いまだに使えるLeicaM8というカメラ【AIノイズ除去】
LeicaM8を知っているか?今から15年以上前に発売された、初のデジタルM型ライカだ。
センサーサイズはAPS-H。KodakのCCDだ。あまり馴染みのないフォーマットだが、APS-Cよりややでかい。
解像度は1000万画素で今となってはもう低すぎて話にならんと思われるかもしれないが、当時としては先進的なことにローパスフィルターレス設計であり、それによって10Mピクセルとは思えないほどのキレッキレの描写をする。
まあ、しかし、これはもう「クラシックカメラ」の一種であり、懐古趣味者の遊び道具でしかないと思われるであろう。が、LightroomおよびPhotoshopの新機能によって、現役復帰できるんじゃあないか?そうAIの力を借りればね。と思ったしだいである。
古いカメラがカスなのは、なぜか。画素数が低いことと、ダイナミックレンジが低いからだ。画素数が低ければとうぜんディテールが損なわれるし、DRが低いと編集耐性が弱くなる。要するに、露出をミスったときには取り返しが付かない。むろん、ノイズも多い。
M8はISO感度も200までしかない。何を言ってるかわからねえと思うが、200までしかない。正確に言えば、200までしか使い物にならない。つまり、夜になればM8はゴミなのだ。ISOを上げられないので、絞りを開けるかシャッタースピードを遅くするしか無い。一寸の手ブレも許されない極限の撮影である。これを成し遂げられたらもはや人間ではない。ゴリラだ。M8はゴリラ専用カメラである。うほほ
さて、御託はここまで。
これはうちの近所のお地蔵さんなんだが、暗く撮れすぎてしまった。
最新機種なら、編集で暗部を持ち上げてやれば何の問題もない。が、これは17年前の骨董品。そうは問屋がおろさんのである。
で、ちょうどいい露出に補正すると、
お地蔵さんの部分はざらざらで見れたもんじゃない。色ノイズもひでえ。
が、AIノイズリダクションをかけると・・・・こうだ!
すげえ。50%でこれである。完全に消えたわけじゃないが、許容範囲ないのノイズだろう。
すごくないか?
アップしてみよう
これが、、、
こう
別の写真もみせてあげよう。
たしか元町かどこかで撮ったやつだ。大げさに暗部を持ち上げてみた。全体的にざらざらである。
AIノイズ除去にぶちこむと・・・
みごとにザラザラが消えた。のっぺり感はあるが、許してください。
次はちと極端な例をおみせしよう。
ん?何も見えないって?うむ。暗すぎる。
というわけで、露出をぶち上げてみた。
グロい。これは最早グロ画像だ。
さて、AI様にノイズを消してもらおう。
おいおい、ノイズで潰れていた細部が蘇ってきたぞ・・・なんだこりゃ
しかしまだ暗いよね。
さらに明るさとか、ごにょごにょいじったのがこちら。
まじか・・・。こんなに情報が埋もれていたのか・・驚きである。無論、この写真は使い物にはならないが、AIノイズ除去機能のすごさは伝わっただろう。
といったところで、なかなかすごい機能だ。
こいつのお陰で、M8の延命が可能になった。
ありがとう・・・
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