見出し画像

新春浅草歌舞伎を見て①

先月26日の千秋楽がライブ配信されるとのことで、当日は見れずにアーカイブで視聴。(といっても2/4までだったのでほぼ1週間前のことを書きます)

演目は時代物から世話物、舞踊まで幅広く、よくぞ若手だけでここまでのことができたなと。しかも1人3役4役演るんだから凄すぎるわ。歌舞伎では当たり前のことなんだが。
今回でメンバーの殆どが浅草歌舞伎を卒業するとのことで、もう少しこのメンバーで見たいというのが正直なところだが、どんどん下の世代が出てきてるから研鑽の場を与えてあげないといけないということなのだろうか。

さてここからは演目ごとの感想を第1部、第2部の2回に分けて投稿したいと思います。

第1部 Ⅰ.本朝廿四孝 十種香

まず出の米吉さん演じる八重垣姫の後ろ姿が儚げでいじらしくて、絵姿でしか会えない許嫁の勝頼を恋い慕っているのが伝わってきた。
去年の秀山祭で金閣寺の雪姫を演った時にも思ったけど、米吉さんって女の子より女の子で可愛らしいからこの姫の願いをなんとか叶えてやりたいって観客に思わせてくれるんだよね。
これからも幾度となく演じていく役だと思うけど歳を重ねていってどう進化していくか楽しみ。

Ⅱ.与話情浮名横櫛 源氏店

隼人さんの与三郎、立ち姿が粋で2枚目の役が本当によく似合う。台詞の言い回しはもう少しかな…と思うけど、これは何回も演って身体に叩き込むものだと思うからとにかく新作もいいけど、こういう古典をどんどんやってほしいんだよなーと願ってやまない。
伊勢音頭の福岡貢とか、直侍、十六夜清心も似合うんじゃないかな。
米吉さんのお富、八重垣姫は可愛い〜💕と思って見ていたが、打って変わって大人の女性に変身。洗い髪姿で化粧する場面、艶っぽかったな〜

Ⅲ.どんつく

なんといっても歌昇さんの親方。冒頭で書いたように1人3役4役演って台詞覚えたりするのだけで大変だろうに、大神楽の稽古もしてってどんだけハードなんだ。頭が下がる。
松也さんはじめ他のメンバーはこの大神楽の場面、役を忘れて観客と同じように楽しんでいたように感じた(笑)
隼人さんの大工と米吉さんの芸者の2ショットが似合い過ぎて惚れ惚れとした💕

次回に続く。