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【BTS沼堕ち戦記】主人公に萌えない私がジョングクに堕ちた話

昔から主人公にハマったことがない。

ドラゴンボールならベジータ、幽☆遊☆白書なら蔵馬、スラムダンクなら仙道、ダイの大冒険ならポップ、今日から俺は!なら今井、ハイキュー‼︎ならツッキー、鬼滅の刃なら伊之助。
いつもいつも、主人公以外が好きだった。
こう並べると一貫性があるような、ないようなだな…。

そこで、BTSのジョングクである。
顔よし、歌よし、ダンスよし、スタイルよし、一番年下の黄金マンネ(ネーミング素晴らしすぎんか)。
主人公of主人公。
赤レンジャーof赤レンジャー。

本人は、自分がセンターなことに不安があったらしいが、そんなの微塵も感じない。
「DOPE」で「Ay yo ladies and gentleman〜」で飛び出してきた瞬間、バンタンミリ知らでも100/100人、彼がセンターって分かるはず。
(この時まだ高校生ってウソでしょ…? そしてこの警察コスも最高。ジョングクはパーソナルカラーがたぶん冬だから、黒の申し子。今のバキバキ体躯で、この衣装を着てほしい…)

「DOPE」が好きすぎて、話がそれた。
男性は22〜24歳に最もうつくしい時期を迎えるけれど(私調べ)
グクもその例に漏れず。
2019年の伝説のロッテコン、マジショあたりから色っぽく濡れる流し目を身につけ、体幹を活かしたパワフルで「映える」ダンスはそのままに、ますますセンター街道一直線。

マジショのPied Piper。テテとともに儚くてうつくしくて、毎回殺戮される

笑顔は蜂蜜、マンネらしいかわいらしさ・かわいがられる力、許される力にくわえ、エゴマ討論で見せたようなピュアさ(なのか?あれは?)もある。
運動会のリレーはぶっちぎっての1位、バンジージャンプは秒で飛んで、さらさらっと描いた絵はとてもうつくしい。
こんなの愛されて当然!と思いつつ、推しにはならないと思ってた。
だって私には縁がない、「主人公」そのものだから。

グク堕ちはこの動画から

前回書いた通り、どの順番で何を見たのか記憶がないが、ジョングクが気になり始めたきっかけは、この動画だと思う。

※字幕動画をお借りしました

年若くメンバーになったのは知っていたが、こんなに幼かったのかと驚いた。
ものすごく人見知りだったことも知っていた。
この時ですらデビュー直後ではないから、デビュー時はどんなに子どもだったことか。このとき何歳ぐらいなんだろう?

子ども時代の「恋愛のマネ事」についてぽつぽつと語り、「本当の愛を経験したことがありません」と話す姿。
共演者のグラマーお姉さま方とうまく話せず、隣に座っただけで赤面してしまう初心さ。
お姉さま方と話す兄たちをちょっと蔑むような、幼さゆえの潔癖さ。
え…ジョングクってこんな子だったの?
メーキングではアワアワしてるわりに、MVはしっかりイケてて、ギャップに風邪ひきそう。

なけなしの母性本能が爆発したのか一気に好きになり、今まで見た動画をすべてグク視点で見ることになる。

15歳が25歳になる、少年の羽化

ジョングクのこの10年を追うと、少年から青年になり、大人になる煌めきを見させてもらってる…という、何とも言えない感情で胸がいっぱいになる。
同じくマンネラで、ヤンチャ全開だったテテや、垢抜け度でいえばグループ1のジミンもとても外見が変化しているけれど、少年が羽化してゆく過程を見たと思えるのは、やはりジョングクだ。
10代は成長過程で顔の造形が固まっておらず、少し不安定(これはテテにもよく感じる)。そこから少しずつ完成されてゆき、20代前半に特別なうつくしさを放つ。

このきゅるんな男の子が
こうなるんやで! カルバンジョングクの殺傷力たるや

アイドル達が「普通」を捨てて見せてくれる輝き

親元を離れて、大人に囲まれて、青春を投げ打って夢を追い求めるアイドルたち。

以前どこかでナムさんが話したという「僕たちはこの7人でしかできない経験をたくさんしているが、数千万人の青年がする当たり前の経験をできない」という言葉通り、普通の学生生活なんてなかっただろう。

(あの黄色い制服で)学校の帰り道に友だちとコンビニに寄る、恋人とデートするなんていう「当たり前の経験」は彼らにどれだけ用意されていたんだろうか。K-POPアイドルの練習の凄まじさ、私生活のなさの逸話は枚挙にいとまがない。「ボンボヤ」S1の出発前に見た、みんなの私物があふれた狭い宿舎で、思春期のプライバシーがどれだけ破壊されていたかなんて、簡単に想像がつく。
そこを選んでくれたことに心から、心から感謝するけれど、普通の高校生を体験しているからこそ、彼が犠牲にした「普通」の大きさも分かる。

そんな「犠牲ありきの輝き」を、少年から大人への羽化を親兄弟でもないのに勝手に見守れること、それこそが若くしてデビューしたアイドルにハマる醍醐味なのだと気づいた。

カルバンジョングクでアミを埋葬したと思えば、試写会で女の子のような表情も見せてくれる(あの時BTS沼堕ち数日後で、グクを認識してなかったのもあり、テテの隣にいる夏帆似の女の子は誰だろう…?と本気で思ってた)。

かわいすぎて尊死

500万人が見守る生配信で、きれいな寝顔を見せて本気寝する。
あれだけバチバチに世界中を魅了しているセレブスターが、漫画みたいな90度のお辞儀する姿にも、毎回心を射抜かれてしまう。

ARMYへの愛情は手に刻まれたタトゥーのように情熱的で、雛のすり込みのようだと思う。「そんなこと言って大丈夫?」と思うような、怖くなるくらいストレートな表現もある。

もう十分に素敵で大人だけれど、今後どんな姿を見せてくれるんだろう。
30歳のジョングクも、40歳のジョングクも、間違いなく素敵だ。
主人公に萌えないと決めつけていた私に、魅力を気づかせてくれてありがとう。
悲しいことや辛いことは見ないで、楽しいことで心をいっぱいにして。
あなたがいつも幸せで、健康でいることを日本から祈っているよ。

(追記)グク堕ちもう一つの理由がありまして…

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