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本の要約、感想、書評

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読んだ本の要約、感想、書評です。
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記事一覧

【書評】ロルフ・ドベリ『Think Clearly』で思考の道具箱を手に入れる

ロッシーです。 『Think Clearly』を読みました。 この本は評判どおり素晴らしい内容でした…

ロッシー
8日前
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【書評】スタインベックの短編『朝めし』に人生で大事なことが書かれている

ロッシーです。 スタインベック短編集の中の『朝めし』という短編を読みました。 この『朝め…

ロッシー
2週間前
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【厳選】何度もスロー・リーディングしたい10冊 as of 2024.04.16

ロッシーです。 平野啓一郎『本の読み方』では、速読ではなく遅読、つまり「スロー・リーディ…

ロッシー
3週間前
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【書評】最強の消極的主人公降臨!メルヴィルの短編『書記バートルビー』

ロッシーです。 メルヴィルの『書記バートルビー』を読みました。 日本のサラリーマンのやる…

ロッシー
4週間前
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【書評】小室直樹『三島由紀夫が復活する』を読んだら『豊饒の海』がより理解できた

ロッシーです。 最近、小室直樹氏がマイブームです。 どの著作も面白いんですよね。 宗教、…

ロッシー
1か月前
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【書評】ゾラ『居酒屋』はしんどかった

ロッシーです。 ゾラの『居酒屋』に挑戦するも、2度目の撤退となりました。 先日のゾラの短…

ロッシー
1か月前
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【書評】『小室直樹の中国原論』は中国の解像度を爆上げしてくれる本

ロッシーです。 『小室直樹の中国原論』を読みました。 という文言につられて読みました(笑)。 中国の解像度を上げる本いや~これは面白い! 読めば中国についての解像度が間違いなく上がります。 特に、仕事で中国ビジネスに関わっている方は必読ではないでしょうか。 本書は1996年4月に初版が刊行されました。今から約30年前の本ですが、あなどるなかれ。中国「原論」というだけあり、時代に関係なく活用が可能な知見がてんこ盛りです。 巷にある「なんちゃって中国論」的な本を読む

【書評】ゾラ『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』ゾラは短編が面白い!

ロッシーです。 今回の書評は、エミール・ゾラの『ナンタス』という短編です。 この短編は、…

ロッシー
1か月前
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【書評】三島由紀夫『豊饒の海』を読んだら阿頼耶識について知りたくなった

ロッシーです。 以前、三島由紀夫の『豊饒の海』の書評を記事にしました。 第3巻『暁の寺』…

ロッシー
1か月前
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【書評】夏目漱石『門』は暗くない。実はポジティブな小説である。

ロッシーです。 夏目漱石の『門』を読みました。 言わずもがな、『三四郎』『それから』『門…

ロッシー
1か月前
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【書評】プラトン入門におすすめの『ゴルギアス』は読みやすい!

ロッシーです。 プラトンの『ゴルギアス』(光文社古典新訳文庫)を読みました。 「ゴルギア…

ロッシー
1か月前
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【書評】三島由紀夫『豊饒の海』を読み、やっぱり天才なんだとさらに実感した。

ロッシーです。 三島由紀夫『豊饒の海』全4巻(新潮文庫)を完読しました。 「いや~読んだ…

ロッシー
2か月前
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【書評】『われわれは仮想世界を生きている』私達に必要なのは世界観のアップデート

ロッシーです。 『われわれは仮想世界を生きている』を読みました。 「シミュレーション仮説…

ロッシー
2か月前
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【書評】『日本教の社会学』を読む。変わらない、変われない、それが日本。

ロッシーです。 『日本教の社会学』(小室直樹、山本七平)を読みました。 日本教とタイトルにありますが、別に宗教的な本ではありません。日本人が信じているもの=「日本教」として、それを分析した本です。 本書を読んだ理由は、落合陽一氏の『忘れる読書』で本書が挙げられていて「面白そう」と思ったからです。 『忘れる読書』自体もおすすめですが、この『日本教の社会学』も面白かったです。 山本七平氏は『空気の研究』で有名ですね。本書でも「空気」と「日本教」の関係について興味深い考察が