窃盗事件。

クラスメイトのお母さんから濡れ衣を着せられた。


小学校の廊下のロッカーに掛けておいたバトミントンクラブ用のラケットを入れたサブバッグの巾着の中に、知らないものが入っていた。Y先生に職員室で問い詰められた。

「このかばんに入っているこれは何だ?」と。「知りません」そのものの記名か何かを見せられて「これは誰のものだ?」ともう一度聞かれた。「〇〇ちゃんのものですか?」それがここに入っていた。
本当に知らなかった。オカアサンも学校に呼ばれた。
この時は信じてもらえた気がする…。
〇〇ちゃんの母親(以後解りやすくするためにババアとする)がぼくの巾着バックを特定して「ここに私の娘の私物が入っていた」と報告したのです。そのババアが入れたに決まっている。転校してわりと間もなくて、そのババアは保護者会会長みたいなポジションで明らかにお山の大将スタイルだったので、母も一層身を低くしていたの。きっとウチの母に自分よりお嬢様というか上流の家庭の落ち着きを感じて嫉妬したんだろうね。
先生は最期まで信じてくれなかった。PTA会長夫人がそんなことするわけないものね。
後で複数の親がうちの母にあの人(ババア)はひどいわね、みんな怖いから黙っているの的なことを聴いて、娘を信じる母は確信を持ったのだった。


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