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福田平八郎展@中之島美術館、行ってきました

 雨続きの湿度高い日、午後から雨の予報だったので着こんでいったら途中晴れて、ロングの上着もカーディガンも単なるお荷物になりました。友達が着てたリネンのシャツが軽やかで羨ましかったです。

 さて、開場すぐに入った中之島美術館は、モネ展の入場待機列で屋外までごった返していました! 平日なのに! モネ展、前回の土曜午後が混んでいたので再挑戦しようと思っていたのに速攻諦め、ショップだけ行って前回買えなかった絵葉書を買ってきました。
 そうそう、複製画の技術が進化していて、油彩画のタッチを3Dで再現、しかも紫外線で硬化する合成樹脂でできているから日光にも強い、というものが生まれていました。触らせて貰って凹凸を確認し、奥行き感に感動。空いているからこそこういう説明が受けられたので、はじめに行っておいて良かったです。先に行っておいたほうが良いと言ってくれたHちゃん、ありがとう。

モネ展と福田平八郎展

 さて、日本画の福田平八郎展、こちらはほどほどの混み具合で、少し待てば一枚ずつゆっくり観られたので、自分は初期の作品はほぼ流し見し(でも「野薔薇」は好きでした)、中期と後期をじっくり鑑賞してきました。撮影スポットも設けられていて流石今どき。撮影を許可して下さった所蔵元の方々、ありがとうございます。

猫~
白い朝顔 葉の緑が綺麗 朝顔は何点か出ていてどれも鮮やかでした


水面を描く

 身近な題材を、思いもかけない角度や手法で捉えていて、どれも新鮮。あと後期になるにつれ色のコントラストや描線が思い切ったものになって、デザイン的にも見応えありました。
 あと写生帳が楽しい! じっくり見返したくなる充実の内容で、久々に図録を買ってしまいました。またこれ製本が凝っていて、平たく広げられる作りになっていました。

これも下絵なんだそうで

 展示作品リスト片手に好きな作品のメモを取って歩きました。鉛筆は学芸員さんがくれました。
「野薔薇」……最初に飾られていた初期作。たわんだ枝に地味目の薔薇。画面上半分を開けてあって、こういう構成が好き。
「双鶴」……2点あったうちの後者、昭和初期のほう。写実から脱してすっきりした美。
「清晨」……トウモロコシと朝顔、葉の裏表と茎、全ての緑色が違ってて美。美味しいトウキビが生りそう。
「鰻」……写生。美味しい蒲焼きができそう。
「山桜」……山桜の木の肌って本当にこういう感じにけぶって見えるときがある。
「山吹」……きっぱりとした黄金色の花が美。
「雲」……写生。奥行きが美。
「芥子花」……ピンク~紫のグラデが綺麗。こんな色のアイシャドウが欲しい。

 もちろん、他の有名どころの作品も良かったです。京都国立近代美術館と山種美術館の所蔵品は観たことがあったのでお久しぶり~感がありましたし、切手の絵柄で若い頃からお馴染みの絵は本物さんはじめまして~と親しみを感じつつ。
 画題が日常的だからか、絵を描くって楽しそうだな~と思わせてくれる展示でした。歴史画とか宗教画がほぼないので、日本画に馴染みが無くても楽しめそう。
 ミュージアムショップのグッズは、図録を買ったので絵葉書は諦め、福田平八郎の絵の裏に最果タヒの詩が入る栞は在庫あるだけ一種類ずつ買ってきました。どれも最高に素敵。こういう企画ぜひまたやって欲しい。
 あと、スタッフさんがつけてた絵の一部を使った缶バッヂが可愛くって、友達と1回ずつ引いてきました。四角い鮎が出ました。

桃が美味しそう

 中之島美術館の後は、中之島の薔薇を観ながらリニューアルした東洋陶磁美術館の周囲を眺め、ウェディングフォトの撮影をしているカップルさんにおめでとうのエールを送り(知らない人だけど)、重要文化財の中之島図書館の中にあるスモーブローキッチンをチラ見してから、ハンバーグランチを食べに行きました。
 午後は大丸とルクアで香水を試香して歩く旅でしたが、長くなったのでこの辺で。



 

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