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かてぃん@上田 サントミューゼ

同じピアノ弾きとして、友達から誘いを受けたかてぃんさんのピアノコンサート。都内はもう取れないということで、上田のチケットをお願いしたのが10月の終わりだった。

ピアノは小、中とやっていたけど、センスが皆無。たぶん自分からやりたいとせがんだんだと思うが、練習しないわ、楽しくないわで結局やめてしまった。50過ぎて、訳あってピアノを再開。今度は指が動かなくてまったく上達しない。そんな私に憧れるようなピアノを誘ってくれた友達に感謝。

1時間ほどで上田について、近くてびっくり。だからこそ、前日夜更かしして余裕かましてしまうのが悪いくせ。当日も4時30分まで起きてて、仮眠程度で上田に向かった。

まずは腹ごしらえ、「草笛」で天ざる食べて上田城址公園を少し見て回る。お守りと御朱印をいただいてくる。雪は歩道の隅に少しあるだけで、歩行には全く問題ない。天候もよく気持ちいい。山がすぐ近くにあって、空気も澄んでて歩いているだけですがすがしい気分。1時間でつくなら、都内に行くよりずっといいかも。

つぎに、しっかりと今回の行程に入っていた地元スーパー「つるや」で買い物。買い物前提で、がらがらをひいて上田に降り立ったわけだが、ここで本領発揮!かごには「つるやオリジナル」を中心に、重いもの、かさばるものをいれていく。6000円超買い物して、これ、がらがらに入るかな?とおもったら、案外入って、半分まだ空きがある感じに収まった。しかしガラガラはずっしりと重く、ひきずりながらコンサート会場へ。

会場のサントミューゼは2回目。前は車で来たのでよくわからなかったが、駅から近くてアクセス良好。がらがらを会場内に持ち込むのも迷惑なので事務所で預かれると聞いて、早速事務所へ。こころよくあずかってくれて、助かる。

1600名の会場は超満員。ピアノのソロでこれだけの人が集まるのかと驚いたが、そこはYouTube登録者数100万人超のピアニストといったところか。女性が圧倒的に多い。かてぃんさんはピアノの才能+ビジュアルも兼ね備えているので、そうなるよね。

なぜか舞台上にはピアノが2台。フルコンとアップライト。自在に2台を操り、指が鍵盤を右へ左へと駆け巡る。よくも絡まらないものだ、なんて誰でも思いつきそうな感想しかでてこない。耳と目で魅せる。

が、夜更かしがたたり、1部はほぼ寝てしまう。睡眠導入にかてぃんさんのピアノを使うなんて贅沢すぎ。うつらうつらしてるつもりだったが、1部が15分くらいで終わった気がして、顔を上げると1時間も経ってた!うそでしょ?寝たことへの後悔より、時間がこんなにも短く感じたことに驚きを隠せない。

2部はしっかりと聴いた。1曲目のオリジナル曲「胎動」母のおなかにいた記憶はないが、生命の源、水の中を漂うような気持ちよさ。勝手に体が左右に揺れた。そこから怒涛の超絶テクニックであっという間に2部、アンコールと走りきる。普通、プログラムに緩急をつけるものだと思うが、全編超絶テクニック。なのに音が柔らかい、なのに飽きない、なのに惹かれる。2台のピアノと、照明の使い方でこれだけ工夫が出来るものだと感心した。

鳴りやまない拍手とスタンディングオベーション。名残惜しくも上田公演は終了した。1部は寝てしまったが、脳がいい音楽を聴いてデトックスされたようにすっきりしてる。心も満たされている。音楽の力というのはすごい。音楽が出来る人もすごい。

帰りの新幹線は取っていなかったので慌てず重いがらがらをひいて感想言いながら駅までの道のり。実はがらがらには、会場で履き替えようと二人でヒールを持ってきていたのだ。別にドレスコードがあったわけではないが、前半の買い物はスニーカー、後半のコンサートはヒールで臨むつもりだった。服も全身、前日に買いそろえた私。ヒールで完成するはずのコーディネートだったが、ヒールは日の目をみることなく、ガラガラの中で出番もなく帰路へ。唯一ヒールの存在を目にしたのは、つるやで荷物を入れた時だった。

普段ヒールを履かないから、せっかくの機会で気張って持ってきたのに、ヒールさんごめんなさい。今度は絶対履いてあげるからね。

帰りの新幹線はスキー客も多く立ったままで1時間。それも友達といろんな話をしながらあっという間。ピアノのコンサートなんてなかなか自分ではいかないので、今回声をかけてもらって機会に恵まれてかてぃんさんに出会えた。ピアノへのモチベーションも上がった。今世ピアニストになれる可能性はほぼないが、音楽で何かを届けられるくらいの実力はつけたいな、などと欲張って思う。

翌朝
「胎動」を聞きながら出勤。やっぱり頭がすっきるする気がする!しばらくかてぃんまつりがつづきそうだ。

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