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『体験資産』について自分なりに解釈してみた


SNSでの投稿をいつも見させてもらってる沢渡あまねさん。「体験資産」という言葉を発信されていて気になったので、自分なりの解釈をしてみた。
毎日、山のような情報や記事、ニュースを目にして、サクッと脳みそにインプットするのが通常だけれど、この「体験資産」については、たぶん私自身にも深く影響している考えだろうなと感じたので、自分なりの少し深掘り。

上記の記事に書かれている通り、人が経験している様々な体験を資産として共有することには大きな価値があるよね、というザックリ概要。ここにホントに共感する。と言うか、あまり価値を感じない、もしくはサラッと聞くだけで「あぁ、こういうことね」と分かった気になっちゃうところで終わっちゃうことが大半のように感じる。もったいない。

2ステップでコメントすると、1つ目は、まず私自身が強烈に多めの体験ホルダーであること。私自身が「ビジネスもプライベートも、何事も成功確率は1割程度」と思って行動しているので、つまりは「失敗を9回すれば1回は成功するはず」論者。なので、我先にと失敗をするので、自ずと経験が多くなる。いまどきは転職や副業が当たり前になりつつあるので、会社経験も多くなってきていると思いますが、私はこのような考え方なので、今の会社は(自身が起業した経験を含めると)15社目で、業種がバラバラ。毎回、非常に多くの貴重な経験をさせてもらってきた。これは「うっしっし」と自慢話をしていても1円の価値もないので、機会があるごとにシェアして、何かのきっかけにしてほしい、気付きを得てほしい、と思って話すことに積極的でいる。過去にも、単に「経験豊富な人」ってだけで講演をしたこともあった(今どきの言い方で言うと「生きてるだけで丸儲け」的なヤツw)。世の中には成功談を語る人は多いけれど、それは単なる一例で、確率的にはレアな方なので、むしろ失敗例を語る方がシェアする価値はあるだろうという勝手な考えです(望んで失敗しているわけではないけれど、全力でチャレンジした結果がだいたいそんな確率に落ち着く)。

もう1つは、今、株式会社MATRIXで取り組んでいる実写VR・リアリティメタバースの事業においては、体験無しに事が進むことが殆どないという新しい環境に直面していること。これまで様々な業種で、様々な事業で、プレゼンテーションを行なってきたが、リアリティメタバースほど、「資料+口頭」では何も芯が伝わらないというケースは無かった。VRゴーグルを被って、新しい世界観を知ってもらうことは簡単ではなく、現時点でもなお、無駄足になることも大半だけど、(諸々の予測で)2024年を乗り越えるまではこれに耐えつつ、地道な啓蒙活動を続けることが価値アリと信じている。

そんな経緯もあり、「体験」ということに価値を人一番感じているという長い長い前置き。

人が一生の中で体験できることはたかが知れているし、他者からシェアされた体験から吸収できることは非常に多くて、「へぇ~」で終わらせては非常にもったいない。興味・関心を持って自分ごとにするぐらいに食い付いて、深掘りさせてもらって、更に自身でも追加で学んで、場合によっては自身も実際に体験してみよう、というのが、私が思う正しい「体験資産」の活用法。組織においては、人間が複数いるので、それがたちまち増えてくるのが理想形。そんな環境がフワッと整ってる会社組織は、おそらく強くなるだろうし、豊かになるだろうと思う。積極的に「体験資産」を活用しようと組織全体で動けばなおさらだ。

現代は、いまだかつて無いほどに情報量が多い。情報を入手することよりも、気付けば、情報をカットし、精査することが大事になり、役立ちツールなども不可欠になる時代。ドンドン、情報を入手する「だけ」で分かった気になっちゃうことが多い気がしてる(うぅ~ん、昭和っぽいねw)。でも、これはたぶん当たってる。情報だけは誰でも聞きかじってるので、失敗例を聞くと「あー、それね。ダメに決まってるでしょ。」と安全地帯からコメントする人がどれほど多いことか。。冒頭で書いた通り、大事なのはそこじゃなくて、やってみたからこそわかることだったり、成功するためにこうしたけどこういう事が起こってこうなった、などの体験に基づくできごとであって、プロセスに共有価値がある。

人生一度きりだし、その間に自分がやれることってホントに限りがある。私は100歳までは生きるつもりだけど、それでも時間は有限。個人の体験には限りがある。なので、たくさんシェアしたいし、シェアされたい。あなたが思ってるほど、今の会社、今の仕事、スタンダードじゃなかったりする。良くも悪くも。ネット記事を読んでいても、そう感じることもあるでしょう。良いと思ったことがあった時に、それを自社に活かそうと何かしてみたかというと「情報を聞いた」だけで留まってることでしょう。逆に悪い方の体験を聞いた時、自社でも同じようなケースが実はあるのだけれど、気付かずに見過ごしてしまったことでしょう。なぜなら、情報の洪水が酷すぎて、スルーすることがメインになってしまってるから。いちいち気に留めてたら時間が足りないと思うでしょう。でもそれは、体験が資産として価値を持つことを知らないからであって、体験に価値があることに気付けば受ける側の行動は変わるし、行動が変われば・・・って例のヤツです。

(会社のアカウントで書くことでもなかったけれど、何となく)

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