それは、オカンが昼寝してる時だった。

「家の中で砂場みたいに遊べるんだよ」

どんな顔して述べてたかわからないが、兄貴が言い始めた。

ガキもいいところの俺は、喜んで家の砂場みたいな所で遊ぼうとしていたなー。

まあ、まず悪い事だから

兄貴は、おもむろに米びつのレバーを押しまくり、米を出す出す

いっぱいに広がった米の上で、まさに砂場で遊ぶように、米と戯れてたアホ兄弟。

しかし、この知識を兄貴はどこで身につけたんだ？
今となっては不明である。

そして、おもむろに起きたオカン……
今思えば、かわいそうになー。
昼寝をしたばかりに、自分の息子達が米を砂代わりに遊んでるなんて。

起きて、その姿を目の当たりにするまで思いも寄らなかっただろう。

当時、ギリギリで生活してた（いや、今ででもだな）ウチでは、この事件はかなり家計に響いただろうなー。

この事件、俺は主犯じゃないが共犯だ。
さすがに、このことは今でもきちんと覚えてる。
弟は、兄貴の遊ぶことは一緒になって遊ぶんだなー。

このことは、悪かった親父にオカン