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Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioを使い分ける

iPad ProやAirには、純正からMagic KeyboardとSmart Keyboard Folioという2種類のキーボードカバーが販売されています。そのスペックや値段の高さから批判されたり、Macを買った方がいいじゃないかと揶揄されることがあります。

私はどちらのキーボードをメインに使おうか悩みましたが、結局両方を使い分けることにしました。これはAppleの戦略にはまってしまったかもしれませんが、これが最適な選択肢だと考えています。

そこで今回はこのiPad用のキーボードカバーについてボクが考えていることをまとめていきます。キーボードカバーを購入したい人の一助になれば幸いです。

なぜキーボードカバーが必要なのか

そもそもなぜiPadにキーボードカバーが必要なのか。ボクはこう考えています。

iPadの可能性が広がる

キーボードワークは以前こそMacやPCでしかできなかったことでしたが、今やiPadでも十分にこなせるようになりました。iPadで作業できることで、MacとiPadを一緒に持ち歩く必要がなくなります。もちろん、一部の作業はMacが必要な場合もありますが、クラウド同期が進んだ現代ではiPadだけで済む状況が増えています。

キーボードカバーを使うことで、iPadの可能性を広げることができます。iPadだけで完結できるなら、そのコンパクトさやセルラー通信を活かしてより効率を上げられるでしょう。

Macを使うまでもないニーズがある

ボク自身、学生の頃は授業や研究でバリバリMacを使い込んでいましたが、社会人になると仕事は社給PCでしかこなすことができないため、MacやiPadはいまや完全にホビーユースです。そのため、MacとiPadを両方を所有しているのって多すぎる気がしています。

両方を持ち合わせていることが至福 というアップル信者ならば良いですが、それ以外の人からしたら、できることならガジェットの数は集約したい。

また、ボクが一日にキーボード入力することができる時間なんて、せいぜい2,30分程度です。しかもまとまって時間が取れるのではなく、細切れの時間を繋ぎ合わせてようやく時間を確保できます。

そうなると、たった数分のためにMacを取り出して起動するって正直腰が重くなってしまうんですよね。一方、iPadは開けばすぐにフル状態で使うことができますし、Macほど開くまでの心理的ハードルが高くないんです。

2つのキーボードカバー

2つのキーボードが併売されていることについては、Magic KeyboardとSmart Keyboard Folioのターゲットシーンが異なるからだとボクは考えています。

Smart Keyboard Folioはタブレット本体の機動力を損なわず、尚且つキーボード打ちもできるというコンセプト。iPadらしさはやはりApple Pencilが真骨頂だと思うので、そういう意味ではSmart Keyboard Folioが最もバランスの良いカバーだと感じます。

一方、Magic KeyboardはまさにPC寄り全振りのスタイル。このサイズにトラックパッドまでついているので、完全にiPadらしさを捨ててPCライクに使ってくださいというコンセプトに感じます。

このスタイルはSmart Keyboard Folioではできないことだし、今思えば外部ディスプレイ拡張などの最新機能にフィットするように当時からデザインされたカバーとも見える。

シーンに合わせて変えられる

iPadのカバーは取り外すことができる というのが最大の強みです。キーボード入力もするがApple Pencilも使いたいとき、がっつりキーボードを使いたいとき、はたまた荷物が多いからiPadは極力軽くしたいなど、その日に合わせて装備を変更できるのはMacにはないメリット です。

手書きと外出にはSmart Keyboard Folio

外出時、キーボード入力も想定されるけれど手書きでブレストもしたい、という場合はSmart Keyboard Folioを好んで使っています。

重量はBluetoothキーボードと大差なく、キーボードを含めた総重量は最軽量に近いだけでなく、タイピング感覚も及第点。

裏技的ですが、キーボード面とiPad面を裏返すことで、ペン書きに最適な角度にiPadを持ってくることができるのも、手書きとの相性も良いです。

ボクの使用シーンとしては、フリーボードでの手書きブレストにはSmart Keyboard Folioを逆向きして行い、そこから出てきたアイデアを反転してnotionにタイピングしていく。この一連作業を、iPadとSmart Keyboard Folioだけでなし得てしまいます。

家の中ならMagic Keyboard

iPadで文字入力を集中して行うのは家の中なので、家ではMagic Keyboardを使うようにしています。

MacBookと遜色ないキーボードとトラックパッドが備わっているので、快適に入力作業を行うことができます。

Magic Keyboardの弱点である重量についても、家の中での利用であることと、Smart Keyboard Folioを外出先で使うことにしているので、あまり感じることはありません。

使用シーンとしては、先のSmart Keyboard Folioで捻り出したアイデアを、notionで発信できる文章にまとめていく作業にMagic Keyboardを使っています。

外部ディスプレイ拡張を使うことで、見通しの良い大画面で操作できるのも、トラックパッドが付いているMagic Keyboardならではです。

あとがき

今回は純正から出ている2種類のキーボードカバーには、使用シーンに応じた良さがあります。自分の利用シーンを見極めることで、どちらが必要なのか、はたまたボクのように両方必要なのかが見えてくるかと思います。

まずはその中で自分に合った方を購入してみることで、iPadの可能性を広げてよりiPadを使いこなせるようになると思います。