紙だった。一言で言ってしまえば“ラブレター”なのだが、そんな言葉で括るのも申し訳ないくらい“愛のお手紙”だったと思う。
以下、セットリスト。
終演後、ゆくくると言えば定番の「君の瞳に恋してる」を聴きながら、ペンフレンド=ベイベーへの“I love you, baby”というお手紙だったということか…だからスリルで始まったということか…と腑に落ちた。
…まあ、「マニア」から「求めすぎてる」辺りは…何というかちょっとあれだけど…(汗)これもまた愛の形のひとつであることは間違いない(ということにしておこう)。
そして、単純に好きという表現だけではなく、ダークサイドに落ちないように諭したり、一人(唯一の意味)だけど独りじゃない(共にいる)と思える選曲だったり、その辺りがまた、ミッチーさんらしいなあ、とも思った。
そう、やっぱりこの人が作る世界を、そこに垣間見える生き様を見るのが好きなんだよ…
2022年を振り返ると、「GROOVE CIRCUS」ツアーファイナルと、それを収録したDVDの副音声で心にモヤッとしたものを残したりもした。
でも、テレビ放送版やファンクラブイベントで、そのモヤッとした原因であるものの存在はちゃんと把握していて、それを切り離して考えることは出来る人なのだ、それを信じていいのだ、と思わせてくれた。
夏の終わり、そして秋から冬にかけて、そんな感情の狭間で揺れ動いていたが、この大晦日の“手紙”を受け取って心が決まった。
何事にも永遠はないから、何かの変化によって揺らぐことはある(人間だもの)。だけど、根本は全くブレてない。歌は手紙であり、この舞台は生き様発表会だ。この根本を失わずにいてくれさえすれば、私は自信を持ってベイベーでいられる、と。
2023年、現時点で発表されているツアーはこれまでに比べると期間が短く、会場もかなり絞られている。
ここにどんな事情があるのか、真相は分からない。新譜を出してのツアーになるのか、時々ある旧曲だけのツアーになるのかも、“キレイなお姉さん”の不在をどうするのかも分からない。
ただ、現時点で言えることは…
ご自身が思う世界を、ご自身の納得のいく方法で、思うように表現して欲しい。望むことはそれだけ。もちろん、それが容易ではないことも充分承知しているけれど。
それが見られた暁には心からのご褒美を送れるよう準備をして、初夏を待ちたいと思います。ご褒美も貪欲に求めるあなたのために。
※尚、何故こういう締めになったかというと、ご本人がご褒美に貪欲、的な趣旨のことを仰ったような記憶があるからというのもあるが、2部の選曲が自分のご褒美枠だな…と思ったからである。
(「Who's That Guy?」=ご自身が仮面ライダーになった映画の主題歌・「紅のマスカレード」=宝塚で使われた…といった具合に、自分の好きと繋がった曲が続いたのであった)