記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

音楽は狂気と絶望に満ちて残酷で、そして余りにも輝いていて美しい。(感想:ミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」)

今日はミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」の感想です。

皆さん、こんな噂を聞いたことはありませんか?
街外れの十字路には音楽の悪魔が棲む・・・
その悪魔は才能を与えてくれる・・・
世界中が虜になる音楽の才能を・・・
19世紀はまさに音楽に魅了された時代だった。
数多の音楽家が誕生し
人々はその才能を愛で
その美しい調べに酔いしれ
音楽が世界を支配したその時代に
突如として音楽史に登場し
音楽の世界を支配した漆黒のヴァイオリニストがいた
ニコロ・パガニーニ
彼には常にある噂がつきまとった。
悪魔と契約し、魂と引き換えに音楽を手に入れた・・・・と。
街外れの十字路で悪魔アムドゥスキアスと血の契約を結んだ彼は
100万曲の名曲の演奏と引き換えに、命をすり減らしてゆく事になる。
19世紀ヨーロッパの華麗なる音楽黄金期を舞台に
音楽を司る悪魔と
悪魔のヴァイオリニストと呼ばれた男が奏でるメロディーは
ヨーロッパを
そして世界を熱狂させてゆく・・・

ミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」公式サイトより

一言で言うとめっちゃくちゃ良かったです。

日比谷のシアタークリエで5/12まで、大阪新歌舞伎座で5/17-19、福岡博多座で5/24-26という公演日程です。
ご興味ある方はタイミングが合えば是非、足をお運びくださいませ。

パガニーニが幼少期?に師事していたヴァイオリン教師は言葉巧みに彼の母親が期待するよう仕向けてはレッスン代を稼いでいて、彼自身は自分が天才でないことを自覚する程度の才能があった。

ヴァイオリン教師の小賢しさはさておいたとして、こうした残酷さは音楽に限らず、よくあること。
ほんのちょっぴり出来がいいからこそ、自分の限界が見えてしまったり、自分よりすごい才能を持った人間がごまんといることを理解していたり。

そんな折に彼は悪魔アムドゥスキアスに出会ってしまう。


こちらの定期購読マガジンは「月に一度は日比谷でランチをする間柄の友人」へ話すことを想定した、ちょっと深めの本音を書いています。
月額1,200円・月2回更新なので記事単品購入の700円よりは購読の方がお得です。
なお、有料部分の無断転載は厳禁としています。


ここから先は

1,516字

¥ 700

よろしければサポートお願いします。 いただいたサポート費は文具や手帖、その他のグッズなどの購入に充て、またそれらについてのレビュー記事を書いていきます!