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うつの男性のケース

私のセッションは基本的に女性対象なのですが、クライアントさんの配偶者や兄弟と子供さんの場合は、男性でも受け付けています。

クライアントさんの配偶者の男性は40代の会社員。うつの薬を8年以上飲み続けていて、なかなかよくならないというのがお悩みでした。

さすがに1回や2回のセッションでは無理で、数回続けていくうちに薬の減薬に成功。最終的に主治医からもう薬は飲まなくてもいいと言われるところまでいきました。

ちなみにうつの場合でも、キネシオロジーは「トークセラピーではない」ので延々とカウンセリングをするというようなことはしません。原因として上がってきたものに対してチェックするのみ。身体が反応して、何かそのことについてしゃべりたいという場合はしゃべっていただきますが、こちらからそれはどうだとかああだとか、判断はしません。身体から、何かしたほうがいいという情報が上がってきたときのみアドバイスはしますが、一般的なアドバイスはしません。

うつがよくなったこの男性ですが、次に何をするのかと思ったら、ほかの診療施設へ行って、まだ病気がないかどうか調べてもらったとのこと。更年期障害ではないか、行動療法が必要ではないかと、何か所か回ってはみたものの、どこへ行っても「あなたはもう病気ではない」と言われて帰ってきて、がっかりした様子だったということでした。

前にも書いたとおり、クライアントさんの中には症状を必要としている人もいます。その症状があると、その人に二次的な利益が得られるためです。その男性のクライアントさんも、うつでいるほうが何か利益があったのでしょう。

紹介でくるクライアントさんの中にはこういったケースが多く見られます。実際はその症状を手放したくはないので、よくなる途中でやめる人もいます。それはその人の判断なので私は何も言いません。人生の責任は、その人自身しかとれないから。

病気でないと会社を休めないとか、そういうこともあります。日本はそういう社会ですから。だから二次的利益があるので病気を手放さないことを責めるつもりもありません。

最終的にどうしたいのかはその人が決める。いつもそういうスタンスでセッションをしています。

(セッション内容は個人的なものであり、すべての人に当てはまるものではありません。またセッションは結果を保証するものではありません。)




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