初めて宇治原さんに子どもに会ってもらった。
コロナ禍もあり、初めての出来事。
宇治原さんの自宅から僕の家を経由して目的地に向かうチャンスが訪れた。
絶好のチャンスである。
朝宇治原さんにメール。
下まで子どもを連れていきますとのメール。
なかなか返信がない。
この場合。
考えられることは１つ。
新聞を読んでいる。
新聞を読んでいるので、メールに気がつかない。
宇治原さんは見た目と同じく、おじいちゃんくらいスマホをチェックしない場合がある。
家族か僕か細田マネージャーからしか連絡が来ない日々を送っている。
まぁ。よし。
タクシーまで子どもを連れていくことに。
タクシーを見つけた。
宇治原さんの後頭部が見えた。
宇治原さんの後頭部と新聞が見えた。
予想通りである。
宇治原さん側の窓をノックする。
あまりない経験。
普通に反対側に乗るから。
宇治原さんがこちらを振り向いた。
その表情・・・。