エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調, 作品85(Elgar:Cello Concerto in E minor, Op 85)

00:00 I. Adagio - Moderato
07:23 II. Lento - Allegro molto
11:49 III. Adagio
16:27 IV. Allegro - Moderao - Allegro, ma non troppo - Poco più lento - Adagio

フランスのチェロ奏者アンドレ・ナヴァラが演奏し、ジョン・バルビローリが指揮するハレ管弦楽団が伴奏を務めた作品です。録音は1956年12月11~12日に行われました。

エルガーの「チェロ協奏曲 ホ短調 作品85」は、イギリスの作曲家エドワード・エルガーが1919年に完成させた作品で、彼の最晩年の代表作の一つです。この協奏曲は、第一次世界大戦の悲惨な影響と個人的な困難の時期に書かれました。エルガー自身の創作活動もこの時期には衰えつつあり、この作品が彼の主要なオーケストラ作品としては最後のものとなりました。

**構成**

この協奏曲は伝統的な四楽章構成をとっており、以下のように構成されています。

1. **第1楽章 Adagio - Moderato**
- 落ち着いた序奏に続いて、情感豊かな主題がチェロによって奏でられます。この楽章は情緒的で、時には激しく、時には憂いを帯びた表現が展開されます。

2. **第2楽章 Lento - Allegro molto**
- この楽章は短いが、非常に動的です。静かな部分と急速なテンポの部分が交錯し、チェロが技巧的なパッセージを披露します。

3. **第3楽章 Adagio**
- この楽章は協奏曲の中で最も内省的で、穏やかな美しさを湛えています。エルガー特有の哀愁を帯びた旋律がチェロによって奏でられることで、聴き手の心に深く響きます。

4. **第4楽章 Allegro - Moderato - Allegro, ma non troppo**
- 最終楽章は、再び活発なムードに戻ります。序盤の活動的なテーマが展開された後、静かな中間部を経て、力強いフィナーレへと導かれます。

**歴史的背景と影響**

この協奏曲は、エルガーが自らの音楽的遺産と向き合う中で創作されました。第一次世界大戦後の世界の変化と個人的な逆境の中、エルガーは過去の栄光を振り返りつつも、新たな音楽表現を模索していたとされます。初演は1919年のロンドンで、チェロ奏者フェリックス・サルモンドによって行われましたが、初演当時はそれほど成功しなかったものの、今日ではチェロ協奏曲のレパートリーの中でも特に重要な作品とされています。

特に、ジャクリーヌ・デュ・プレによる1965年の録音は、この作品の解釈における一つの金字塔とされ、多くのチェリストに影響を与え続けています。

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