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すれ違った年賀状

勝手な片思いなんだけど、私にはこの世を去るその瞬間までこの人は親友だろうなっていう人が数人いる。物理的にどんなに離れていても、崩れない関係。それを信じてる親友が。

先日その親友1と久しぶりにラインをした。もともと幼馴染で、同じ団地に住んでいて保育園から中学まで一緒。特に中学で同じクラブに入ってから、いわゆる友人関係になり今に至る。出会いから考えれば人生のほとんどすべてを友人関係でいる。喧嘩もない。

だからといっていつも一緒にいるわけでもなくて、中学卒業してからは数えるほどしかあってないし、社会人になってからは本当に数回。だけど、この強い絆は変わらない。少なくとも私の中では変わらないのだ。不思議なことに。

中学時代の部活仲間7人でライングループがあるのだが、本当に普段は会話もなくて、年に数回程度。たまたまフェイスブックで中学校の同窓会を開きたいという人がいて、ひとづてに私のところまで情報がきたことから、その中学の部活ラインに声をかけて、またみんなでのラインの会話が始まった。

もう孫もいる子もいれば、独身の子もいる。だけど、中学時代の仲間にそんなことは関係なくて、話しだせば中学時代に戻るような関係。昔話をしては大笑いしてそんなこともあったね?と懐かしむ。そんな友人関係。学生時代の仲間ってマウントとらないし、絶大な安心感がある。

前置きが長くなったが、そんな私の親友1。会わない間に両親を見送り、公営住宅で、親がいるから住める条件を満たしていたため、親がいなくなったら悲しむ間もなく2か月で退去させられて今は一人暮らししているという。引っ越した話から別の子、Tちゃんも引っ越していたって話になって、それぞれ人生が動いてることを確認した。

親友1が、グループラインから離れ個人的にラインを送ってきて、「なんで引っ越したの知ってたの?」と聞いてきた。グループラインで、親が亡くなったから引っ越したって流れを作ったのが私と勘違いして送ってきたのだけど、「それいったの私じゃないよ。Tちゃんじゃない?」って返して、ラインさかのぼったらやっぱりTちゃんで、なんでTちゃんはお母さんが亡くなったことも知らせてないのに引っ越しを知ったんだろうね?って話に移った。

どうやら親友1とTちゃん、お互い年賀状だしたけど、お互い戻ってきたらしい。それでTちゃんは親友1が引っ越したことがわかり、話を向けたってことがわかって、大笑い。友達だけど、引っ越したことも話さずにいて、年賀状戻ってきて、引っ越したのわかるなんて、戻ってきた年賀状が不憫すぎて笑っちゃった。

年に一度も会わない中学の部活仲間だけど、ラインの会話1つ1つが優しくて、おかしくて、何かあったら駆けつけるだろうし、大事な仲間。同窓会が叶うかどうかわからないけれど、部活の仲間とは今年1回は会いたいな。


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