『紙について楽しく学ぶラジオ/Rethink Paper Project』
このラジオは、「紙の歴史やニュースなどを楽しく学んで、これからの紙の価値を考えていこう」という番組です。
この番組は、清水紙工(株)の清水聡がお送りします。
よろしくお願いします。
お知らせ
本題に入る前にお知らせをさせてください。
ソーシャルグッドな紙の作り方や使い方を提案するプロジェクト「Paper for good」第1弾の商品がリリースとなりました!
紙からできた、地球にやさしいピクニックシート「CITON(しとん)」です。
職人が一枚一枚手で揉んでシワを付けた和紙が4枚重なった贅沢なシートで、まるで綿が入っているかのような座り心地です。
色は、自然をイメージさせる淡いブルー、ピンク、グリーンの3色展開です。
シートを入れるオリジナルのバッグも付いており、ギフトにもピッタリです。
この「CITON」をもってピクニック行く場合と持って行かない場合で、満足度に5~10倍の差が出るとも言われています。
1月30日から予約開始となっており、ご予約いただいた商品は、5月から順次発送予定です。
番組の概要欄に、オンラインショップのURLを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。
さて、本題に入っていきたいと思います。
今回は、皆さんお待ちかねのweekly paper newsです!
weekly paper newsは、僕が気になった主に紙に関係するニュースを取り上げていくという非常に画期的な企画となっております。
それでは、みていきましょう。
最初のニュースです。
紙ストローの不満を解消する「バイオプラスチックストロー」、製紙の副産物リグニンから生成
はい、最初のニュースは、脱プラの一丁目一番地「ストロー」のニュースですね。
バイオプラスチックを使用したストローとのことです。
ポイントは2つあります。
先ず1つ目は、これまでの紙ストローの不快感をなくしたこと。
紙ストロー、皆さんも使われたことがあると思いますが、どうですか?
紙業界の人間の僕ですら、使い心地に絶妙な不快感を覚えます。
何なんですかね、あの絶妙な不快感。
これを克服したということが1つ目のポイントです。
そして2つ目のポイントは、生分解が確認されたこと。
今回のストローに使われた素材は、バイオプラスチックです。
具体的に言うと、リグニン、ポリビニルアルコール、クエン酸を配合したものです。
リグニンは、木材に含まれるもので、紙をつくるときは除去されます。
近年は、このリグニンの活用方法が模索されています。
その一つの答えが、今回出たということです。
バイオプラスチックという名前で誤解が生まれやすいですが、全て生分解性の素材です。
今年も脱プラの話題は尽きないですね。
それでは、続いてのニュースです。
北米産パルプ3%高 9カ月ぶり上昇
はい、パルプ価格の上昇のニュースですね。
日本が最も多く輸入している、北米産パルプです。
昨年はカナダの洪水の影響で物流の混乱による価格上昇が続きましたが、最近は高止まりし、下げ基調に入っていましたが、またもや上昇となりました。
北米の住宅需要が鈍ったことで、木材の需要が落ちて、供給量が減った。
当然、副産物の製紙用木材チップも減って、価格が上昇した。
という流れです。
製紙メーカーは価格修正でコスト圧迫と戦っていますが、ここにきて、またもやコスト上昇の知らせです。
製紙メーカーにとっては、またもや厳しい局面となってきました。
という訳で、今回は以上となります。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。