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47都道府県ファンタジー化企画まとめ

 本記事は、私のYouTubeチャンネルにて実施された「47都道府県ファンタジー化リアルタイム創作配信」(47都道府県を舞台としたオリジナルの世界観や設定を、視聴者の方々と決めていくという企画)で決めた内容を記載したものとなる。
 本記事に記載した世界観や設定で私が何かするということは、本記事執筆段階では考えていない。
 そのため、もしこれらの世界観や設定のすべて、あるいは一部を使って創作がしたいという方がいらっしゃれば、自由に使用して頂いて構わない。

※商業利用も可能であるが、商用・非商用に関わらず、女王ローザのTwitter
のDMまで使用の旨をご一報頂きたい。

↓女王ローザのTwitter
https://twitter.com/Rosa_Vtuber

世界観】

時は平安…
日ノ本に47柱の神々が集い、この島国の統治権を巡って相争う
神々は後に都道府県と呼ばれる47の地をそれぞれ治め、自らの加護を人々、あるいは人ならざるものに与え給うて力とす

神が討たれし時、その権能は勝者のものとなる
最後まで残りし神は全ての権能を有した最高神へと至り、日ノ本を己が願うかたちへ変革す
ゆえに人、非人問わず、神願の成就のために尽くすべし

―此れは、神々が織りなす願いの物語なり

~解説~
47都道府県それぞれに神がおり、神々とその都道府県に住む者達は生き残りを賭けて互いに争うという舞台設定。
ベースは平安時代だが、神々の力は時代を先取りするレベルのものや人ならざるものを呼び寄せるものが多く、文明レベルやそこに住む種族は各都道府県ごとに大きく異なる。

戦いに勝利した神は、倒した神の力を自分のものにすることができ、最後まで勝ち残れば「最高神」(全ての神の力を得た、全知全能の存在)へ至ることができる。
最高神となったその都道府県神は、日本を自身の望むかたちに作り変えることができる。

神々は「加護」という能力を有しており、それを自身の治める地の民に与えることで、その都道府県の力を高めている。
(加護は神から民へ与えられるというものの他に、その神独自の能力を指すこともある)

【47都道府県の設定】

1.北海道

○北海道(ホッポロ獣国)
神:動物神コタンコロカムイ
加護:動物に知性と、高い環境適応能力(主に寒さ耐性)を付与する
性格:温厚だが、動物を傷つける者には苛烈
   人間を激しく嫌っている
願う日本のかたち:自然の中で、穏やかに暮らせる国
・動物のみが暮らす国
(極寒のため、人は生存できない+コタンコロカムイによって加護と知性が与えられた動物が治める国)
・各動物の代表による合議制で国の運営を行っている
・生活は、狩猟採集が主となっている
・各動物が、動物神コタンコロカムイと同等の「カムイ」としての力を有する
・コタンコロカムイの願いはこの国で叶っているため、他国や他の神々には関心が薄い

2.東北

○青森(ヨモツ亡国)
神:魂神オソレ
加護:死者を蘇らせる
性格:寂しがりや
願う日本のかたち:日本を死者のみにして、全員と友達になれる国
・魂神オソレは実体を持たないため、「イタコ」に憑依するかたちで統治している
・最高権力者がイタコで、イタコの蘇らせた死者がイタコの従順なしもべとなって国を運営している
・国民は、一大宗教「ヨモツ教」の敬虔なる信徒で、イタコに殺されることで魂神オソレの寵愛を受けられると信じている
(イタコが一日に蘇らせることができる人数に限りがあるため、国民は敬虔な信徒としてのポイント稼ぎに勤しんでいる)
・魂神オソレは、自身が実体のない存在なので、生者とは友達になれないと考えている(そもそも知覚されないから)
・寂しがりやのオソレは、自身の能力で復活させた死者であれば友達になってくれると信じているため、国を自分の友達をつくりだすための場所に仕立て上げた

〇秋田(コマチ童国)
神:善鬼神コマチ
加護:子どもが怪我したり病気にかかったりしない加護
性格:お母さん気質
願う日本のかたち:子どもたちが笑顔でいられる国
・子供を何よりも大切にし、子どもが過ごしやすい国をつくろうとしている
・悪い子どもは、「ナミハギ」として、子どもの教育係に回される
(「ナミハギ」は正体を明かしてはいけない存在→「悪い子がいなくなる」ことを訓示するため、親は子どもに「悪い子はコマチに食べられる」と教えている)
・善鬼神コマチも、国民と一緒に生活している
・コマチは世話焼きな皆のお母さんとして、国民達から慕われている
・争いは好まないが、子ども達のためなら戦いも辞さない
(その場合でも、戦うのはコマチと大人達のみ)

〇岩手(オウガ闘国)
神:闘鬼神サバク
加護:力のランクによって新たに能力を付与する
性格:豪快で脳筋
願う日本のかたち:強い国
・住人は、基本的には鬼人
・争い事は、相撲で解決する(実力主義で、相撲は立場に関係なく行える)
・上の鬼人に勝ったら、地位向上や待遇アップがある
・善悪や主義主張関係なく、強い奴が偉いし、強い奴が全てを決める権利があるというのがサバクの理論である

〇山形(イート喰国)
神:悪鬼神ハクマイ
加護:食べたものによって、能力を一時的に得られる(例えば米なら、新たに鬼を召喚できる)
性格:自堕落、米好き、好戦的
願う日本のかたち:一生米を食って暮らす(全ての米を自分の手に!)
・鬼の一族が統治し、それ以外は平民の、貴族的文化が形成されている
・自分達が楽しく生活するためなら、他のものを平気で犠牲にする
・ハクマイはこの地を治めることになってから米にドハマりし、各地の米所を襲撃している(自分達が米を食べたり、酒を呑んだりするため)
・基本的に襲うのは米所が多いが、飲食物が充実している国であればところかまわず襲撃する

〇宮城(フォレス樹国)
神:木工神リーン
加護:木材を強化する(鉄以上の硬度になる)
性格:平和主義、職人気質
願う日本のかたち:日本全ての場所で、自分達の木工品が活躍すること
・人と木人(木でできた人形のような存在)が生活していて、国のあらゆるものが木で出来ている
・国を支える巨大な木があり、その木の上で生活している
・他の国との争いを好まず、自分達の技術の研鑽に没頭している(他の国へ木材や加工品を輸出している)

〇福島(ホース配国)
神:馬神リューツー
加護:馬の強化(速力、体力、悪路を進む能力の付与)
性格:リーダー気質、速さを追及する性格
願う日本のかたち:全ての人々に恵みを与えられる国であること
・住人は、馬系の者が多い(ケンタウロスやペガサスなど)
・流通が主要産業
・争い事よりも、いかに荷物をいち早く顧客に届けるかを信条としている
(国というよりは、配送組織)
・この国は神々の出現より前に滅びを迎えていたが、リューツーがこの地に降り立った後に瞬く間に国を立て直した
・リューツーは、大切なのは利益の独占ではなく、速さと優しさであると説いている

3.関東

〇茨城(ネバリ文国)
神:知識神オモイカネ
加護:あらゆる種族の文字が読める
性格:冷静(知識は力である)
願う日本のかたち:学びを深め合える国にする
・国力はないが、粘り強い(団結力がある)
・様々な種族がいる
・文学が盛んで、日本全国のデータベースが集まる大書庫がある
・戦争という争いではなく、知識の研鑽を是とする

〇栃木(ヤマイ醜国)
神:毒神セッショウ
加護:病の大元を殺す毒を与える(毒は命を脅かすもの)
性格:平等主義
願う日本のかたち:病気による差別をなくす
・閉鎖的な環境
・国内では国民が何かしらの病に罹っているため、全国から奇病持ちが集まる場所になっている(それの研究をする者も多い)
・病持ちからすると、その病気が異端であるという理由では排斥されないから、過ごしやすい場所(症状は違えど、ある意味病持ちであることがこの国でのステータスとなりえる)
・毒神セッショウのつくり出す毒はあらゆる病の大元を絶つことができるものであるが、病が完治するかどうかは、まず毒神セッショウの毒に耐えられるかどうかで変わる(薬ではなく毒なので、病を絶つ前に肉体が滅ぶ危険性を伴う)

〇群馬(グンマ―超国)
神:蛮神アソビ
加護:超能力を与える
性格:娯楽好き、傍観者
願う日本のかたち:面白い国
・国民一人一人が炎や風、雷などの超能力を使える(その反動で、国民は短命)
・各人が超能力者で、思い思いに力を振るうため、秩序はない(身内でのつぶし合いが日常茶飯事)
・蛮神アソビは、神をも殺せる人を作り出すことで、この戦争のルールを打ち壊そうとしている(国同士のつぶし合いよりは、神を直接殺すことでより刺激的な戦争にしようという考え)

〇埼玉(ツイジュウ属国)
神:兵神アリーナ 
加護:テレパシーが使えるようになる
性格:従順
願う日本のかたち:サクラ軍国の望む未来を創る
・兵士の育成や軍事物の工場の運営を担う
・サクラ軍国に付き従っていて、国民も兵神アリーナの命によりサクラ軍国の方針に従うように強制されている
・この国の国民達は、互いの言葉を距離に関係なく伝えるためのテレパシーが使える

〇千葉(テンビン法国)
神:法神ルーラー
加護:自身(法神ルーラーのこと)の定めたルールを強制させる
性格:ルールに厳格、約束を守る
願う日本のかたち:現状維持
・カジノ街とでも形容すべき国
・戦闘行為が一切禁止されていることもあり、各国から娯楽を求めて人(人以外も)がやってくる
・国民はディーラーの職に就いていることが多く、それ以外であっても他国のゲストをもてなす仕事に従事している

〇東京(サクラ軍国)
神:機神マキナ
加護:高度文明の技術と知識(SF的なもの)を授ける
性格:無機質
願う日本のかたち:全国統一(その先は設定されていない)
・高い技術力や軍事力を有する民主主義的国家
・何かしらの要因で一度マキナという神は滅んだものの、マキナの加護によって高い技術力や高次元的な知識を与えられていたサクラ軍国の国民が総力を結集して、マキナを機械の神として復活させた
・国民は皆機械(サイボーグ、アンドロイドなど)で、戦争や情報収集等で必要人員はツイジュウ属国から集めてきている
・全国統一を果たすべく動いているが、それはあくまでもプログラム上の最終目的であり、機神マキナ自身がそこから先どうしたいというのはプログラムされていない

〇神奈川(リュウグウ境国)
神:海神ワダツミ 
加護:異界(異世界や海中も含む)に適応できる
性格:流されやすい
願う日本のかたち:最終的に丸く治まれば良い
・異世界とつながるゲートが設置されている海底施設「竜宮城」を有する国
・住人は基本的には人間だが、ゲートから流れ着いてきた異世界出身者もいる
・サクラ軍国とは協力関係にある
・海神ワダツミは事なかれ主義ともいえる性格で、特異な要地を有してはいるものの、それを使って自ら動くといったことはほとんどしない

4.中部


〇新潟(ゴーセツ金国)
神:金龍神サド
加護:黄金を生み出す
性格:孤高、人間想い
願う日本のかたち:富と力の平等化
・豪雪地帯
・金龍神サドは、普段は佐渡島に住んでいて、本土に自身の使者であるゴーレムを派遣し、国の整備を行っている
・国民は、金龍神の権能でつくられた黄金の具足(鎧、パワードスーツとも言える)をまとっており、それを用いて労働を行っている(防寒性能が高いので、もたらされた黄金を加工して、ビニールハウス的なものをつくり、その中で作物を栽培している)
・金龍神サドは、富や力の差が大き過ぎるこの国の現状を憂い、それらの均等化がなされる国を目指している

〇富山(ヒール薬国)
神:医神ナオシ
加護:万能薬の生成と、人の身で扱えるように調整する(契約ありき)
性格:お酒好き、気難しそう、酒癖が悪い
願う日本のかたち:日本国民全ての健康
・どんな病やけがも治す薬を国民に提供(強制契約、3回分まで)し、それを使用しきったら、身体のどこかを契約の対価として徴収する
・医神ナオシは定期的に酒を貢ぐように国民に要請しており、納品期日を守らないと、薬の使用回数を減らしてくるといったことも平気でしてくる(契約の対価は、回数の変動があってもキッチリもらっていく)

〇石川(ビュート芸国)
神:美神アイゾメ
加護:芸術品の真贋が判別できる+手先が器用になる+芸術品の品質向上
性格:美しいもの好き
願う日本のかたち:美しいものであふれている国
・芸術活動が盛んな国
・中立宣言をしており、神々の戦争からは既に脱落している扱い
・芸術品の美しさのみならず、芸術に取り組む姿勢そのものも評価される(芸術はすぐに成果が出るとは限らないということを、美神アイゾメは理解しているため)

〇福井(ジュラキ始国)
神:古神シレン
加護:旧きものを復活させる
性格:達観している
願う日本のかたち:ない(強いて言えば、旧きものの試練に打ち勝てるかを試したい)
・恐竜が今なお生息している国(ジュラ紀のような国)
・弱肉強食がこの国の全てであり、細かな制度や神による統治はなされていない
・古神シレンは、あらゆる過去の生物の中で「生存に最も適した生物」として恐竜を復活させたが、神である自分も含めて「旧きものは滅ぼされなければならない」と考えており、今を生きる者達が真に生きるに値するかを見極めるための試練として、この戦争に臨んでいる

〇山梨(ヤマシロ富国)
神:姉神コノハ
加護:農作物の成長速度を増進させる
性格:勝気、活発
願う日本のかたち:(表向き)最高神が日本を治めること(本音)妹が自由に暮らせる国
・最高神の神殿である「富士山」を守護するために派遣された双子の神が治める地
・神々の戦争の中でも特別な役割を持つ地域なので、神々の共通認識でこの地は穏やかであるべきと定めており、国民はブドウの栽培や加工に従事しているのどかな国となっている
・姉神コノハとしては、妹には役目に縛られず自由に生きてほしいと思っているため、「富士山」をどうにかして利用できないか画策している

〇長野(シナノ護国)
神:山神アサマ(普段は全身甲冑を着込んでおり、性別不明)
加護:山の加護(天候や地形、気温変化の影響を受けない)
性格:おおらかではあるが、怒らせると怖い
願う日本のかたち:シナノ護国が勝利すること
・神も国民も一丸となって、この戦争に勝利しようとしている
・食料をつくり、兵を鍛え、戦略を練るという、いわゆる戦国時代に近い生活様式
・山神アサマは、姉神コノハと妹神サクヤの親にあたる(双子を守るという考えは持っているが、それが親としての保護の情なのか、政治的な立場にある姉妹を守護するためなのかは外部からは分からない)

〇岐阜(センジン鍛国)
神:刃神ヤイバ
加護:武器の性能向上
性格:オラついている感じ
願う日本のかたち:自分達の武器が最強であることを示せる国
・「刃物の国」として、武器の製造を中心に行っている(主な輸出先はシナノ護国だが、それ以外の国にも売り出している)
・自分達の武器の性能を試すためだけに、他国にケンカをふっかけることが多い
・刃神ヤイバは、シナノ護国の山神アサマは怖いから手を出さずに友好的な関係を築こうとしている

〇静岡(ミズキヨ富国)
神:妹神サクヤ
加護:農作物の成長速度を増進させる
性格:穏やか
願う日本のかたち:(表向き)最高神が治めること(本音)姉が元気に暮らせる国
・最高神の神殿である「富士山」を守護するために派遣された双子の神が治める地
・神々の戦争の中でも特別な役割を持つ地域なので、神々の共通認識でこの地は穏やかであるべきと定めており、国民はお茶の栽培や加工に従事しているのどかな国となっている
・妹神サクヤとしては、姉と共にのんびり生活することが望みということもあり、「富士山」の巫女としての役割を一緒にできることをとても喜んでいる

〇愛知(ハツメイ創国)
神:作神ツクール
加護:発明に失敗した際に、それを成功させる(何かしらの発展性を付与する)
性格:発明熱心
願う日本のかたち:世紀の大発明をすること
・とにかく新しいものをつくろうとする国民性がある国(主に車や食事関係、他にも色々)
・つくった後のことはあまり考えないので、他国に売ったり自国で消費したりする
・戦争の勝敗よりも、どれだけの発明品をこの世に生み出せるかを第一に考えている

5.近畿

〇三重(ギョミン海国)
神:魚神イセアゴ
加護:海のものが一時的に陸で活動できるようにする
性格:仲間想い、人間に対して敬意を払っている
願う日本のかたち:海の生き物の陸地進出
・水産資源(イセエビ、真珠)が豊富な国で、漁村を中心として生活圏がある
・人魚が伊勢湾と英虞湾に住んでおり、陸の人々はその人魚達から海産資源を得ている
・陸の者は、陸生したい人魚が陸に上がるための訓練を手伝ったり、実際に陸に上がった際の生活環境の整備を行っている

〇滋賀(スイトン忍国[しのくに])
神:いない(水神サンズイ)
加護:他国の者から認知されなくなる
性格:格式がある、人間の味方、慎重
願う日本のかたち:自分以外の神の排除
・日本古来からの土着の神である水神サンズイは、昔から信仰してくれているこの国(日本)の民を外部の神々から守るため、琵琶湖に大規模な結界を張り、滅んだと見せかけて機を伺っている
・自身を祀る巫女に神託として自身の言葉を伝えさせ、忍者を使って情報収集に徹している

〇京都(ミヤビ帝国)
神:現人神セイメイ
加護:人に憑依し、その人間の能力を最大限引き出す
性格:つかみどころがない、クール
願う日本のかたち:平安京の栄華を永遠のものにする
・人と神と妖がそれぞれ協力して治めている(平安京)
・この国を担当する神が、人でありながら強い力を持っていた安倍晴明に融合したことで、陰陽師としての力と神の力を得た
・天皇に代わり、現人神セイメイが国内の統治を行っている(表では人をつかって政治を行い、裏では妖を使役して他国との戦争や情報収集を行っている)

〇大阪(シタタカ欲国)
神:欲神モウカリマッカ
加護:「儲かりそうなもの」を集める
性格:強欲、お金大好き、食べるの大好き
願う日本のかたち:経済が豊かな国
・全国から食材が集まり、それを扱う料理人達が覇を競い合う、食と商売の国(江戸時代的な文化形成)
・この国の者が他の国に行っても、(加護によって)結局はこの国に戻ってきて、この地で商売を始めてしまう

〇兵庫(タイマ招国)
神:導神ルミナリエ
加護:異世界のものを呼び寄せる
性格:頑張り屋さん
願う日本のかたち:今よりも幸せな生活が送れる国
・「異人館」と呼ばれる場所から異世界とつながってしまい、そこから来た異世界のものと戦争状態になっている国
・異世界の方がこの国(日本)よりも豊かで統治しやすいと考えた導神ルミナリエが、日本争奪戦そっちのけで異世界進攻を行っている(国民としても、全体として新しいものが好きな傾向にあるため、神の意向には賛成する者が多い)

〇奈良(セイギ仏国)
神:教神ルシャナ
加護:神の力を各パーツに宿らせる
性格:正義感が強い(思い込みが激しい)
願う日本のかたち:悪が滅んだ国
・住人は鹿の獣人(人間もいる)
・最終決戦兵器「DIVE-Ⅱ」を完成させるべく、資材を集めて組み立てている段階(完成したら、それで他国を一網打尽にするつもり)
・「DIVE-Ⅱ」にどんな機能や能力をつけるかで、鹿獣人と人間の間で日夜議論が繰り広げられている
・「DIVE-Ⅱ」が完成したら、それに神が乗り込んで戦う
・教神ルシャナは、自分が唯一絶対の正義の神と信じており、自分が正義ならそれ以外は悪という認識の仕方をしている

〇和歌山(キシュー愛国)
神:援神キシュー
加護:援神キシューに応援されると、限界を超えてちょっと頑張れる
性格:戦いが嫌い、可憐
願う日本のかたち:争いがない国
・修行僧が集う国
・援神キシューは戦いを嫌っているが、国民(僧達)は、神を勝たせたいがために、日々修行に励んでいる(神が可愛いから)
・僧達は戦闘経験を積むために他国へ傭兵として赴きながら、力をつけている

6.中国

〇鳥取(サハラ砂国)
神:泉神ファラオ
加護:水場をつくる
性格:親孝行、真面目
願う日本のかたち:民が豊かな環境で過ごせる国
・砂漠、オアシスの周りに集落がある(エジプト的な文化形成)
・少ない水資源をめぐって複数の部族がその利用権を争っていたが、神の加護により(一時的ではあるが)水場が形成されるため、豊かな他国の土地を自分達のものにしようという大義名分で、ひとまずは団結している
・神はエジプトの神々の系譜で、遠く離れた日本に来たことで弱体化している
・泉神ファラオは、日本の46神の力を得ることでエジプトにいる両神(両親)に手柄を持って帰りたいと思っている

〇島根(イズモ神国)
神:柱[中]神(ちゅうしん)ヤオヨロズ
加護:様々
性格:様々
願う日本のかたち:あらゆるものに神が宿る国で在り続ける
・ここに住んでいるのは、全て何かしらの神(47都道府県神ほどの力は持たない、名前のない神々)
・全員がここの統治者であり、全員が民であるという政治形態
・巨大な柱の周りで会議を行って重要事項を決めることから、対外的には柱の神
・八百万の神々で、それぞれ役割をローテーションして国を運営している
・本来は、「中神」(ちゅうしん)という名前

〇岡山(キビ斬国)
神:桃神モモタロウ
加護:キビ団子を生成する
性格:魔の者への憎しみが強い
願う日本のかたち:鬼がいない国
・魔の者を滅することを目標に掲げている神が率いている国
・桃神への忠誠の証としてキビ団子を食べることを義務付けている(これを食べると、魔の者への憎しみがあふれかえる)
・桃神モモタロウは、神は神として捉えているが、魔の者に与する神は魔に堕ちたと捉えているため、その場合は抹殺対象になる
・桃神モモタロウは、かつて鬼ヶ島に乗り込んで鬼を退治した際に見つけた小鬼を見逃したが、その小鬼が復讐のためにモモタロウの祖父母を殺したという「桃太郎」の世界線の存在

〇広島(ニンキョウ義国)
神:義神ダイモン
加護:入れ墨を入れる(何の入れ墨を入れたかによって、加護が変化する)
性格:義理人情に厚い
願う日本のかたち:日本をダイモン組のシマにする
・任侠者の国(義理人情を重んじる)
・神を組のトップに据えて、国を運営している
・戦いに関しては前向きだが、戦えない者や一般人には決して手を出さない方針
・元々は大小様々な組が覇権争いをしていたが、ここの神が入った組がこの地を治めるようになった(シノギは、牡蠣の養殖ともみじ饅頭)

〇山口(シロガクシ灰国)
神:灰神アッシュ
加護:石灰に隠蔽能力を高める効果を与える(この加護がかかった石灰をかけると、この国のマフィア以外には透明に見える)
性格:計算高い
願う日本のかたち:日本をヴァイスファミリーのテリトリーにする
・マフィア(ヴァイスファミリー)
・この国のトップは外来人で、別の国のマフィア組織のボス(それが神と結託して、日本進出の足がかりとしている)
・豊富に採れる石灰を用いて、セメントをつくったり悪事の証拠を隠したりしている
・力でではなく、経済でこの国を支配することを目標にしている
・国内でモノやヒトの売買を行うブラックマーケットを展開している

7.四国

〇徳島(ムジナ舞国)
神:踊神キンチョウ
加護:奉納された踊りを力に変える
性格:踊り好き
願う日本のかたち:タヌキの生活を守る
・住人は狸(ここの神も狸)
・この地に住まうタヌキたちによる踊りを神に奉納することで、踊神キンチョウは力を得ることができる
・踊神キンチョウは、奉納された力を使って渦潮を起こし、外敵を排除している
・ここに住む狸は古くから日本にいる化けだぬきで、自分達の住処が脅かされるのを恐れている

〇香川(サヌキ麺国)
神:麦神ウドン
加護:うどんの強度(性能、栄養素)を増す+うどんの日持ちを半永久的なものにする
性格:腰が座っている
願う日本のかたち:国民の生活水準の向上
・環境があまり良くなく、数少ないこの国で育つ食べ物であるうどんが生命線
・うどんをこねるには力がいるので、国民は皆たくましい体つきをしている
・加護により、うどんを様々なものの代用品として使用している(武器、家具、衣服など)

〇愛媛(ドウゴ湯国)
神:龍姫神チヒロ
加護:温泉に様々な効能を与える
性格:平和主義、仲良しが大好き
願う日本のかたち:皆で仲良く暮らせる国
・豪華絢爛な温泉街
・種族や出身国の差別なく湯治に訪れる
・ここの温泉に浸かっている間は、同じ温泉に入っている相手に対するマイナス感情はなくなる
・龍姫神チヒロはヒトと龍のハーフであり、この温泉街を束ねる若女将でもある

〇高知(トックリ楽国)
神:酒神ダイギンジョウ
加護:酒に酔っても体調が悪くならない
性格:陽気、派手好き
願う日本のかたち:賑やかで明るく楽しい国(既に諦めている)
・お酒を中心に産業が発展している国
・少人数の国家ということもあり、酒神ダイギンジョウは戦争での勝利は初めから諦めている
・酒神ダイギンジョウとしては、せめて滅びるその日まで、国民は毎日楽しく過ごすことを国全体としての方針として定めている(国民には、神々の争いのことやその末路は一切伝えていない)

8.九州

〇福岡(ダザイフ学国)
神:学神ミチザネ
加護:光源を生み出せる(電気スタンドの光レベル)
性格:真面目、教育熱心
願う日本のかたち:優秀な人材が多く輩出される国
・全国から生徒が集まる学園都市で、学園では学神ミチザネ自らが教鞭を執っている
・国一つが巨大な学園となっており、学神ミチザネの授業で良い成績を修めた者には、その生徒の一族全員に対して多大なる報酬が与えられるが、落第した者は国流し(他の国へ転移させられる)
・ミチザネの加護を受けていることもあり、落第して他国に流された者が徒党を組んで、まだ学園に在籍している生徒やミチザネを呪う事件が後を絶たない

〇佐賀(ヤヨイ台国[たいこく])
神:愛神サヨ+音神ベンザイテン+イヨ
加護:土から道具を生み出す
性格:サヨ→おっとり ベンザイテン→やさぐれている イヨ→負けず嫌い、勝気
願う日本のかたち:日本の邪馬台国化
・弥生時代の生活様式が今も残っている国(基本的な構造物は土で出来ている)
・平安時代に転生した壱与(人間)に、音楽の神である弁財天と、新たに神となった愛神サヨを加えた3名で運営している
・壱与は邪馬台国復興のために、インドから家出してたまたまこの地にやってきていた弁財天に協力を要請した
・弁財天は乗り気ではなかったが、後からやってきた(本来の47都道府県神である)愛神サヨが、戦で愛する人を亡くして悲しむ人々がいなくなるような国にしたいという話をした際に大変感銘を受けて、協力を受諾
・サヨ自身は神としてまだ安定していないため、巫女であるイヨに憑依するかたちで顕現

〇長崎(ツシマ連国)
神:艦神ノア
加護:船島を自由自在に操舵する
性格:厳格、冷静沈着
願う日本のかたち:日本統一の後、世界統一
・大小様々な国が集まって、一つの国家を形成している(ツシマ連邦艦隊)
・それぞれの島が船島となっており、有事の際は島が変形して、艦神ノアの指揮のもと艦隊を組んで戦う
・それぞれの島ごとに文化や住人が異なるが、いずれも連邦国家として日本統一に尽力している
・旗艦は、艦神ノア自らが駆る「連邦第一艦隊制圧戦艦『ハシマ』」

〇熊本(アソ迷国)
神:火神カグツチ
加護:火山内の環境に適応できる
性格:向こう見ず、短気
願う日本のかたち:自分が好きに創れる国
・国全体が巨大化した阿蘇山の中にあり、阿蘇山の内部はダンジョンのようになっている
・国民達はダンジョンの開拓を主な仕事としており、他の集落への道を切り開いて互いの集落を訪れたり、新たな領土を拓いたりしている
・国民達は、このダンジョンを「自分達で理想の国を創造する権利を神が与えてくれた」と捉えている(実際のところ、カグツチは国の運営よりも他国の領土を獲ることに集中している)

〇大分(ジゴク監国)
神:裁神ヤマ
加護:情に流されない
性格:絶対中立、自身の立場に忠実
願う日本のかたち:罪人がしかるべき罰を受けられる国
・元々地下にあった地獄が地上に現れたもの(死者に責め苦を与えるという通常業務の他に、他国の罪人の対応も行っている)
・獄卒が罪人を管理しており、脱獄不可能な刑務所としての機能も有している
・法神ルーラーと契約しており、法神ルーラーが裁いた者はこの地にやってくる(稀に法神ルーラーが裁けない難しい状態の者に対して罪の最終決定を行う裁判所の役割も担っている)

〇宮崎(フィーバー祭国)
神:陽神パーリナイ(本当はアマテラスという名前)
加護:常に夏になる
性格:陽気、派手好き
願う日本のかたち:派手に遊べる国(日本を丸々リゾートの国にしたい)
・南国のリゾート地のように作り変えられた国
・サーフィンやプールなど、ゆったりするための観光地というよりは、派手に遊ぶタイプの観光地
・元々は岩戸に閉じこもったアマテラスが歌や踊りの楽しい雰囲気が気になって外に出た際に、「楽しむ」ということに感動して、真に幸せな国=楽しい国という認識のもと創り上げた一大リゾート地

〇鹿児島(ロケット宙国[そらぐに])
神:宇宙神スペース(本来の担当は維神サイゴウ)
加護:宇宙空間での生体維持
性格:未来志向、視野が広い
願う日本のかたち:宇宙進出
・桜島を宇宙ステーションとして宇宙に打ち上げて、地上の民が宇宙へ進出するための準備を着々と進めている
・日本の支配というよりは、何のしがらみもない宇宙の開拓者となることを目標としている
・第一段階として維神サイゴウと数名の民が桜島宇宙ステーションにやってきて、第二弾、第三弾のロケット打ち上げを待っている
・宇宙にはまだ見ぬ惑星があるかもしれないから、日本とか国とかで争うよりも、それぞれの惑星を見つけて開拓した方が良いと宇宙神スペースは考えている

9.沖縄

〇沖縄(ツナギ交国)
神:和神ニライカナイ
加護:相手の言いたいことを齟齬なくちゃんと理解できる
性格:朗らか、人当たりが良い、コミュニケーション能力が高い
願う日本のかたち:理想の国を創る(全国統一よりは、合同統治の考え)
・様々な国と関係を持っており、必要であれば資金援助・人材派遣・物資支援まで何でも行う
・日本を理想の国にするためには、自分達だけではなく他の国(他の神)の力も要所要所で必要になると考えているため、自分達が間を取り持ってより多くの国同士の連携を強めるために行動している
・国民は琉球空手を会得している
















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