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ペンギン・ハイウェイを観に行った(ネタバレなし)

ヘッダは4月に水族館へ行ったときのもの。
ペンギンの写真がなかったら、別の動物になるところだった。

平日。若干の余裕をもって映画館に到着。
自動券売機の画面では、1組しか予約されていなかった。

なのに。

座ったのは真ん中ちょい後方、ちょい左。
着席したのち、家族連れが現れる。

右方から。
私たちの列へ。
そして。
私の隣へ。

………

……………


いや意味わからん。
こ れ だ け 席が空いててなぜここに座る?せめて一つ空けへん??
意味わからないことをされるとソワソワする性質なので、大変ソワソワし始めた。
このままではいけない。ソワソワする。映画に集中できない。
席を移ろうか。移るしかないこれだけ空いてるんだし。
でもそれマナー違反だよね???
ソワソワしすぎて完全に混乱していた。

なのに。

隣に座っているのは大人ではなかった。子どもだ。

横目で、少しだけ観察する。

小さい頭。メガネ。パーカー。


ショ…


少年だ……


暗がりで足元が見えにくいにもかかわらず、膝のラインで少年が半ズボンであることを確認してしまったとき。
私の気持ちはスッと落ち着いた。
その子が手でもちゃもちゃしていた、ポリ製の外包のお菓子も気にならなくなった。


映画は大変面白かった。
みんな騒いでるなー、という認識しかなかったけど、とある方が
「おねショタとかおっぱいとか言われてて敬遠してる人絶対いるでしょ!そんなの抜きによかった!」
という風に言っていたことがきっかけで、とっても観に行きたくなってしまったのだ。

森見登美彦は『夜は短し歩けよ乙女』と『四条半神話大系』は読んでいるのに、どちらもアニメを観ていない。
京都京都していた2作のイメージがあったので色々意外ではあったが、文字だけで無限に広がっていった空想世界は映像だとこのように表現されるんだ、と始終ワクワクして観ていた。
手放しに「行ってよかった!」と言える映画はなかなかない。
ほんとうに。
行ってよかった!

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