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『稲盛和夫一日一言』9/25(日)

こんにちは!
『稲盛和夫一日一言』 9/25(日)は、「トップの器」です。

ポイント:企業を発展させていこうとするなら、まずは経営者が人間としての器を向上させるよう、努力を重ねていくことが求められる。

2012年発刊の『京セラものづくりの心得を語る』(伊藤謙介著 京セラ経営研究部編/非売品)の「人生は時間との闘い」という項の一部を紹介します。

生き様で仕事の成果が決まります。言い換えれば、決してその人の器量以上の成果は生まれないということです。自分で勉強したり、仕事に集中して様々な苦労を重ねる。その繰り返しが、人間としての器量、キャパシティを大きくしてくれます。私は、常々企業は永遠に繁栄していかなければならないと言ってきました。現在は過去の結果です。これからは若い人たちが率先して自分たちで歴史をつくっていかなければなりません。それも時間との勝負です。毎日の仕事を「ど真剣」に続けること、さらには人間としての器量、キャパシティを広げ、それらを集積していくことが仕事の成果となって表れてくるのです。(一部要約)

この内容は、伊藤元会長が社長に就任されて間もないころ、稲盛名誉会長から「今の会社の業績はあなたの器量以上でも以下でもないわな」と言われて愕然とさせられた、というエピソードがベースになっています。

しかし、これは何も経営者(トップ)に限った話ではありません。一人一人の人間にそれぞれ人格があるように、会社にも社格といったものがあります。もっと細かく見れば、課、係といった部署単位の性格を表す課格、係格といったものもあるのかもしれません。そうした「格」がその部署の業績に反映されます。なぜなら、その部署の「格」はそこで働く社員の意識が集約されたものだからです。さらにそれらすべてが集約されて社格となり、その会社の風土をつくっていきます。そうであるならば、トップはもちろん、社員一人一人までもが素晴らしい人格の獲得を目指して日々精進していくことが大切になります。

私には、伊藤元会長のお話の中で特に心に重く残っている言葉があります。それは「人間は必ず死ぬ」ということです。若い人たちほど、自分が死ぬなどとは思っていません。しかし、今この一瞬、一秒であっても、誰一人決して後戻りすることはできません。我々の人生は時間との闘いだと考えて、一日もおろそかにするなく、精一杯生きる。「今を頑張れ!今を頑張るしかないよ!」と話していただきました。

「人間は必ず死ぬ」 65歳を過ぎて統計上の高齢者枠にカウントされるようになった今、ようやくかなりの実感を持って受け止められる言葉となりました。何か始めるのに、もう遅すぎるということはありません。自分の器をより大きく広くしていくために何ができるのか、皆さんも即アクションを始めてみませんか!


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